池本ヒロ

徒然なるままに駄文を連ねていきたいと思っています。 お付き合いいただければ幸いです。

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  • 近所のスーパーで買えるコスパ重視の美味しいワイン

    池本が近所のスーパーで買って美味しいと思ったワインをレビューします。 あくまで個人的な感想です。がっかりしても怒らないでね。

  • 美術館散歩

    美術館、美術展などをレポートしています

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近所のスーパーで買えるコスパ重視の美味しいワイン #2 コノスル ピノノワール ビシクレタ・レゼルバ

ブルゴーニュやボルドーは美味しいけど、中々手が出せませんよね。 そこで、近所のスーパーで買えるコスパ重視のデイリーワインをレビューします。 今回はコノスル ピノノワール ビシクレタ・レゼルバ。 こちらもチリワイン。 前回、チリワインのコスパの良さは人件費の安さと記述しましたが、それに加えてTPP(環太平洋パートナーシップ)による関税撤廃が大きな要因になっているようです。 コノスルは環境への配慮を重視する会社のようで、エチケット(ラベル)に描かれた自転車は葡萄畑の移動手段を

    • 近所のスーパーで買えるコスパ重視の美味しいワイン #1 モンテス・アルファ カベルネソービニヨン

      ブルゴーニュやボルドーは美味しいけど、中々手が出せませんよね。 そこで、近所のスーパーで買えるコスパ重視のデイリーワインをレビューします。 一回目はモンテス・アルファ カベルネソーヴィニヨン。 チリワインです。 モンテス社は1988年、醸造家のアウレリオ・モンテス氏を中心に創業されました。 社歴は長くはありませんが、今やチリを代表するワイナリーに成長しています。 チリは雨が少なく日照時間が長い。また害虫が少なく農薬の必要が無いなど、葡萄栽培に適した環境なのだそうです。

      • 美術館散歩 #13 印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵展

        「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵展」に行ってきました。 平日の日中に行ったのですが、かなりの混雑。 印象派の人気の高さがうかがわれます。 パリで生まれた印象派の、その影響を受けて各地で独自に発展していった軌跡をたどる展示となっていましたが、既に多くの方が優れたレビューをあげておられるので、今更その概要を書くのもどうかと思われます。 なので、今回はメアリー・カサットに焦点を絞って書いてみたいと思います。 なお、館内の作品は写真撮影禁止となっていましたので、画

        • 美術館散歩 #12 スフォルツェスコ城

          2019年に訪れたイタリアの美術館を数回に分けてレポートしてきました。 今回が最終回。スフォルツェスコ城です。 フォルツェスコ城(スフォルッツァ城)は、元々は14世紀にミラノを支配していたヴィスコンティ家の建てた居城でしたが、その後、ミラノの支配者がスフォルツァ家に移り、1450年にミラノ公フランチェスコ・スフォルツァが城を改築したことでこの名があります。 現在は美術館、博物館となっています。 城の一階、アッセの間には桑の枝葉で天井を覆うレオナルド・ダ・ヴィンチのテンペラ

        近所のスーパーで買えるコスパ重視の美味しいワイン #2 コノスル ピノノワール ビシクレタ・レゼルバ

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        • 近所のスーパーで買えるコスパ重視の美味しいワイン
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        記事

          美術館散歩 #11 ミラノのドゥオーモとスカラ座

          2019年に訪れたイタリアの美術館を数回に分けてレポートします。 今回はミラノのドゥオーモとスカラ座。 美術館ではありませんが、美術的価値の高いものとしてミラノのドゥオーモとスカラ座博物館を取り上げます。 ミラノのドゥオーモの建設が着工されたのは1386年、工事が難航して滞り、ミラノを占領したナポレオンの再建の命で一応の完成を見たのが1813年、その後も細部の建築が進められて完全に完成したのは1965年。つい最近のことです。 イタリアには珍しいゴシック建築となっています

          美術館散歩 #11 ミラノのドゥオーモとスカラ座

          美術館散歩 #10 ピッティ宮殿とカーサ・ブオナローティ

          2019年に訪れたイタリアの美術館を数回に分けてレポートします。 今回はピッティ宮殿とカーサ・ブオナローティ。 ピッティ宮殿はメヂィチ家のライバルだったピッティ家の居城として建築に着手されたのですが、その完成を見ずにピッティさんは逝去。 建築は中断し、約100年間も放っとかれていたものを1550年頃、メヂィチ家の当主であったコジモ一世が買い取って完成させた宮殿です。 ウフィツィ美術館とはアルノ川の対岸にあり、両者はヴェッキオ橋の2階部分を通るヴァザーリの回廊(#8で取り上

          美術館散歩 #10 ピッティ宮殿とカーサ・ブオナローティ

          美術館散歩 #9 アカデミア美術館

          アカデミア美術館にはミケランジェロの最高傑作、ダビデ像があります。 彼は巨大な大理石の塊から2年半をかけて高さ4メートルを超える青年の姿を掘り出しました。 旧約聖書の物語、ダビデが巨人ゴリアテと戦う場面を描いています。 過去に造られたダビデ像は戦いに勝った姿を描いたものが多いのですが、ミケランジェロは、今まさに戦いを起こすその瞬間を表現しました。 敵は歴戦の強者。羊飼いの青年ダビデの武器は投石機ひとつ。 はたから見れば全く勝ち目の無い戦いに、今まさに挑もうとする闘志あふれ

