祭り
続き
山車が発光したとき鳥肌が立った
ラッセーラーの掛け声に答えてついに動き出したような感じに見えた
カメラを向けながら僕は肉眼で見たかったからカメラが疎かになり、わけのわからない動画になっていた
目には焼き付いているから後悔はない
それぞれの町会が列を成してそれぞれのねぶたを引っ張ってくる、そして沿道の観客にこれ見よがしに見せつけてくるのだ、最前列の観客は頭をかがめたり、のけぞったりしないとかなり危険な状態だ、それがどうやらみんな面白いらしく、拍手しながら必死に避けている、それを見ながら周りの観客もオオーと声を上げるのだ
気付けば僕も笑顔で声が出ていた
自然とこの祭りの一部に取り込まれている
皆さん忘れていると思うので改めて言っておくが僕は画家なのです
この祭りはまさに芸術であり、日本人の感性と、心意気と、職人と、芸術的観念の融合であり、それを一般の人々が大声をあげながら楽しんでいる
ねぶたのモチーフは日本神話に基づいたものであり、歴史的背景もしっかり取り入れ、ストーリーがその山車一つ一つに繰り広げられている
よく見れば外国の方々も大騒ぎしている、国境を越えて愛されているのをすごく感じた
これはまさに芸術だった
一つの形として全てが綺麗にまとまりながら綺麗に暴れている
実際ねぶた祭りは機嫌がわからないくらいふるい歴史があるらしい、それが今この時代にもこれだけの人を魅了し、大人たちが先陣切って声を張り上げ、跳ね回る様はまさに子供のようで、僕はとても見ていて嬉しくなった
感動した
風邪をひいていた僕も解熱剤を飲んで参加した祭り、しかし2時間はあっという間に過ぎていった、咳も止まってたと思う
病は気からなのか!笑
しかも町内をぐるっと一周するこの祭りで綺麗に何事も無く2時間後には綺麗に一周してきた、最初の山車がまた僕の目の前に帰ってきたのだ、最初の熱気を落とす事なく、そのまま目の前に戻ってきたとき、感動とこれで終わるのかという寂しさまで感じた
周りでは今日もありがとうございましたと握手している方々がちらほら見え始め、寝入った子供を抱えながらその場を後にする家族も
いよいよ終わるのか
自然と心の中でありがとうございましたと言っていた。
人が退散していく商店街
ゴミも落ちていない
本当に何事もないかのような日中の商店街に戻りつつある
しかし駅に向かう人々の顔には笑顔が浮かんでいてはつらつとしていた
遠くにまだ見えるねぶたの光が凄く心を揺さぶる
祭りが終わった後も山車が帰るまでは町会の人々が声を張り上げている、太鼓の音もどうやら祭りの終わりを告げる仕様に変わっているらしかった
これだけの祭りの後の道路にゴミが落ちていないのはびっくりだ
敬意を表する
人が流れていった後、提灯が赤くリンゴのように光る様は僕の心を引っ張った
僕は青森に来てから顔をぶん殴られてばかりだ!笑
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