脂質をもっと理解する④
今日も脂質についてお話しますね。
人の脳の65％程度は脂質でできているのは知ってますか？
赤ちゃんがお腹の中にいる妊娠後期から2歳くらいまでで急激に発達していくことが知られています。
脳の成長には、脳の材料になる脂質の摂り方も重要なんですよ。
脂質の中でも、特にオメガ３系脂肪酸のDHAを枯渇させないことは特に重要だと言われています。
DHAのみでなく、ビタミンB群や亜鉛、ギャバ、ナイアシン、マグネシウムなど挙げ始めたらキリがないですが、今回は脂質に絞って話をしますね。
オメガ３系脂肪酸は、「つわりや」「うつ症状」の予防や軽減にも関係していると言われてるんで意識して摂った方がいいよね。
逆に言えば、つわりが酷い、うつ症状がある人は食事の見直しで改善できる可能性もあるってことです。
これらの症状の改善に薬を第一選択することはクレイジーです。
うつ症状のある人こそ、日常の食事の摂り方を気にして欲しいんです。
薬を使う事で、体の中では薬の処理をする為にも大切な栄養素を浪費してしまいます。
授乳中のお母さんは、赤ちゃんの成長の為に多くのDHAを与えてしまうので、不足するのは当然ですよね。
ここで脂質の摂り方を意識してなかったら、お母さんはもちろん、赤ちゃんにも影響が出てしまいかねません。
赤ちゃんの脳はオメガ３系脂肪酸を主な材料として正常な成長をしていきます。
赤ちゃんに限った事ではなく、高齢者の方も脂質の摂り方に意識がいくと脳機能の低下などを予防できるかもしれません。
脂質って摂り方一つで良くも悪くも働くんだ・・・。
影響は脳に限った事ではなく、カラダ全体の機能維持に関係しています。
まずはカラダに良くない脂質を排除することも大切です。
例えば、サラダ油を減らしてみよう。
サラダ油ってどんなものか知ってますか？
主なサラダ油の脂肪酸組成を見ると、オメガ６系脂肪酸（リノール酸）の含有量に比べてオメガ３系脂肪酸（リノレン酸）が極端に少ないんです。
サラダ油を摂りすぎると生活習慣病のリスクは必然的に上がるよね⁈
「米油やごま油はカラダにいいですよね？」と聞かれることがありますが、これらもサラダ油です。
確かにごまはカラダに良いイメージがあるよね？
でも、ここでちょっと考えて欲しい。
小さなごまから、あれだけのごま油を取り出してるのを考えると、ごま油を多く摂取するって事は、過剰にごまの油をたべてる事になるんです。
食事ってものは一度に大量に食べる事自体が異常な行為なんです。
健康とは程遠い異常行動です。
そこを脂質を摂る際にも頭の隅に置いておいて欲しい。
【サラダ油の主な原料】
・アブラナ
・ひまわり
・綿実
・大豆
・ごま
・サフラワー（紅花）
・とうもろこし
・米（米ぬか）
・落花生
・グレープシード
もう一つ、絶対に摂らない様に意識してもらいたいのが「トランス脂肪酸」です。
トランス脂肪酸を多く含むものの代表が「マーガリン」や「ショートニング」です。
コンビニでパンを買う時に原材料を確認してみてほしいんです。
ショートニングとマーガリンの入っていないパンを探すのってめちゃくちゃ大変なのが分かると思います。
摂取したトランス脂肪酸は心臓に蓄積したりして、心臓病の原因となったり糖尿病のリスクを高めると言われています。
アメリカでは食品への使用が全面禁止されているにも関わらず、日本は危険性が指摘されているのにいつまでも規制されずにいます。
まずはトランス脂肪酸を摂りすぎない意識をしてほしい。
子供達は特に避けるべきですが、子供の大好きなお菓子などにはショートニングやマーガリンが多く含まれちゃってるんです。
悪いからってゼロにする事はなかなか難しいんだけど、減らす努力はできると思っています。
意識しすぎて神経質になっちゃうのもカラダには良くないかもしれませんがこれが厄介な点です。
即死するものなら死にたい人以外は直ぐにでも食べなくなるよね？
ジワジワとカラダを蝕む毒だったとしても、目の前の「美味しい」っていう欲求に勝てない人多いんだよね。
だからせめて減らしてほしいんです・・・。
僕と出会った人には尚更そう思うんです。
僕は工場のラインで大量に作られてくる物はあまり摂らない様に意識しています。
僕もゼロではありません。
自然のものばかりでは生活するのはすごく大変だけど、工場で大量生産されてくるものだけは避ける様にしてほしいなぁ・・・。
美容と健康の為にも、無理なく自然な感覚で食生活が送れるといいよね。
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