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今までのエッセイとかいろいろ
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BigBaby

姪っ子

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声一つとっても個性すごいな。赤ん坊の泣き声って言葉がわからない分、鳴る(伝える)ことに集中してて楽器みたい。

ネットサーフィン(いつかの日)

ネットサーフィン(いつかの日)

現代の情報の多さに嫌気がさしてTwitter、インスタ、ライン、アイフォンをやめて、ガラケーにしていた時期があった。人との連絡はWi-Fiがないと使えないiPadを使ってなんとか過ごしていた。二年前、ヨーロッパを旅行したとき私は日本と同じスタイルのiPad(Wi-Fiなしで)挑んだ。世の中にはWi-Fiが溢れかえっているし、わからなくなったら人に聞けばいいという面倒くさがりやの気持ちでむかえたが確

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郵便のある生活(いつかの日)

郵便のある生活(いつかの日)

最近手紙交換をよくする。三角という名前の友達との手紙は、京都埼玉間を今のところ五往復した。(五往復とは、ちょうど旅をしている人がパスポート番号を覚えるように、相手の住所をスラスラ言えるようになったくらいの数である)
手紙は、はじめはヤッホーという当たり障りのないあいさつで始める。次に、元気?で挨拶も早々に一気に話し始める。
最近はパンを作るのにハマっているよ。スーパーから強力粉が消えて、ネットで注

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トイレにまつわる話

私の膀胱事情。最高で七時間トイレを我慢したことがあるが、あるときおもらしをしたせいで今では他人の膀胱にまで興味がある。
日本では外出中にトイレに行きたいとき、コンビニやデパートの中のトイレや公衆便所などを使うことが多いが、道も言葉も曖昧な海外では実にトイレを見つけにくい。しかもトイレにお金がかかることがある。

私はチェコで、お金を入れないとトイレに通じるゲートが開かないというトイレに出会った。そ

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いろいろな家

毎日、生きている。食べるもの、着るものは変化するのに寝るところは毎日ほぼ同じ。私にとっての家とは?
テント泊。テントで寝ると、大体の確率で背中に大きな石が当たる。テントの中ではみんな必死で、もぞもぞと動きながら自分のポジションを確保する。それでも朝起きると、隣の友達の強力な攻めによって、結局体育座りに近い形で目を覚ます。快適に眠ったことがない。
無人島での夜。木で作った屋根だけの家。海風は想定し

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インド紀行2017

インドは怖い所だよ。大人はインドに行ったことがないからそういうの。大丈夫。そんな神話信じなくても、私が確かめてくるから。

 偶然手にとった本に運命を感じることはたまにある。ガンジス河でバタフライ。結構有名な本らしいのだが、知らなかった私はキャッチ―な題名に惹かれて立ち読みした。それが私とインドをつなぐ最初のきっかけだった。
ものの三時間で読み終えた私はもう既にインドにこころが傾きかけていた。

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インド紀行2019

朝は知らないおじさんの近所から聞こえる声で目が覚め、夜はお祈りが続く。道が混んでいてもインド人は私を押しのけて前に進もうとする。遠慮しなくていいんだ、そう思ってからインドの旅がもっと生き生きとし始めた。

ガンジス河
インドは広い。言葉も料理も文化も様々だ。その中で私は、北インドのバラナシというヒンドゥー教の聖地である場所に再び赴いた。二年前に行ったときは北京を経由しデリーからバラナシへ向かった。

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世界の料理

中国人舌、インド人舌、ヨーロッパ舌。(私が訪れた国)
私は、旅に行くたびにその国の舌を手に入れたい気持ちで現地の食べ物を食べる。辛いものに慣れている中国人が羨ましくて火鍋を食べるが、一発で胃にくる。カレーを食べればうんちはカレー臭く、肉ばっかり食べていたヨーロッパでは獣くさくなった。体に影響を出しながら、私自身の舌がその国の舌に変わって行くのを感じたい。ドイツ語圏にいるとありがとうよりもダンケシェ

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日常エッセイ

パンク
むしゃくしゃすると自分の髪を切る癖がある。むしゃくしゃ真っ只中だった高校時代、芸能人ばりに週二ペースで整えていた。もっとスポーツとか他の方法で発散すればよかったのかもしれないが、私にとって新聞紙を広げてすきバサミでカットし、短い毛が首にこびりついてシャワーで落とすまでが一連の儀式であった。ちょうど上下するだけの同じ型に飽きていた頃、たまたまウルフカットというのを知った。ウルフカットとは狼の

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結婚願望

自分の名字に違和感がある。未だに病院で呼ばれるとああ私小林だったわ、と毎回認識させられる。学生時代あだ名をつけられるときはいつも下の名前をそのまま呼ばれる人間だったから余計に自分の名字に馴染みがない。本当は名字で呼び捨てにされている姉御みたいな子に憧れていた。
その名字が松田だったらもっといい、というくらい私は松田という名字が好きである。梅田でも竹田でもない松田。目立ちすぎず地味すぎない、名字の

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