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死にゆく町で、僕たちは先人のツケを払い続ける。

こんにちは。
先日佐賀県の有田町という町にあるセレクトショップでポップアップイベントを行いました。その振り返りと気がついた事、思ったことなどをまとめようと思います。


予算を達成し、やっぱり終わった後には「やってよかった」と思えた。


ポップアップのイベントって当日までの用意や準備が大変で、常に「あーやるなんて言わなければよかった。。」と思いながら僕は日々を過ごします。しかし結果(売上)がどうであれ撤収が終わると一気に「あーやってよかったなー。」っていつも思います。今回もそうでした。その理由として

・ポップアップを開催したお店の土日予算の達成に貢献できた。
・一緒に出店してもらった方々に、次に繋がる様な出来事が起きた。
・良いデータも、悪いデータもしっかりとれた。
・やはり、オフラインで起きることに趣を置く決心が改めてついた。

などが挙げられます。
僕は絶対に予算をとりたいと思ってイベントなどを行います。ビジネスの問題の9割は売上が取れないことで起こると思っていて、兎にも角にも予算をとることに集中します。今回最優先したのはイベントを開催したお店の土日予算を取るために貢献することでした。結果予算を達成し、その他いろいろな貢献が出来たので本当に良かったです。

その次に優先したのが一緒に出店いただいた方々に売上や次に繋がる様な何らかのメリットを提供することでした。これもイベントが終わったあとに出店者さんとお話をして、達成できたと思っています。でも出店者さんにもっとメリットが起きてほしいのでこれからもビジネスチャンスがあれば積極的に今回の出店者さんたちに声をかけていこうと思っています。

そしてオフラインのイベントをやることによって次に繋がる良いデータ、悪いデータ、疑問が残るデータなどなど色々なデータを取ることができました。僕は仕事の成功の定義を「データが取れること」にしていて、データが取れれば改善が出来るので徹底的に肌感覚でもデータを取るために現場に立ってお客さんと対話をします。今回も土日の2日間店頭に立って接客をしました。メールの報告では得られない貴重なデータを取ることができたのでこれからの仕事に活用します。

そんなこともあり、最近、「小売はオフラインしか勝たん」と思っていて、オフラインのその一瞬のために趣を傾けています。僕自身、もうオンラインで買い物をしなくなっていて、買い物をする時はオフラインで、その人から買いたいという衝動に身を任せています。欲しいものじゃなくても、その人にお金を落としたいので、特に欲しいものじゃないけど使いそうな物を買う。くらいになっています。そんな自分を観察していて、僕は買い物じゃなくて、投資をしたがっているんだと思います。投資をしてもらっている分、その人に投資をしたがっている。


これからの日本(特に地方)で、確実に起こる現実。

今回のイベント行った佐賀県の有田町という町を数日間観察してて強く思ったのは「あー、こうやって町が死んでいくんだな。」ってことです。これを本当に痛感しました。
今の日本のタブー百選にも選ばれているこの現実を受け入れるのがこれからの自分の人生を少しでも幸せに歩いていく出発点としてかなり重要だなと感じました。これから日本は確実に

・人口が減ります。
・それに伴い町や集落がなくなっていきます。
・国力が低下するのは確実で、あらゆる今までの方法が通用しません。
・社会活動を補うためにある種の自動化が急速に進みます。
・人の仕事がAIに奪われます。というか、AIの方が人間より優秀です。
・老人最後の1人まで面倒を見る為、生産年齢の税負担などが増えます。
・結論、これから日本社会が良くなることは無いです。

このようなことを前提に持っておいた方がいいなと改めて痛感しました。僕たちは子供がいないので(これらの前提を持って、荒れ果てた日本やこの世界に子孫を残すことを諦めました。)自分たちのことだけ考えていればいいので少し気が楽ですが、やっぱり色々と想う節はあります。


先人のツケは払わず、未来に投資する。

僕たちはこれから先人が残したツケを払うフェーズに、本格的に突入すると思います。でもここで重要なのは真面目にツケを払うことをやめて、狡賢く知恵を絞って生きていく生存戦略に切り替える思考になっておくことかなとも思います。僕たちはその生存戦略に舵を取ったきっかけは3.11でした。

3.11がきっかけで、あらゆる社会の仕組みの不完全さやバグをモロにくらい、心身ともに疲弊しきって、何とか考えた生存戦略の最優先事項が「労働をやめる」でした。これだけでもかなり心も体も楽になり、極力先人のツケを払わなくてよい環境に身を置くことが出来ています。

昨今のCOVID-19がきっかけで社会に対して疑問を持ち、自分なりの正解や最適解を追求した方も多いと思います。何かのショックがきっかけで自分を見直すことはとても大切だと思います。

僕はこれからも先人が残したツケを払うことをやめ、近しい方々への投資に専念しようと改めて感じました。そんなこともあり、今回のイベントは本当にやってよかったです。

ビジネスでも仕事でも住む場所でも、やっぱり「場所」を間違えると物事は基本的に良くなっていかなと思います。死にゆく町でするのか、未来がある街でするのか、僕たちは死にゆく町に思えた長崎の小浜から、未来を感じた福岡に拠点を移しました。

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