ひろみ@マルチリンガル役者の活動日記

海外歴14年🇺🇲🇨🇳🇸🇬🇫🇷の日英仏トリリンガル。米ブラウン大学・演劇学部⇨仏コー・フロラン演…

ひろみ@マルチリンガル役者の活動日記

海外歴14年🇺🇲🇨🇳🇸🇬🇫🇷の日英仏トリリンガル。米ブラウン大学・演劇学部⇨仏コー・フロラン演劇学校⇨パリでフリー役者⇨パリのタレント事務所「TalentedInParis」に所属⇨日本帰国。【海外で役者をすること&役者関連のこと何でも語るnote】

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はじめまして、パリで役者をしているひろみです。

こんにちは!ひろみと言います。 2020年末に、社会人4年目にして会社を辞め、渡仏して「#パリ役者」となりました。 このnoteでは、パリで経験したことや、役者に転身して考えたことを、忘備録として書いています。 ここでは、一体自分が何者なのか、自己紹介をさせてください :) 役者って…日々、何をしているの? よく、「役者って…舞台?映画?何をしているの?」と聞かれます。 私のやっていることは、確かに「役者」「俳優」「アクター」…色々呼び方があるのですが、「役を演じることが

    • Resilienceー2023年の振り返り

      今年は、日本で役者の土俵を作ろうと試行錯誤した1年。 ただ、ゲッターズ飯田の占いによると、今年の私は12年に1度の厄年。 それに釣られてか(そんなのに釣られないでw)、今年は奔走から迷走に陥って、結局空振りばっかりした印象でした。 打っても、打っても、当たらない。 段々、打つ方向が間違っているのではないかと思い、四方八方に打ち始める。 もちろん当たらない。 一回息をついて、何か戦略を変えて、また試し始める。 誰かに「Resilienceを高めて頑張れ」と言われてハッとし

      • 【鈴木忠志】『SCOT サマー・シーズン』ってどんなもの?<利賀村で過ごす3日間>

        前回書いたのは、日本が世界に誇る演出家•鈴木忠志の『SCOT サマー・シーズン』(以下、フェスティバル)を、今年初めて観に行って感動した話。 とはいえ、私も実際に行ってみるまでは、「過疎村に行くってどんな感じなの?一人で行けるのかなあ…」と少し不安に思っていました。 より多くの人に足を運んでもらいたいフェスティバルなので、今回は、東京からフェスティバルに参加する際の一連の流れを紹介したいと思います! まずは簡単にフェスティバルの紹介から。 既にフェスティバルに行く予定の人

        • 【鈴木忠志】『SCOT サマー・シーズン 2023』の感想

          これまで48年間、富山県の過疎村・利賀で行われてきた『SCOT サマー・シーズン(以下、フェスティバル)』に、初めて行ってきました。 これは、毎年でも行きたくなる、いや、行かねばならない日本が世界に誇る貴重な行事。 鈴木忠志がどういう偉人なのか、フェスティバル参加にあたっての詳細は別途まとめることとし、まずはフェスティバルの感想を綴ります。 1. 利賀村の合掌造りの劇場で観劇するということ鈴木忠志があえて、この(正直不便な)過疎村を選んだのは、そこにあった合掌造りの民家が

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        • 1年の振り返り
          3本
        • 役者の必読書
          4本

        記事

          フランスと日本で「役者をする」違い

          わああ…お久しぶりです(笑) 前回の投稿から約5ヶ月。この間、一体何をしていたかというと… 「どうやったら日本でも役者を続けられるんだああああーーーー」 という問題に向き合っていました。 帰国してから早8ヶ月。 早速、事務所オーディションを受けたり、キャスティング紹介してくれるサービスに登録したり、ワークショップ受けたり、人生初のミスコンに出てみたりw、小劇団の公演に出させてもらったり…とりあえず『始めてみました』。 でも、正直、フランスと日本で役者をするって違いすぎて、

          フランスと日本で「役者をする」違い

          パリから東京へー2022年の振り返り

          かなりご無沙汰してしまいましたが、せめて今年最終日にちゃんと1年の振り返りを書きたいと思います。 2022年は、#パリ役者 振り切った2021年に引き続き、劇的に状況が変わり続けた、とても予測不能な年でした(笑) 2022年1月〜3月:演劇学校をやめ、外部プロジェクトが続く ちょうど1年前の2021年末、1年間通ったパリの演劇学校をやめる決断をしました。 その一つの理由が、外部でのプロジェクトが増えたから。 よって、2022年の駆け出しは、とても忙しく演技機会に恵まれた

          パリから東京へー2022年の振り返り

          Cagnotteというギフト文化。

          フランス人の彼と付き合うこと早4年。 もうそろそろ慣れてきただろ~という頃にも、異文化ギャップは絶えず姿を現し、知らぬうちに2人の間の喧嘩のタネとなります。 今回のきっかけは:誕生日プレゼント。 今週末は、彼のいとこの30歳の誕生日パーティーに参加することになっており、大勢が集まる大きなパーティーになると聞いていました。 そのため、数日前から「ねえ、まだ誕生日プレゼント買ってないよ、いいの?」と彼に聞くも「いいよ、現金あげるから」と。 現金って…。いくら大人でも、私の中

