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『超ファシリテーション力』

テレビ朝日アナウンサーの平石さんが、実践で身につけたファシリテーションスキルをあますことなく公開している本です。

「つまらない」「決まらない」「終わらない」会議を変えたくありませんか?

そんな会議を一変させるテクニックがこの本に公開されています。そう、

テクニック本です


それだけに、「いや~、ちょっとこれ高等テクニックすぎません?

というものが多い印象は受けますが、いきなり全部をやる必要はありません自分でもできるファシリテーションスキルは何か?

一緒に学びましょう!💪


ファシリテーションとは

グループ活動を円滑に促進すること。

と本書では定義されています。

会議であれば、ファシリテーターは、ただ淡々と会議を進める進行役ではなく、「何かを決めることを促進する」ことになります。

参加者の「これだけは言いたい」を言ってもらい、ファシリテーターの「これだけは聞きたい」を参加者から引き出すのです。


3つの極意

平石さんの3つの極意とは、

  ①準備力
  ②聞く力
  ③場をつくる力

です。この3点を知るだけでも、ファシリテーターはただ進行するだけではないとわかりますね。

例えば、①準備力であれば、やみくもに準備するのではなく、

(1)準備すべき要素をすべて書き出す
(2)優先順位の高い要素から順番に準備する

という手順をとれば、スムーズに準備ができます。


私の読み方1 「型」を意識する

本書にはいろんなテクニックが紹介されているのですが、それぞれのテクニックの「型」を意識しながら読んで取り入れることをおすすめしたいです。

私が「型」だと思ったものとしては、先に言っておく「事前宣言型」があります。(※私が勝手につけた名前です)

例えば、参加者に時間を意識させたいときに会議の最初で言う、

「限られた時間の中で議論しなければならない課題が複数あるので、みなさんご協力をお願いします」

他には、参加者全員に見せ場をつくりたいときに会議の最初で言う、

「今日は、お一人ずつご意見をうかがう時間を取ります」

などが本書で紹介されています。これらは「事前宣言型」と言ってよいでしょう。

「型」として身につけてしまえば、いろいろ応用ができます


私の読み方2 参加者側の目線で読む

本書は、ファシリテーターとしてのテクニックを学ぶ本ですが、あえて「参加者の目線で読んでみる」とどうでしょうか?

「ファシリテーターが○○と言っていたら、◇◇のサインなんだな」
「誰か二人だけがヒートアップしているときに参加者の私がサポートできることはないか?」

など、参加者としてできることが見えてくると思います。

会議は、ファシリテーターだけがつくりあげるものではありません。みんなでいい会議にできればハッピーですよね。

①ファシリテーターとして、②参加者として、両方の目線でのスキルが身につけられれば2倍お得ですよ!


実践したい

私が「これは実践したい」と思ったものを紹介します。

①「事実」か「意見」かを判断する

これが判断できていないと会議がおかしな方向にいきます。

本書では、さらっとしか書いていなかったのですが、すごく大事なことなのでしっかり身につけたいですね。

②ファシリテーターも「仮説」を用意して参加する

これはファシリテーターでなくとも、参加者であれば用意して参加したいですね。参加の意識が変わってくるはずです。

③話したい人の口封じはしない

話の長い人の話を遮ってしまいがちです。でも、思い返すと口封じは逆効果なことが多くありませんでしたか?

最初に全部出し切ってもうらう方が短時間で済むそうです。なるほどー。

④脱線話からキーワードを見つけて本題に引き戻す

たまの脱線はよいですが、「話が長すぎる」と貴重な時間を奪われるだけなので困りますよね。

そんなときは脱線の話の中から、本題と関係するキーワードをひろって自然と本題に戻すといいそうです。高等テクニックですが、身につけたいです。

⑤情報収集はがんばらない

これは「事前準備は不要」ということではありません

常にいろんなアンテナを張って、情報収集を習慣化していれば、結果的に情報収集をがんばる必要なんてない、ということです。


まとめ

本書からは、ファリシテーションのテクニックが学べました。ただ、私にとっては高等テクニックに感じたので、

①「型」を意識して取り入れる
②参加者の目線でも学ぶ
③絞り込んで1つずつ実践する

ことが大事だと思いました。


本日の学びはここまで。また来てください。👋


読書期間 2022/02/20-2022/03/12
初版発行 2021/11/12

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