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事務所の退所ブームが起きてる件

こんにちは!渡部寛隆です。

今日も読んでいただき本当にありがとうございます!

このnoteは「芸能戦略大学」と言いまして
「戦略的に芸能人になる方法」「芸能界を生き抜く」こと
を中心に書いています。

今日は昨今話題に上がっている

事務所の退所ブームが起きてる件

について書いていきたいと思います。


今日の記事はだいぶ切り込んだ話になるので

数日後、この記事が消えていたらお察しください。笑

最近、有名芸能人の方々の事務所退所報道で連日賑わってますね。

・中居正広さん→ジャニーズ事務所退所
・栗山千明さん→スペース・クラフト退所
・米倉涼子さん→オスカープロモーション退所

数年前では考えられなかった
誰もが知っている芸能人の事務所退所。

皆が揃って

「円満退社」と言っていますが

実際のところどうなのでしょう。

そしてなぜ、このようなことが起きているのか。

解説していきましょう!

①パワーバランスが崩れてきた
  1.SNSの発展
  2.規約が多い
  3.独禁法
②これからの芸能事務所
  1.多くの有名人が退所、移籍する
  2.社長が続々交代する
  3.若手の発掘、育成にコミットする

③最後に


①パワーバランスが崩れてきた

こう書くと
事務所の圧力やパワーが弱くなってきた
ようなイメージですが
どちらかと言うと

タレントの立場や個の発信力が上がった

が正しいです。

3つのポイントとともに紹介していきます。

1.SNSの発展

この背景に
SNSの力が大きく働いていることは
間違いありません。

タレントの発言や発信がファンへダイレクトに
届くので個人の影響力が高まりました。

正直、テレビやSNSで見かける俳優やタレントが
どこの事務所に所属しているかなんていちいち分かりませんよね。
(私は仕事柄細かく調べていますが)

ファンと直接交流できたり
同じ時間を共有できるようになったおかげで

芸能人=雲の上の存在、テレビでしか見ない人、偶像かも。

芸能人=人気者、影響力がある人、思ったより身近な人。

に変わりました。

ファンにとって事務所や会社は関係なく
個人を応援しているという構図が
顕著になってきたということです。


2.制約が多い


あれ、でも待て待て

中居正広も栗山千明も米倉涼子もSNSやってないじゃん!

はい。御三方ともオフィシャルではやっていません。

御本人にそもそも興味がないのかもしれませんが

SNSを禁止されている可能性もあります。

基本的にどこの事務所も
SNSには制約が多いです。
特に売れると厳しくなります。


ジャニーズは解禁されましたが、最近まで全タレントのSNS
を禁止にしていましたよね。

ただ今の10〜20代の男子にSNS禁止させるってほぼ無理な話。
結局は裏アカウント持っちゃうんですよ。

どうしてそんなに規約を作るか。

炎上や流失、イメージの低下を避け
事務所がコントロールできなくなることを
恐れているからです。

その結果、タレントは規約だらけになりました。

いっちゃんヤバイ規約紹介するよ〜


3.独禁法


数ヶ月前
公正取引委員会が芸能事務所を退所した
芸能人の活動を一定期間禁止する契約は独禁法違反に当たる
との見解を示しました。

なんなんじゃそりゃ〜


実は、タレントは芸能事務所を退所する際

「競業避止義務」


といって一定期間芸能活動してはいけませんという

規約を半ば強制的に結ばされることが多いです。


実はこの規約が超くせ者。



今まで芸能界ではこの暗黙のルールが存在していて(今も)

タレントは


実質的に移籍ができないorしても数年雲隠れする


しかない状況に置かれていました。

事務所をやめて

雲隠れしていた芸能人結構多いですよね。

その期間はだいたい1~2年と言われています。


事務所の言い分もわかります。

売れる前にたくさんお金をかけて
育ててきたのに売れてきたタイミングで
事務所を移籍されたらそのお金が回収できません。

開発費と時間をかけて
商品がやっと完成したのに
その商品がどこかに行ってしまう
ってことですからね。

ちなみに芸能人は商品ですよ。

しかし

その規約に公正取引委員会が

ストップ!!!!