          フラ語で演劇日記:役を剥奪された日。

          3ヶ月間、フランス語で演劇授業を受け始め、その中で起きたドラマや学びを忘備録としてまとめています。 今日書くことは、実は約2週間前の出来事。  (…その週は、オーディションが急に6つも入って、半分はフランス語だから準備にも時間がかかって、他の色々と相まって、久々にメンタル崩しかけてたので、反省して自己管理に徹底。役者の道はマラソンだから、メンタル・健康管理は大切にしなきゃね。) 前回の授業でやっと配役が決まり、6月末の期末公演に向けた準備が本格的に始まってきました。 今

          フラ語で演劇日記:役を剥奪された日。

          フラ語で演劇日記:配役決めの日。

          今月頭から通い始めたフランス語の演劇クラス、イースター休暇をはさんで3日目。 DAY3 今日は《期末公演の役決めの日!!!》でした。いや、ほんと急に。 みんなも「きょ、きょう…?」と言った感じで緊張気味w とはいえ、事前に台本も共有されなければ、候補の役も一切言われておらず、その場で63ページの台本を手に、「はい、これ読んでみて」みたいなスタイルでした。 先生!!!無理です!!! いや、コールドリーディングはよくあることだけど、まだ辞書を片手に調べながらじゃないと戯

          フラ語で演劇日記:配役決めの日。

          フラ語で演劇日記:私でも貢献できた日。

          今月頭から通い始めたフランス語の演劇クラス。 DAY2直後に風邪を引いてnoteが書けていなかったので、遅ればせながらの投稿です;; DAY2 授業の内容はDAY1と一緒。そして全体的にDAY1よりも楽しめました というのも、若干の涙を流して終わってしまったDAY1後。 一週間振り返りながら: 「待てよ、こんな語学力の私を先生&クラスメートは笑顔で受け入れてくれているんだから、何を一人で尻すぼんでるんだ!」と徐々にマインドセットが変わっていました。 なので、この日のテ

          フラ語で演劇日記:私でも貢献できた日。

          フラ語で演劇日記:授業初日に立ちはだかった壁。

          この度、4月~6月の3か月間、パリのÉveil de l'Acteurという小さな演劇学校にて、***フランス語で***演劇クラスを受けることにしました! というのも、最近、フランス語を「日常会話レベル」から「役者として使えるレベル」に持っていく方法に悩んでいます。 周りで5年以上フランスに住んでいる友達も、ネイティブレベルになっている人と日常会話止まりの人と二分化している。 話を聞けば聞くほど、ネイティブレベルに持って行っている人は、語学学校の後に、博士号や養成所などをフ

          フラ語で演劇日記:授業初日に立ちはだかった壁。

          【初】フランス語撮影、初日に学んだこと。

          この度、あるオーディションに受かり、嬉しいことに【初めてフランス語で演技する】仕事を手に入れました☆ パリ在住1年目の終盤から、徐々にフランス語のオーディションにも挑戦し始め、2年目初頭にはフランス語演劇の大きなオーディション機会を得るも、「言語力」が理由で役はもらえず。最近では、英語や日本語と同じくらいフランス語でオーディションすることは増えていったものの、やはり答えは「NO」ばかりで、(道は長いなあ…)と思っていた頃でした。 このお仕事は、映画や演劇ではなく、ある教育

          【初】フランス語撮影、初日に学んだこと。

          オーディションに明け暮れてー2021年の振り返り

          今年は、何と言っても「オーディション」の一言に尽きる一年だった。 パリに来て初めてのオーディションは、2月初旬のロミジュリ。 それを皮切りに、一年を通して、数えきれないほどの応募メールを送り、何十個かのオーディションはした気がする。 「役者は世界で最もNOと言われることが多い職業だ」と言われる。 確かにメールを見返してると、全く返信のなかったものや受からなかったものも多かったけど、世間で聞いていたよりNOと言われる日々は苦痛じゃなかった。 むしろ、オーディションに明け暮れて

          オーディションに明け暮れてー2021年の振り返り

          年末のある決断。

          パリの演劇学校、やめました。(※と言っても前向きな話です) これまで1年ちょっと通っていたパリの演劇学校Cours Florentを、11月いっぱいでやめることにしました。 なぜか。 1.学校の色々に満足できなかったから。 2.学校外で、幸いにも劇団・演劇ワークショップ等の機会が十分にあり、「現場での経験」に集中したかったから。 もちろん、まだまだ先生やコーチによる指導も、授業という環境下でのトレーニングも必要だと思っています。 単に、より納得できる「教わる」環境を見つ

          海外の演劇学校の選び方

          気づいたら、高校の時から何かと米英あたりの演劇学校を調べてて、最近は仏の情報も入ってきているので、一度まとめることにしました☆ これから海外の大学や大学院で演劇を学びたいと思っている人へ。 海外演劇学校の種類■BA / BFA:学士号 いわゆる4年制大学。大学によっては、ダブルメジャー(2つの分野を主専攻する)やマイナー(副専攻)ができるところもあるので、演劇だけに絞らない人も多い。 ■MA / MFA:博士号 いわゆる大学院。アメリカだと2~3年、イギリスだと1~

          仏学生ビザの更新手続き(2021年10月現在)

          初のフランスでの学生ビザ更新が完了しました! 普段はあまり手続き系についてまとめないのですが、今回は正式な市役所からのメールよりも日本人のブログに助けられた(笑)ので、私も誰かの役に立てるかもしれないと要点をまとめます^^;; 今年(2021年)から学生ビザだけ更新がオンラインに切り替わって、かなり効率よくなったらしい…! と言っても、申請完了してからカードをもらうまで3ヶ月かかりましたが(笑)…フランスはそんなもんって覚悟するしかないですね笑 ※あくまで個人の体験な

          仏学生ビザの更新手続き(2021年10月現在)