見出し画像

今年、印象に残ったイベント「彼女と。」

タイトル通り、今年行って印象的だったイベントを数日に渡ってご紹介!良かったポイントを簡潔に述べる!

今日、紹介するのはこちら!


「彼女と。」
 エルメスが贈る、シネマ体験。

こちらは、かなり話題になっていたので知る人も多いと思うが、今年行った中でも本当に素晴らしかったので改めて。


概要はこちら

 映画とはサヴォワールフェールや独自の視点、さらには職人たちのチームワークによってつくりあげられるもの。まさに、エルメスのものづくりがそうであるように。エルメスは冒険者であり、冒険から生まれる物語の語り手でもあります。
 舞台となったのは、東京・六本木の国立新美術館。「彼女と。」は2018年7月11日から30日まで約3週間にわたる展覧会。本展覧会の演出を手がけたのは、自身も映画をつくりキュレーターとしても活躍するロール・フラマリオン。エルメスのレディス部門のアーティスティック・ディレクターであるバリ・バレと、レディスプレタポルテのアーティスティック・ディレクターのナデージュ・ヴァンヘ=シビュルスキーによる監修のもと、エルメスのアイテムを手掛かりに描かれる新たな世界。国立新美術館の展覧会場は広大な映画スタジオに変貌し、中ではひとりの女性の人物像を追い求める撮影が行われています。この「彼女」とは、まさにエルメスがずっと思い描いてきた女性。「彼女」は自由で揺るがない、どことなくミステリアスな雰囲気を持つ、感性豊かで情熱的に今を力強く生きる女性です。2018年の秋から冬の季節を舞台に重ねられてゆくシーン「彼女」の姿がだんだんと明らかになってゆきます……

 一言で言うと、「エルメスが掲げる女性像」をモチーフとした架空の映画『彼女と。/ AVEC ELLE』の撮影セットに入り込む体験型のアート展示。今回はメディアアーティストの落合さんが、「マジで攻撃力が高いから行った方が良い」と紹介していたので、頑張ってチケットを取って行ってきた。

 エルメスが主催ということで、もう私から言うことはないが、簡単に素晴らしかったポイントだけ。


-----イベントのポイント--------

①参加型アート体験

 この展示、非常に面白かったのは、すべての参加者に「役」が与えられるところ。予約の段階で自身が「アクター」もしくは「エキストラ」のどちらで参加するか選ぶことが出来る。ちなみに予約した時には「アクター」は埋まってしまっていたため、私は「エキストラ」で参加することになった。
 「エキストラ」は基本、撮影を覗く形で進行するが、屋上でパーティーをするシーンに参加することが出来、みんなで乾杯する。この時、謎に一体感があるのが面白い。
 「アクター」の場合は映画作家を演じる。役者さんや技術さんとの、ちょっとしたセリフがあり、少し実演が増えるため、開催の数十分前に集合するシステムになっている。
 参加のしかたが2つあることで、より距離が近く、体感に深みが出る形になっていた。さらに、自分が参加したシーンを最後動画として観ることが出来るのも良かった。


②映画の世界の本格セット

 この展示では、様々な撮影場所を巡るのだが、言わずもがな、エルメス主催ということで、すべてが申し分ない素晴らしいセットになっている。どこを撮影しても、絵になる空間が広がっており、ただただ圧巻であった。


③解き明かされていくストーリー

 この架空の映画『彼女と。/ AVEC ELLE』では、謎の女性が主役なのだが、彼女自身は登場せず、周りを取り巻く人たちに話を聞いていく形でストーリーが進む。セットが変わるたびに、徐々に彼女のことが明らかになっていくのだが、それも観客の心を掴む要素になっている。さらに凄いのが、その女性こそがエルメスが提案する現代的女性像であること。完全に魅了された後、気付くとエルメスのビジョンを目の当たりにしているという、もう流石すぎて言うことはない。


 以上がポイントであるが、大前提として、ここまで素晴らしい展示がまさかの無料であるから驚きだ。当然、予約が殺到するのにも訳なく、話題喚起でプロモーションとしては十分に思えるが、それだけでなく、時代を創っていくブランドの力を見せつけられたそんな展示であった。
 これからのプロモーションの姿がそこにはあったように思える。やはり1800年代から続く名ブランドが、世の中に与えるインパクトは凄まじいものである。


今日は以上!


これから、やっと噂の「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行く。楽しみだ。

"楽しい"をつくっていきます。