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Blue Zones(ブルーゾーン)ご存知ですか?

健康長寿の研究です。
イタリア・サルデーニャ島、 日本では沖縄、アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダ、コスタリカ・ニコジャ半島、ギリシャ・イカリア島の5カ所を指します。世界中で健康長寿の研究が進んでいます。

今日は日本で開催されている世界中の名高い研究者のお話を伺える貴重なシンポジウムに参加しています。
『The 18th Key Symposium
Longevity and Healthy Ageing:What can we learn from Blue Zones?』
@OIST 沖縄科学技術大学院大学
沖縄で健康長寿研究の第一人者、鈴木信先生のお話を伺いました。お年は90歳ですが大変お元気でいらっしゃいました。
沖縄の百寿者の数は世界でも注目されています。
1970年では32名
2020年では1000名以上になっています。

昔と今の高齢者

昔の高齢者は、みなさん自分の住宅で過ごしていて、お元気でした。
しかし現在ほぼ、すべての方が認知症を患っている(1名だけお元気)のだそうです。
医療費の圧迫や医療従事者の数も含めて、日本の社会問題にもなっていますね。

そして、その昔は、「高齢者は家族の宝」言われたものです。
現在は家や施設に行くと「濡れ落ち葉」だよと言われるそうです。どういうことかというと、問題、大変なのだと言うのです。
世界中で健康長寿の研究が進んでいて、その中で重要なのは、高齢者が元気でいられるかどうかということです。
百寿者を網羅した研究から、健康で元気な百寿者の研究に切り替える必要があると鈴木信先生はおっしゃいます。

「Ikigai(生きがい)」が重要

戦後の混乱から沖縄が復活するのに重要だったキーワードは「生きがい」でした。
2001−2015 200名の元気な高齢者をウオッチした研究では、心の元気=「生きがい」が非常に重要だということがわかりました。
「生きがい」とは、熱意がある・夢・やりたいことを持っている・やることがあることが大切なのですね。ミッションや使命があることも大切です。

健康長寿地区 沖縄の風習

沖縄には「Moai」という風習があり。集うことが習慣となっています。
また、「Parade of Kajimaya 」 97歳で大きなお祝いの習慣があリます。
車に飾りをつけて近所をパレードするのです。7bridges and 7 intersections cementing spiritual peace. 7つの角を曲がると言われており、あの世に行くリハーサル的な意味があるそうです。パレード中子供には風車のおもちゃをあげたり踊ったり、お酒を飲んだりと。飾りづけられたオープンカーに乗って、みんなで盛り上がっていて、楽しそうな写真を見せていただきました。

人生を通して生きがいを持つのが大切

■悪い方向に向かう最も強い要因
孤独・隔離でフレイルになりやすくなります。
■良い方向に向かう最もいい要因
生きがい=例えば鳥は飛び方を変えることは難しいですが、人間は何かのやり方を変えることができます。
生活の質を上げるということがわかっている。心のあり方、マインドフルネスは人生全体に力を与えます。

第二次世界大戦で大きな困難に陥ったが翁川長寿国となった理由には、インセンティブがありました。生きがいはマインドフルネス(心のあり方)に力を与え、人生の目的を持ち、長寿国として社会的にも医学的にも注目されることになりました。

「濡れ落ち葉」を「家族の宝」へと取り戻す

それには、心の健康が最も重要な要素です。生きがいを持つことです。高齢者がいる家族は、日頃から生きがいを持たせて上げる、応援してあげるサポートも必要だと感じました。
フレイルの予防を促進し、生きがいをサポート、医学的には前向きなコホートスタディが継続的に必須ですね。

まだ元気なうちから私たちも、「やりがい」をもてるものやことを持ち、老後も語り合える家族やお友達や人脈を持ち、孤独に陥らないように準備する。
食事や運動と睡眠の習慣を気遣いながら、病気にならない老後を迎えましょう。

それでは、また!

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