私の芸術運動67宇宙にて
最近正直人と会うのが億劫で、生活のための仕事もなんとなく流作業の様になってしまっている
内にこもって自分の内面だけで葛藤しているでもなく、外ばかりに目がいって劣等感に苛まれているわけでもなく、ただ無気力とまではいかないがあまり今の自分に関心が持てないでいるのが最近の自分である。
人生がつまらないと思っているわけでもなく、ただ今は、人生が間延びしてしまっている様な、浮世離れしてしまった様な、そんな感じがしてる、今日は昨日かもしれないし、もしくは去年かもしれないし、十年後かもしれないし、今かもしれない、自分が今ここにいる事は重々承知だが、ここは今どこなのだろうか?とふと思う。
絵画を描いている時や絵画について考えている時に、私には最近よく頭をよぎる考えがあり、それについて自分が少し困惑しているのは間違いなかった。
私は絵を描いてどうしたいのだろう?
私はただ、今を描いて今を生きていると実感できる、しかし画家の道を選んでいなければ全く別の時間を生きていた事はまず間違い無い
まだ私があの頃勤めていた会社でお世話になり自分の年齢に沿った順路を辿っていれば、あるべき場所にいたんだろうと思うが、別に魅力や後悔は微塵も感じていない。
私の考えている事
周りの人が考えている事
私の画業
時代の流れ
これら全てが一致していない、そんな感覚がある。
私は私の時代に流れる時間の世界で生きていて、それはもう紛れもなく自分自身であり、一人でに動き出して気づけば私は真っ暗な宇宙空間の中でポツンと美しい星に見守られながら一人で生きている様なそんな感じがする、孤独を感じているのでは無くて、私は自分を存分に生きているなと少し感心している反面、無限に続く流れの中のほんの一瞬にしかすぎないんだなという漠然とした恐怖?のようなものを感じている。
これは極々ありふれたたわいも無い物事を絵に描いてきた私だからこそ感じれる世界観なのかもしれないなと思ったりする。
もしかしたらどこかの誰かから宇宙に佇む私をみて星だと思ったりしているのかもしれない、どの時間で誰がみているのか?私には見当もつかないが、この感覚はもっと深めていくに値すると感じている、完全に宇宙の闇に飲まれてしまうかもしれないが、それでも自分はやっぱり今ここで生きていくんだと思う。
私もそんな星達をみて育ってきたわけですからね。
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