知り合っても出逢わない。付き合っても続かない。一緒になったら別れる理由②
前回記事からの続き
そこで私は思い切って言ってみた。
「タカシくん、タカシくんさえよかったら、ワタシ、一緒になってもいいよ」
「えっ? どういうこと?」
「結婚してもいいよってこと」
「そうなんだ」
それ以上は言えなかった。もしそれ以上言ってタカシが嫌がったらどうしよう。そう想ったら怖くなった。
そうなのです。
いまの人はプレゼン、自分発信はやたら上手。
けれど好きな人との関係づくり。関係が危うくなったときの仲直り。
気持ちが離れてしまったときの関わり方。何をしてもすれ違うときの解消法。こうしたことはすごく苦手だ。
それは、
人との関わり方を学んでいないからだ
自分のプレゼン法は上手にできても、気持ちの表現のしかた、彼が引っかからないものの言い方ができてない。だからせっかく築いた関係を自ら壊してしまう。
だから知り合っても当たり障りのないことばかりやり取りし、一歩踏み込まない。踏み込まないから出逢うことがない。
付き合っていてちょっと違うな、と想ったときにささいなことだとスルーする。けれどもそのほころびが後にだんだんと大きくなってくる。
気づいたときには修復できないほど大きくなって別れの原因となってしまう。
考えてみてほしい。
この人だ! と想って結婚しても、何年かして別れてしまったら、すごくもったいないのではないか。
せっかくなら一緒になるのなら、すれ違っても、仲たがいしたとしても、そこからまた、出逢った頃の新鮮さを取り戻して行けたら最高ではないか。
仮に別れたとしても、いい関係でいて、次の出逢いへと続いていける。そんなふうになれたら出逢ったことも後悔せずひとつの経験として生かせる。
多くの人は、出逢い→結婚 までしか考えない。結婚してから後のことはどうにかなるだろうと思っている。
けれど話が合わなくなったとき、気持ちが離れたとき、相手にトキメキがなくなったときにどうしたらいいか、知っておくのと知らないのとではその後の人生がまるで変わってくる。
私たちは、恋愛と結婚の専門家をうたっている。その真意は一緒になった後が重要だということ。結婚後もずっと幸せでいられる――その方法を教えている。
だから壊れかけた関係が復活し、離れてしまった彼の気持ちがこちらに向きはじめ、心からの喜びを感じるようになる。
それはまさに、私たちがたどってきたことだから。だから人にも自信を持って教えられるのだ。
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