タイトルやキャッチコピーに「答え」はいらない。
主催しているオンラインサロンと、6カ月の講座の受講生さんたちの文章を添削した。1日で50人ほどの文章を見て、赤を入れていく。赤ペン先生みたいな感じだ。
ブログやnoteの投稿文、メルマガ、商品販売ページ、ホームページ、そして講座やセミナー等の告知文章。
チラシやDMもある。
本文はしっかり書けている人も、「タイトル」でつまずくことが多い。これがもったいない。
タイトルや1行目が気にならないと、人は続きを読まないからだ。
タイトルに「答え」は不要、「要約」や「まとめ」ではない
やりがちなのが、「この文章の中にはこんなことが書いてありますよ」という要約だ。
たとえば、新聞の見出しは、時間がない人でも見出しだけを見て内容をつかめるように書いてある。要約だ。
あれを自分のブログタイトルでマネすると、タイトルだけを見て「ふーん」で終わってしまう。
答えが書いてあると、人は「続きが気にならない」のです。
たとえば、
「家庭料理が楽しく学べるオンライン講座を開催します」
という記事タイトルだと、ふーん、あっそ。です。その人の講座にもともと興味があった人しかクリックしない。
A「SNSのプロフィール写真は、プロに撮ってもらう方がいい」
B「SNSのプロフィール写真、みんなどうしてる?」
どちらのタイトルが気になりますか?
Aは答えを言っています。読まなくても内容がわかってしまいます。
「なんで?」「なにが?」「それどういう意味?」というような引っ掛かりがないと、次のアクションにつながらない。
当たり前のことや、正しいことを、そのまま書いても、何にも引っかからない。
「読んでもらえる前提」の文章ならいんだけど
いわゆる「ビジネス文書」ならいいです。タイトルが要約でも、答えをいきなり言っていても。
読んでもらえることが前提だからです。報告書、案内状、依頼状…
案内状のタイトルなら【新製品「パワーウォッシュ」発表会のご案内】でいいのです。
補助金の申請書なんて、読み手は、最後まで読んで「あら捜し」するのが目的だったりします。タイトルがどんなにおもんなくても、読まれるのです。
でもブログやメルマガ、noteの記事は「読んでもらえる前提」ではない。
なぜ、マスクをすると美人に見えるのか?
「マスク美人」って言葉があります。マスクで顔を隠すと美人に見える。それって、目元がきれいな人がより美しく見える、というよりも
隠れている部分を人は「自分の都合の良いように想像する」からではないでしょうか。
隠れている部分の鼻や口元を、自分の好みに当てはめて想像する。
そう、人は「隠されるとその中が気になる」のです。(もちろん、その人の雰囲気とか髪型とか顔の形とか、そういう第一印象で気になっているから、マスクの中が気になるのす。つまり、キャッチコピーやタイトルも同じで、第一印象で気にならないと、続きは読まれない)
タイトルやキャッチコピーでは「答え」を言わない。
隠す。
チラ見せ。
(かといて、○○で隠すのも、なんか誘導されている感じがして興ざめです。)
皆まで言うな。
「あれもこれも言いたい」をバサッと削って、「要約」せず、答えを出さず。
皆まで言うな。
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