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論語

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#稲盛和夫

その以(な)す所を視、その由る所を観、その安んずる所を察すれば、人焉んぞ廋さんや。人焉んぞ廋さんや。(論語 為政)

その以(な)す所を視、その由る所を観、その安んずる所を察すれば、人焉んぞ廋さんや。人焉んぞ廋さんや。(論語 為政)

(意味)第一に、その人の外面に現れた行為の善悪正邪を視る。
第二に、その人のその行為の動機は何であるかをとくと観極める。
第三に、その人の行為の落ち着くところはどこか、何に満足して生きているかを察知すれば、
 必ずその人の真の性質が明らかになるもので、いかにその人が隠しても隠しきれるものではない。

深く、より深く 視る→観る→察する
 人の行為は一見正しければ良いというものではなく、その奥には、

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富と貴きはこれ人の欲する所なり。その道を以ってこれを得ざれば処(よ)らざるなり。 (論語  里仁篇)

富と貴きはこれ人の欲する所なり。その道を以ってこれを得ざれば処(よ)らざるなり。 (論語  里仁篇)

(意味) 富や名誉は誰でも手に入れたいものである。だが、真っ当な生き方をして手に入れたものでないならば、しがみつくべきではない。

仁を持った利でなければならない
 日曜日(6月20日)の「大河ドラマ 青天を衝け」で引用されていましたね。そこで急遽取り上げることとしました。「論語と算盤」(渋沢栄一)では、「第四章 仁義と富貴」という章に現れます。

 孔子は、富貴を卑しんでいる訳ではありません。そ

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