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チームビルディング|自分を見るのは難しい。(韓非子と貞観政要より)

 こんばんは。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。

 今日の話題は、「韓非子」から自分を客観視することは難しいぞ

と伝えてくれる言葉です。

 まず、なんで自分や組織を見て、知る必要があるのでしょうか。

興味?

自分がどう思われているから気になる?

確かに、気になりますよね。人間ですから。

 でも、ここで言うところの「知る」とは、客観的に見て、理想とする人物像やチーム像と、現在の自分やチームとの差分(ギャップ)を「知る」、そしてそのギャップを埋めるための課題を見つけるということです。

「智の目の如くなるを患うるなり。
能く百歩の外を見るも、自らその|睫《まつげ
を見る能わず。」(韓非子 喩老篇)

(意味)
人間の知恵も目のようになっては困る。つまり、
目は百歩の外をみることはできても、自分のまつ毛を見ることはできない。


 目は自分以外の周囲をつぶさに見ることができます。でも、自らを見ることはできない!このように、自分を知ることは難しいのだと言っているのです。

鏡を使う。


 じゃあお化粧するときにどうするか、「鏡」ですよね。

三つの鏡(貞観政要)
 これ、大好きなので引用します。
 自分を写す鏡とは、自分に忠告してくれる「人」なのです。そういう鏡を大切にしなさい、ってことです。
 更に含蓄に富んでおり、歴史を鏡としなさい、そうすれば、自分の未来をも見ることができる(推測できる)んだよ、と説いています。

 兎角他人のことは客観視できるので、だったら他人に頼りましょう。遠慮なく他人に自分に対する評価をしてもらえば良いのです。

 組織で言えば、社員エンゲージメントの計測、360度フィードバックといったフィードバックが行われたり、組織診断のようなサービスがあります。定期的に自らと自組織を見直す機会として活用してみてはいかがでしょうか。



(引用)


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