散文詩『ネバーランド』2019.9.30




鼻を抜ける微かな香りは白いスカートの薄い生地, 円形に舞う(淡い花の香)夜明けのむらさき咲いた。めしべとおしべがあれば一人でも大丈夫ですか ? 心臓浸水. 泡を吹く足首ミサンガ。
法螺話は飽きた輸血バッグをおよぐ捕鯨船の長に相談話を彼女はする。
鏡は見なくても綺麗だから(夢の先>現実),頬に咲く(何処かにあるって言ったじゃない,ピーターパンの国)のは、脚が折れるまで走ると決めたあの日からずっと(忘れてしまうかもしれない)覚えているためです.
嘘をつく貴方が好きだと嘘をつき, 鼻を抜ける淡い花の香.
淡水魚の水族館。深海魚の目、水圧で潰れた押花シールを垂れた目尻に貼り付けた, 永遠少女。甘い淡い泡に包まれ.
好きですと言うまで死なないで(白血病の皮膚が綺麗)。嘘つきの足首, 切れた繋がる予定の糸は赤くなかったから後悔しない.
染めても良かった。でも(崩壊する心臓)もう少女は耐えられない。薄い胸で息する世界には酸素が足りない. 足りないのは?
我儘なままでいるのをやめない。少女は少女だから. 鯨を捕まえに行く(潜水艦に乗るファンタジー)海。「広いね」とささやく風に乗り. 髪から淡水コロン. ネバーランドが存在する地図は開かれているから、そう言った薄い唇は淡く滲ませる心臓の鼓動と微笑みを.
ありがとうと言えるようになるまで死なないで(空を飛べるようになる)。
雑草に生まれ変わる未来を悲観しない水圧は「怖くないよ」もう一度微笑んだ少女はもう崩れかけていた。ネバーランドにお別れを告げられた少女は何処へ行くの, 怖くない.
「怖くないよ」と笑う甘い淡い(円形のスカートから鼻に抜ける白い), 泡を吹くプラスチックケースから取り出すジュエルみたいな、.,."少女".,.忘れないで.
鼻を抜ける甘い香り。白いスカートが海上で開く, 大きな捕鯨船。捕まえるまで(諦めないで)好きだと思いつづけていてもいいですか(さよならピーターパン)。.,.少女.,.。
見続ける少女. 少女だった何か。




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