          美術館散歩 #9 アカデミア美術館

          美術館散歩 #8 ヴェッキオ宮殿

          2019年に訪れたイタリアの美術館を数回に分けてレポートします。 今回はウフィツィ美術館の隣にあるヴェッキオ宮殿。 ヴェッキオ宮殿は1314年、フィレンツェ共和国の政庁舎として建設されました。日本で言えば鎌倉時代。今でもフィレンツェの市庁舎として使われています。 美術館ではありませんが、五百人広間という部屋にヴァザーリのフレスコ画があります。 今回はそのお話。 画家であり建築家でもあったジョルジョ・ヴァザーリは、その本業の業績もさることながら、「画家・彫刻家・建築家列伝」

          美術館散歩 #8 ヴェッキオ宮殿

          美術館散歩 #7 ウフィツィ美術館

          2019年に訪れたイタリアの美術館を数回に分けてレポートします。 今回はウフィツィ美術館。 ウフィツィ美術館は、メヂィチ家歴代当主の莫大な美術コレクションを展示・所蔵する美術館です。 この建物は元々は、16世紀後半のメヂィチ家当主、コジモ1世が公務のために造らせたオフィス(イタリア語でウフィツィ)だったためその名があります。 フィリッポ・リッピは彼のボッティチェッリの師です。 修道士だった彼は、修道女=ルクレツィア・ブティと駆け落ちするんですね。フィリッポ・リッピが50代

          美術館散歩 #7 ウフィツィ美術館

          美術館散歩 #6 フィレンツェとオルチャ渓谷の景観

          2019年に訪れたイタリアの美術館を数回に分けてレポートします。 今回からフィレンツェです。 フィレンツェは街自体が美術館だとよく言われます。 なので、今回は拡大解釈して街の景観そのものを取り上げていきます。 銀行業で財をなしたメディチ家がやがて政治を支配し、多くの芸術家を庇護、育成し、この街が形作られました。 タイトルの写真はミケランジェロ広場から望むフィレンツェ歴史地区です。 アルノ川の向こう、中央やや左に見えるドームがサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、左端の

          美術館散歩 #6 フィレンツェとオルチャ渓谷の景観

          美術館散歩 #5 バルベリーニ宮殿

          2019年に訪れたイタリアの美術館を数回に分けてレポートします。 今回はバルベリーニ宮殿とローマの教会にある芸術作品。 バルベリーニ宮殿はバルベリーニ家の居城で、その建築にはベルニーニも関わっていたそうです。 今は、「国立古典絵画館」となっています。 チケット売り場がわかりにくく、そのままスルーして入れてしまいました。 そのような人が結構いるようで、職員が見回っていて「チケット持ってますか?」みたいなことを聞いてまわっています。 チケット売り場の場所を聞いて買いに戻ったの

          美術館散歩 #5 バルベリーニ宮殿

          美術館散歩 #4 ボルゲーゼ美術館

          2019年に訪れたイタリアの美術館を数回に分けてレポートします。 続いてはボルゲーゼ美術館。 ボルゲーゼ美術館は広大なボルゲーゼ公園の一角にある、ボルゲーゼ家歴代のコレクションが展示されている美術館。 ゲーテは1年以上かけてイタリアを旅した旅行記「イタリア紀行」という自伝的作品を残しています。 ローマの街角は、200年以上前にゲーテが旅した当時の姿を、今もそのまま残しているものが多くあります。 新訳が出て読みやすくなりました。 さて、ボルゲーゼ美術館。 ボルゲーゼ美

          美術館散歩 #4 ボルゲーゼ美術館

          美術館散歩 #3 バチカン

          2019年に訪れたイタリアの美術館を数回に分けてレポートします。 まずはバチカン。 イタリアの中にはふたつの独立国家が存在しています。 ひとつはサンマリノ共和国、そしてもうひとつがバチカン市国です。 バチカン市国は国自体が世界遺産になっており、言わずと知れたカソリックの総本山です。 ミケランジェロが設計したサンピエトロ大聖堂を中心に美術館、博物館があり、至宝の芸術作品のコレクションがあります。 美術館の中庭に松ぼっくりのモニュメント。 イタリアには巨大な松ぼっくりのなるイ

          美術館散歩 #3 バチカン

          美術館散歩 #2 モネ連作の情景展

          上野の森美術館「モネ連作の情景」展に行ってきました。 モネはある時期から同じモチーフを天候や季節の移り変わりの中で、その一瞬の光彩をカンバスに切り取る手法を取り入れます。 本展はその「連作」に焦点を当てた展示となっています。 訪れたのは平日の夕方でしたが、かなり混んでいました。 ショップが一度外に出た別会場になっているのですが、そのショップに入るのにも相当な列ができていて、モネの人気を感じました。 ただ、規模的にはあまり大きなものではなく、2800円(土日は3000円)は

          美術館散歩 #2 モネ連作の情景展

          美術館散歩 #1 キュビズム展

          国立西洋美術館「キュビズム展 美の革命」に行ってきました。 パリから約140点の作品が来日。 50年ぶりの規模の展示がポンピドゥーセンターの改修工事のため実現したそうです。 セザンヌにインスパイヤされたピカソとブラックにより、モンマルトルの洗濯船で生まれたキュビズム。 自然や人物を幾何学的形態で表現するその手法は、後の絵画芸術に大きな影響を与えました。 かなり見応えのある展示です。 「もうひとつの19世紀―ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち」展も併設されていてお得

          美術館散歩 #1 キュビズム展