探究学習で先生も凄く成長した、という話(高梁城南高校)
コーディネーターをしている高梁城南高校の話です。
去年の総合的な探究の時間(総探)で、
「新人の先生がとても成長し、それに周りのベテランの先生も驚いた」ということがありました。
探究の授業の伴走は正直、難しいです。
生徒のプロジェクトがどう展開していくかわからないし、チーム内の人間関係に問題が起こることもあるからです。
年度始めの4月に、教員研修(ワークショップ形式)の時間で、2022年度の振り返りと2023年度のキックオフミーティングを行いました。
その中で、去年新卒1年目だった先生が、去年の振り返りと今年は生徒にどう関わりたいかを発表していました。
去年の探究の授業では担当チームの伴走にとても苦労していた先生です。
「総探の時間が苦痛だった」
とも漏らしていました。
その先生が、自分の言葉で、この授業や生徒とどのように関わりたいか、を話していたことに、他のベテランの先生たちも驚いていました。
「見通しが持ちづらい」
「生徒にどう伴走するか、正解がない」
なので大変。
だからこそ、伴走する教員側も成長する。
そんなことを実感したシーンでした。
高梁城南高校は電気科、デザイン科、環境科学科(SGDs)の3つの学科がある実業系の高校です。
3つの学科を混ぜて、地域と連携した探究の授業(PBL=プロジェクトベースドラーニング)を行ってます。
異なる個性と専門性を持つ3つの学科が混ざって探究学習を行うことはとても大変です。
当初、反対される先生や懸念を示される先生も多かったですし、実際に大変な部分がたくさんありました。
ですが、
「多様な人材と協働する」
「互いを理解し、仲間の得意を生かす。補い合う」
というこれからの社会で必要なことを、生徒だけでなく、先生も学び、学校組織としても成長している気がします。
さらに、3つの学科が混ざり合って協働することで、学校全体がこれまで以上に前向きに、元気になったように感じます。
PBL(プロジェクトベースドラーニング)や探究学習を学校で取り入れ、推進し、成果を挙げていくには(生徒の成長という意味で)、教員の先生方の意識や学校文化も大きく影響すると思います。
ただ、うまく導入していけば、学校の組織開発や人材育成という面でも、大きく寄与するのではないかと感じています。
高梁城南高校 公式HP
https://www.jonan.okayama-c.ed.jp/
全国募集(地域みらい留学)のページ
https://c-mirai.jp/schools/110
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