2020-6-20 日記. ベンチャー企業の研究者: 提案の終わりに、大学院生活に思うこと

無事研究の提案が終わった。好評だったと思っているので、自分なりに一日頑張ってよかったと思っている。

実験や解析が最近疎かになっているので、そちらの方を7月, 8月は重点的にやって論文を2つほど仕上げたい。まだまだ仕上げないといけない論文はある。

提案を書きながら、つらつら思い出すことがあった。大学院時代のことだ。

私の大学院には海外の学生が多く、文化異なれば、考え方も違う。適当に扱われているように感じることもあった。

声が大きい人たちの前に行くと割と静かにしている方なのだけれど、そうすると適当に扱われている印象になることがあるし、相談もなく勝手に動かれると疲れることもある。ふーんと思うこともあるし、こいつとは仲良くできねぇなと思うこともあった。

例えば、パキスタン人の同居人が勝手に机をもらってきて共有部分に置いた時なんかは、相談すれば良いのにと不快な気持ちになる。一方で、日本人には日本人に期待し過ぎてしまって、甘えが出てしまうと思う。日本人の友達とも喧嘩みたいな感じなってしまったこともあった。

でも、5年以上一緒にいれば、仲良くなることもある。また仲良くならなくともお互いに尊敬の眼差しで見ることもできる。

私には、ドイツ人の親友が2人いて、1人はワイマール出身の堅物な感じだけど根はとても優しい、もう1人はおしゃべり大好き日本大好きダンス仲間だ。最初はどちらとも仲良くなかったけれど、私が英語を徐々にうまくなったり、色々研究の話をしていく中で、お互いの悩みや考えがわかってきて仲良くなっていった。1人は今フランスにいるけれど時々Facebookでやり取りするし、片方は時々ダンスにいく仲間だ。

それほど仲良くはなれなかったけれど、Jamesは私にとってもっとも尊敬する人の1人だった。彼は、物理学専攻だけれど、もともと水泳のコーチをやっていて週末になるとプールで3~4kmほどぶっ続けで泳ぐのが習慣になっている。朝も早くて午前7時にはジムでトレーニングしている。その上Youtuberで、数万人のフォロワーもいる。

彼に一度聞かれたことがある「OISTは好きかい?」と言われた気がする。私は、「好きだし、僕にとって重要なのは僕が本気でやりたいと思っていることを語り合える仲間がいることなんだ。本当は場所なんてどこでも良い。OISTにはそれがある。」と答えた気がする。彼も同意してくれた。彼は今MITにいて話すこともないけれど、彼ならきっと人生うまくいくと思う。それぐらい素晴らしい人だった。

こういう人たちと出会うと、人生の幅が出てくる。ちっぽけな自分を振り返ってもっと良い人間になりたいと思う。

素晴らしい思い出を時々思い出して、もっと成長しなければと思う。

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