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はじめまして、パリで役者をしているひろみです。

こんにちは!ひろみと言います。
2020年末に、社会人4年目にして会社を辞め、渡仏して「#パリ役者」となりました。
このnoteでは、パリで経験したことや、役者に転身して考えたことを、忘備録として書いています。
ここでは、一体自分が何者なのか、自己紹介をさせてください :)

役者って…日々、何をしているの?

よく、「役者って…舞台?映画?何をしているの?」と聞かれます。
私のやっていることは、確かに「役者」「俳優」「アクター」…色々呼び方があるのですが、「役を演じることが好きな者」として「役者」という言葉が一番好きで使っています。

今は、役を演じる機会があれば、舞台も映画も、小さい役も大きい役も、無給でも有給でも、何でもやっています

高校と大学で、ミュージカルや演劇をやっていたので、「舞台役者」の経歴の方が長いです。
ただ、「フランス映画」でも知られる国に来てからは、映画撮影の機会も多く、最近は舞台も映画も同じくらいやっています。

日々の様子は、役者なのでどれだけ仕事を取れているかによって、時期ごとに全く違います。
例として、最近(2022年1月~3月)はこんな感じです:

  • 舞台×1公演:週2でリハーサル+その他時間がある時は自主練

  • 短編映画×1~2本:丸々1~3日ほど撮影

  • その他諸々
     →映画のエキストラ撮影
     →役者仲間と新しい企画設計
     →オーディション
     
    トレーニング(ワークショップ、コーチングなど)

最後のオーディションとトレーニングだけ「完全固定のお仕事」です(笑)
永遠に続きます。週末だろうがクリスマスだろうが、年がら年中やってます。

パリで短編映画撮影をしている時の様子。

ちなみに、役者活動のインスタはこちら😬☆ ←←

役者になるまでの経歴は?

私が小学校1年生の時、親の転勤で1年半アメリカ・テネシー州に住み、旅行先でブロードウェイミュージカルを見ました。
そこから、親や先生に「ミュージカルスターになりたい!」と宣言。

その後、一度日本に帰国するも、小学校6年生~高校2年まで、またもや親の転勤で中国に引っ越しました。「インターナショナルスクールに通って、英語を強化できるよ!」と言われ、目を輝かせてついていったなあ。
ただ、ダンスは続けていたけど、バスケ・テニス・バイオリンなど色々に手を出して、気づいたらミュージカルからは離れていっていました

高校3年を目前に、親が本帰国となり、英語での高等教育を締めくくるために、1年半だけアメリカ・ジョージア州の寮生学校に留学。
ここで、オーディションで大抜擢されて、ミュージカルの主役を務め、舞台愛が再燃!🔥

アメリカの大学を検討するも学費が高すぎて(!)、家族会議の結果、日本に帰国。
人生で一番勉強した受験1年間の末、ご縁があった慶應義塾大学に入学
サークルで出場した「四大学英語劇大会」で、念願のBest Performer Prizeをもらった後、アメリカのブラウン大学・演劇学部に1年間交換留学
ハリウッドのボイスコーチなど素晴らしい先生に恵まれ、役者として一気に成長した気がしました。
また、ここらへんで、ミュージカルから演技全般に興味が広がっていき、「役者になりたい」と思い始めます。

そして訪れた就職活動の時期。
貯金も大してない中、役者に振り切る度胸はない。
理想的には、アメリカやイギリスの演劇大学院(MFA)に行きたかったけど、それにもお金が必要。

そんな時、Facebook(現Meta)がAPAC本部のシンガポールオフィスで新卒採用を開始。今でも覚えている一次面接で、海外で培った語学力・演劇で培った対人力やプレゼンテーション力が活かせそう!と強く感じたのを覚えています。
幸い、ご縁があり、広告部署に入社しました。これが人生を変える経験に。

3年間、Facebook広告、営業、プロジェクトマネジメント、ビジネス戦略…人生の武器になるスキルを色々と学ばせてもらいました。
そして、マネージャーになる人、起業する人、色々な「成功」を目の当たりにする中で、ものすごく考えました。
「このままビジネスで突き進むか、役者の夢に再挑戦するか?」

