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【福島】震災遺構 請戸小学校を訪れる

前回は双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」の内容とそこで感じたことを書き残した。
今回は伝承館訪問後に訪れた「震災遺構 請戸小学校」の様子をお届けする。

↓↓↓前回までの記事はこちら↓↓↓

伝承館から請戸小学校までの行き方

伝承館から請戸小学校までは双葉町のシェアサイクルを利用。
前々回の記事でも紹介したが、時間制限も無く100円玉を鍵(デポジット)の様にして使えるので利便性はかなりいいと思う。一般的な自転車に付いている鍵が無いので何処かに立ち寄って自転車から離れる際には防犯には注意した方が良い。

伝承館の前の大きな道路を海沿いに向かって途中左に曲がる。右方向は立ち入り禁止区域になっている様で自転車では行くことが出来ないがGoogle Mapで見たら右に行くと原発まで行けるようだった。

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見た瞬間に緊張を覚えた

道中、見かけるのは工事の人達か他県ナンバーの観光客ばかり。自転車で走っているのも自分1人くらいしかいなかった。(徒歩で移動してる強者もいたが)

途中、草むらの横を通った時に動物が逃げる大きな音がしたので見てみるとイノシシが1匹逃げて行った。こんなところにまでいるのかという驚きが隠せなかった。

伝承館からはのんびり走って10分くらいで到着。

震災遺構 請戸小学校

先ほどまで訪れていた伝承館は双葉町。請戸小学校があるのは浪江町になる。
この施設は2021年10月24日に一般公開が始まったばかりだ。

請戸小学校は当時、子供たちはすぐ近くにある高台に逃げて無事だったが学校は津波に飲まれて1階部分は水没した。
津波の威力の凄まじさを物語る建物の壊れ具合と未だに校舎内には子供たちが過ごした痕跡が生々しく残る。

導線が作られており見やすい
津波は窓の向こう側から来た
この子は現在どの様な人生を歩んでいるんだろうか…
津波はこの写真の右側から到達。凄まじさがわかる。

校内は順路が整備されており見やすい作りになっているが、網が張られていたりして建物内に太陽の光が差し込んでいないと見にくい場合があるかもしれない。

校内に残る泥まみれになったPCからも時代を感じる

特に見て頂きたいのは職員トイレ横の印刷室。
他の場所はある程度きれいになっているがここには津波で流されてきたものがそのまま山積みになっており狭い部屋の中に物凄い数だった。(暗くて写真撮れなかった)

給食室も凄まじい状況になっている。

津波が来たのはこの残骸の奥から

最後に体育館を見学。
床が大きく陥没しており地震の凄まじさを実感する。

卒業式の準備がそのまま残っている。当時、卒業予定だった6年生はその後どうなってしまったのだろうか。当時子供だった人たちの話を聞く機会があれば良いのだが.....

最後は玄関口から校舎2階の展示室に上がって見学して終わり。

子供たちは緑色に塗られている山に逃げて無事だった

校舎の直ぐ横の空き地には大量のゴミが。
これが震災関連なのかは分からないが、かつて子供たちが遊んだ場所、誰かが暮らしていた場所がこの様になってしまっているのは何とも言い難いものだ。

学校の前のフェンスも倒れたままになっている。

津波の威力がよくわかる

まとめ

今回は請戸小学校の様子を書き残した。
次回は双葉駅前で見た風景を写真と共にお送りしたいと思う。

今回訪問した場所
・震災遺構 浪江町立請戸小学校

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