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☆映画感想☆ ~“少年 meats 宇宙人!?彼らに地球は救えるのか?” 『リム・オブ・ザ・ワールド』~(3.6点/5点中)

 緊急事態宣言の解除が3日後に迫る中、いかがお過ごしだろうか。今回紹介するのは、突如襲来したエイリアンと格闘する少年たちを描いた『リム・オブ・ザ・ワールド』だ。

〈はじめに〉

 宇宙人襲来系映画と言うと、名匠スティーブン・スピルバーグ監督の『E.T.』、ウィル・スミスが出演した『インデペンデンス・デイ』が挙げられるだろう。今回は、ひょんなことから一緒になった少年少女が、宇宙人から地球を守るネトフリオリジナルSF映画『リム・オブ・ザ・ワールド』だ。

〈基本情報〉

邦題▶︎リム・オブ・ザ・ワールド

原題▶︎Rim of the World

製作国▶︎アメリカ

製作年度▶︎2019年

上映時間▶︎99分

ジャンル▶︎SF、アドベンチャー

配給会社▶︎Netflix

劇場公開日▶︎2019年5月24(配信)

監督▶︎マックG(『ラストミッション』、『チャーリーズ・エンジェル』)

製作▶︎メアリー・ビオラ(『ゲットバック』、『クロッシング』)、マット・スミス(『マレフィセント』、『ステップ・アップ5 アルティメット』)など

製作総指揮▶︎ザック・ステンツ(『マイティ・ソー』、『エージェント・コーディ』)など

脚本▶︎ザック・ステンツ(『マイティ・ソー』、『エージェント・コーディ』)など

撮影▶︎シェーン・ハールバット(『ニード・フォー・スピード』、『ターミネーター4』)

音楽▶︎ベアー・マクレアリー(『ハッピー・デス・デイ』、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』)

出演▶︎ジャック・ゴア(『女と男の観覧車』、『肉』)、ミヤ・ケック、ベンジャミン・フローレンス・Jr.、アレッシオ・スカルゾット、アナベス・ギッシュ(『マスターズ・オブ・ホラー』、『キリング・フィールズ 失踪地帯』)、マイケル・ビーチ(『アクアマン』、『パトリオット・デイ』)など

〈ストーリー〉

 オタクの引きこもり少年アレックス(ジャック・ゴア)は、母親に半ば無理やりキャンプ“リム・オブ・ザ・ワールド”に参加させられる。そこには多くの少年少女がいて、大金持ちの親を持つ少年ダリウシュ(ベンジャミン・フローレス・Jr.)、中国からやってきた少女ジェンジェン(ミヤ・ケック)、地元の少年ガブリエル(アレッシオ・スカルゾット)もいた。

 ひょんなことで彼らと行動を共にすることになったアレックスはキャンプに参加するも、慣れないところについていけない日々を過ごしていた。ある日、突然謎の飛行物体が地球を襲撃。4人は逃げ遅れたが、偶然瀕死の宇宙飛行士からUSBを託される。それは、地球を救うことのできる鍵であった。アレックス達は、凶暴な宇宙人を退けて無事に世界を救えるのか。

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〈スタッフ・出演者〉

 “宇宙人襲来”ד少年達の冒険”ד青春もの”というワードの掛け合わせを見ると、もう期待せざる負えない。更に雰囲気が、どことなくドラマ『ストレンジャー・シングス』を彷彿とさせる。

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 監督は、マックG。最近リメイクもされたキャメロン・ディアス主演映画『チャーリーズ・エンジェル(2000)』、大ヒットシリーズの第4作『ターミネーター4』などを監督しており、『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』の製作にも携わっている。アクションとコメディの両立が印象にある監督だ。

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 脚本は、ザック・ステンツ。一番有名なのは、クリス・ヘムズワース主演のMCU映画『マイティ・ソー』だ。

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 オタクの主人公を演じるのは、ジャック・ゴアウディ・アレンの監督作品『女と男の観覧車』、ホラー映画『』に出演している。

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 地元の少年ガブリエルを演じているアレッシオ・スカルゾット。何というイケメン...。これは、これから注目株ではないだろうか。

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〈感想①こういうジュブナイルもの良いね!〉(ネタバレあり)

 ジュブナイルとは、“少年少女”を意味する言葉だ。映画や小説のジャンルとして使用され、『E.T.』、『グーニーズ』、『スタンド・バイ・ミー』などが有名だろう。

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 この手の映画に特徴としてあるのは、“成長”だ。冒険をする過程で困難に直面し、仲間と時にはぶつかり合いながらも、立ち向かう姿が垣間見える。今作も、それが主題だ。主人公のアレックスは父親の死に悩み、中国人の少女ジェンジェンは男の子を期待していた親に悩み、お金持ちのボンボンのダリウシュは父親が逮捕されたことに悩み、地元の少年のガブリエルは少年院に入って親との関係に悩んでいる。4人の少年少女は、何かに悩み、葛藤を抱えているのだ。

 出会うはずのなかった彼等がキャンプで関わることになり、喧嘩しながらも世界を救う。同じ境遇ではなくても、誰しも共感が生まれると思う。

〈感想②宇宙人のビジュアルはB級でイイ!ストーリーは...〉(ネタバレあり)

 宇宙人が襲来するとなると、そのビジュアルも気になるところ。今作は、割とNetflixの大人気オリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス』に出てくる怪物デモゴルゴンを若干感じさせる仕上がりだ。

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 (上記写真は、『ストレンジャー・シングス』に出てくるデモゴルゴン)

 そうとなると、話もそれ相応なのか!?と言われると、そこはそんなに期待が出来ない...。映画を観終わって分かるが、今作がB級な作りが特徴でもある。それに伴ってなのか、ストーリーは突っ込みどころもある。

 ひねりもそこまでなく、どこかで聞いたことありそうな展開...。急展開過ぎて、観ていて終始これは夢落ちなのでは?と疑いたくなるくらい。

 どこかで観たことある展開は、定番展開という意味合いもある。安心して観れる映画でもある。

〈感想③予想に反して下ネタ多し...〉(ネタバレあり)

 コメディ映画『テッド』などの下ネタが出てくる映画は、全然嫌いではない。むしろ笑えて好きだ。しかし今作は事前情報では、子供でも楽しめると思っていただけに驚いた。結構R指定かかりそうな言葉が出てくるので、小さい子供には若干気が引ける気もしなくもない。

 子供にオススメと心から言いたい冒険ものではあることは、間違いない。そこの下ネタ部分を許容出来るのであれば、大丈夫か...。

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〈総評〉(3.6点/5点中)

 予定調和的な部分はあるものの、上映時間が99分ということあり、気軽に観れる“休日向け”な映画である本作。レビューサイトFilmarksを見ても、3.3と決して点数が高い訳ではない。肩の力を抜いて観ると、意外と穴場だと思えるかもしれない。

 外に出れない昨今、今作を観てアドベンチャーに心躍らせ、大人は小さい頃に感じた童心を思い出し、子供はワクワクするのもアリではないだろうか。

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