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6年間パリに通ってみてわかったこと

”正直、最初はフランスが嫌いでした”


ここ6年ほど、買付けのためにパリへ年1で通っています。「バリ」という文字を目にするといつもパリと空目します。バリ好きの人は逆に空目するんだろうか。


冒頭にあるように、最初はパリの印象が最悪だったんです。人懐こいイタリアからのツアーで行ったということもあるんでしょうけど、とにかく人々や雰囲気が冷たく感じた。ちょっといけ好かない方々なのかなと思ったんです。
 

でも、パリという街は本当に広い。
フィレンツェに一週間いることは出来ないけど、パリはひと月でもいられます。色んなファッションが全て揃っていて、地区ごとに違ったカラーが楽しめる。買付けをするには都合がいいということで、毎年一週間ちょっと滞在するようになりました。

 
そうすると、だんだんパリの印象が変わっていきます。

 
フランス人のそっけない感じは、完成された個人主義によるもので相手を尊重しているからであって、距離感を保ってくれているんだと。それでいて困った時やこちらからアプローチすれば親切、親身になってくれるし、実はおしゃべり好きだしシャイな部分もある。

 
なんだ、日本人と似てるとこあるじゃん!と思ったら、急に親近感が湧いてきて、もっとフランスを知りたくなって毎年通うようになったのです。

 
改めて感じるのは「百聞は一見に如かず」ということ。

 
「花の都」なんて言われてるけど実は道は汚いし、シャンゼリゼ通りなんて観光客ばっかりでお洒落なパリジェンヌなんて歩いてないし、美しすぎる女の人が路上喫煙しまくってポイ捨てしまくっててガッカリするし、本場なのにマズくて海原雄山が激怒しそうなチーズオニオンスープとかエスカルゴとかいくらでもあるし、そういうリアルは行ってみないと分からない。

 
もちろんいい部分もそう。

平日なのに夕方になるとデパートのメンズフロアが賑やかだし、誰もが自分の主張をファッションで表現してるし、お洒落な人が集まる地区に行くと1日観察したらファッション誌1冊以上の情報があるし、例え市井のなんてことない商店でもとびきりのセンスを披露してるし、これも行ってみたからわかること。

 
正直、日本から出ないでヨーロッパのお洒落は〜とかパリジェンヌは〜とか言ってても意味がないということです。ヨーロッパリーグで活躍した選手の話と海外リーグに憧れるファンの話どっちが信ぴょう性ある?サッカーの例え多いな。

今の時代、WEBで情報収集するのは難しくないので”知識”として蓄えておくことは出来ます。でも、やっぱり現場に行かないと分からない”見聞”がある。海外へ行くことだって昔に比べたら簡単になっているはずだから、仕事として密接に異国が関係してる人は行かない理由がないと思ってしまいます。代理店の人は特に行ってほしい。

 
僕はパリに洋服の買い付けのために行っています。
でも、本当はそれよりも現地の空気感とかリアルな街の息吹とか、それを持ち帰ってお客さまに伝えるために行きたいんだと気付いたのでした。

 
昔◯◯の空気とかいう缶詰ありましたよね。パリの空気缶とか作ろうかな。「パリジェンヌの吐息」「パリジャンのためいき」とか名前つけたら売れそうな気がしないでもない。

 
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