その結論は見ての通り。
長年想い続けてきたことは、そう簡単には消えませんでした^^;;
ただ、就職を経た私の経歴もアイデンティティも、役者一本でやってきた人とどこか違うのは確か。
それは強みになるし、ちゃんと活かさないと、どっちつかずになってしまう危うさもあると思っています。

だから今は、「私だからなれるキャリア」ってなんだろう、ってずっと自問しているところです。
役者は続けたいし、マーケティング・ビジネスで学んだことも活かして社会貢献がしたい。

アメリカの高校でミュージカルの主役をした時の写真。
一度、夢は叶った☆彡

どこを目指しているの?

役者=目標は「大きな舞台や大きな映画に出ること」だと思われがち。
でも「ブレークする」「有名になる」「大きい役をもらう」が【目標】ではありません。

もちろん、それらは一つの理想形です。
ただ、そこを「目標」と置いた途端に、日々がすごく苦痛になります(笑)
役者は、年に何十回も「オーディション不合格」通知をもらう身です。
知り合いの知り合いとかが、急にブレークしてTVやNetflixで見るようになります。
常に「負けてる」と思いながら短距離競走をしてる気分です。

私にとって演技は、人生を楽しむための必要条件。
演技をしてる時が一番楽しい、たったそれだけのことです。
だから、「演技ができる環境を長期的に確保できる」これが目標です。

いわば、マラソンです。
マラソンとして見た瞬間、演技へのアプローチ方法が変わってきます。

私も最初は、『ラ・ラ・ランド』みたいに、バイトに明け暮れながらオーディションに全てをかける生活を想像していました。
貯金とバイトを掛け合わせて、3年くらい、切り詰めた生活をしながら、何かブレークできるようにもがく生活。

でも、それって、すぐに「演技をすること」にプレッシャーとタイムリミットしか感じなくなって、楽しくなくなって、本末転倒になりそうになりました。

今は、自分の語学力や前職のSNSマーケティングスキルも活かして、それらの分野でもある程度仕事を見つけながら、役者活動を着実に続けていける基盤を築きたいと思っています。

一見、遠回りに見えたり、コミットできていないように見えたりするかもしれませんが、「継続できること」が一番の強みになると信じています。

27歳にして、13歳のジュリエット役を演じることになるとは、夢にも思っていなかった。
続けていればいるほど、色々な機会に触れられるはず。

なんでパリ・フランス?

人生の成り行きです(笑)
正直、小さい頃からブロードウェイに憧れ、ずっと英語を話してきて、今でも日本語より英語で演じるのが一番腑に落ちているので、英語圏に居た方が良いと思う…(笑)

という本音は置いておいて…。

就職していた時に、フランス人の彼に出会ってしまい、フランス語を学ぶためにも、フランスに一度引っ越してみることにしました。

最初はどうなるか一切見当もついていなかったのですが、実際に活動を始めてみると、さすが芸術の都パリには、「ここを拠点にしたい」と思える点ばかりだったんです。
舞台でも映画でも、フランス語でも英語でも、プロでもアマチュアでも、役者として活動する機会がとても多いので、ジャックポットを見つけた気分。
そして、夏休みとクリスマスは全国民が一斉に休暇を取るような「プライベート重視」の国なので、何かしら役者とバランスをとってできる仕事形態が見つかりそう…と願っています。

まあ、まだ住み始めて1年半ほどなので、今後良いところも悪いところももっと発見していかねばですが。

今は、会社を辞めて役者に振り切った決断も、英語圏でなくフランスを選んだ決断も、後悔のないように邁進していきたいと思います^^

フランスは、住んでいるだけでも楽しいこといっぱい☆

ということで、ここまで自己紹介を読んでくださった方、どうもありがとうございます!☆
今後も(なるべく定期更新するつもり…の)note記事の応援のほどよろしくお願いします!



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