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トレイルランのすすめ 【 高尾山 / ダイバーシティTOKYO 】 2022/05/01

東京は広い。
現代的な建物が密集する都会から広大な山林有する自然地域まで、
わずか電車で1時間行けば全く違う光景を見ることができる。

大学が八王子市(と日野市の境界線)にあったこともあり、
高尾山には学生時代からよく足を運んでいた。

季節によって変化する景色や香り、
風を身体全身で感じられるのがランニングの良いところのひとつだと思う。

とりわけ、自然の中を走るトレイルランはそれらを最も身近に感じることができるのではないだろうか。

(春の高尾山からみた景色)

僕自身はトレイルランナーではなく、
ロードを主戦場におくマラソンランナーではあるが、
トレーニングの一環で今でも時々、高尾山へ訪れる。
ロードでタイムを追って走ることに対し、時々気が滅入ってしまうことが大きな理由である。
どうしてもロードの練習だとタイムを追わないと満足できなかったり、
またそのタイムが遅くなってしまったりしたときは焦りや不安に駆られてしまう。

今日は1kmあたり◯分◯◯秒の設定タイムだったのに、
◯分◯◯秒かかってしまった。。。
自分の状態が思ったよりも悪いのか?
これでは目標とするレースで良い結果が残せないのではないのか?

という具合に自分に対して疑心暗鬼になることがしばしばある。

もちろん、目先のタイムに囚われてしまうことが全てではないし、
今の自分の状態をポジティブに受け止めようと努めてはいる。
また練習結果の良さが必ずしも試合結果に100%直結するとは限らないことも、重々理解しているつもりだ。

しかしながら、それらを少なからずストレスやプレッシャーに感じて自分自身が追い詰められるような感覚になることもある。
そんな精神的な枷から逃れたくなったときは山に来て走るようにしている。

山を走る時は、山頂を目指してただひたすら走る。
シンプルでわかりやすく、一歩一歩自分の脚で前へと進む。
そこに無駄な思考や雑念が入る余地は存在しない。


トレーニング的な観点でみると、
山のいいところは傾斜があるので、勝手に心拍数が上がるし、
より脚の筋力を出力しながら上半身の動作も絡めて身体を動かさないとスムーズに前へは進まない。
平地のトレーニングよりも心理的なストレスなく、
心肺機能および骨格筋に適度な負荷がかけられると思っている。

もちろん、平地で速く走るには平地で速く走るための特異的なトレーニングをする必要があるのだが、
「補助的な目的」や「気分を変えて精神的なストレスを軽減しながら走る」という意味合いで山を走るトレーニングは有効なのではないかと考えている。
(あくまで個人的な見解)

(トレイルランを楽しむ筆者)

今年の3月末にプロマラソンランナーとしての競技活動は引退したが、
ランニングは今後も継続していくつもりだ。
今までは足首を捻挫する危険性もあることからトレイルランニングは頻度を抑えていたが、
これからは新たなランニングの楽しみ方のひとつとして積極的にチャレンジしていきたいと思っている。
(皆様からのお誘いお待ちしています)

いつだってランニングは自由で、自分に主導権があり、すべては自分次第だ。
はじめるのも、続けるのも、やめるのもすべて自分が選択できる。

「書物は待ってくれる」(引用:書籍「独学大全」)という言葉と同じように
「ランニングはあなたを待ってくれる」
僕はそう考えている。自分自身のペースでランニングと向き合っていけばいいのだと思う。

ランニングを通じて次はどんな世界を見ることができて、どんな体験が自分を待っているのか。
そんな鮮やかな明るい色をした期待を抱いて今回は筆を置きたい。

(高尾山のおすすめランチ「薬王院の精進料理」)
*回し者ではございません
*旬の食材を使用しているのでとても美味


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