ソレ、ヤバイヨ?

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って言ったわけですね〜

おおっぴらに競業避止義務をやると
事務所に処罰が課される可能性が出てきたのです。

となると

タレントの立場が上がったということになります。


事務所的には

タレントが他の事務所に移籍すれば

極論、敵になるわけですから

活躍を妨げようとする場合だってあるかもしれません。

活躍を妨げようとする場合だって、あるかもしれません。

活躍を、妨げようとする場合だってあるかもしれません。

活躍を妨げようと、する場合だってあるかもしれません。

活躍を妨げよう、とする場合だってあるかもしれません。

活躍を妨げようとする場合だってあるかも、しれません。


なんちゃって。

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②これからの芸能事務所

私の予測ベースですが
おそらく今後、芸能事務所はこういうことが起きます。

1.多くの有名人が退所、移籍する
2.社長が続々交代する
3.若手の発掘、育成にコミットする

1.多くの有名人が退所、移籍する

これは間違いないでしょう。

今まで事務所の看板タレントだった人が
退所、独立、移籍することは今後も増えていきます。

規約に縛られてきたタレントが
個人でもある程度活動できることが分かれば
そこから解放されたくなるのも理解できます。

例え退所して

目の前に

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こいつが現れて、活動の幅が狭くなっても、規約から解放されたい!

と思う芸能人は今後も間違いなく増えてきます。

(やっぱり現れるんじゃねーか)


2.社長が続々交代する

芸能事務所(特に大手から)の社長が
次々と交代していく可能性があります。

有名人だったジャニーさんもそうですが

大手芸能事務所の社長さんはもう70~80歳になっていることが多いです。

先日オスカープロモーションが社長を交代したように

他事務所でも今後、こういった光景が見受けられると思います。

ただ、それによってどう変わるかは分かりません。


ほら、北朝鮮だってトップが変わったけど……

ねえ?


3.若手の発掘、育成にコミットする


大物が移籍する可能性が増えてきた中で

事務所の大きな使命は

引き止めではなく次代の育成です。

これができない事務所は衰退します。


今まで、極論タレントとは規約で結ばれていた関係性に

メスを入れていく事務所が増え、

今後はがんじがらめにせず、今の時代にあった芸能人の

育成にシフトチェンジしていくことになります。

しかもYouTuberやインフルエンサーの台頭により

イケメン&美女だけが人気者になれる時代は終わりました。

より個を生かした人材を事務所は求め
育成に力を入れていくことになるでしょう。

これ、めちゃくちゃチャンスです。


今、テレビが終わってる!!

なんて言われてますけど

活躍できるコンテンツが増えただけで

タレントからしたらラッキー極まりないですよ。


私が事務所に入った時は

Netflixのドラマとか2.5次元舞台とかなかったですから。

活躍できる場所はどんどん増えてます。


③最後に

これらの退所ブームについて

私の思うことを記載して終わりたいと思います。

決して芸能事務所に物申してるわけではないので
そこだけはご了承ください。


えっと


「円満」だったら「退所」しない


これに尽きると思います。

あくまで退所の仕方が円満だった訳であって。

不満や問題は必ずあるんです。

だから退所するんです。


しかし、芸能事務所はロボットでもメカでもありません。

理念を元に人間が立ち上げた会社です。

芸能事務所といえど、運営しているのは人間です。

摩擦が起きるなんて当たり前なんですよ。

そこに
事務所が闇だ!ヤクザだ!
タレントがわがままだ!!

なんてただマスコミが騒いでるだけですからね。
そう言った方がアクセスが増えるんです。

そして

これから芸能界や事務所というものは

社長も変わり、時代も変わり、タレントの地位が向上し

大きな変革期に入ります。


退所ブームを闇だ!

芸能界の終わりだ!

事務所ざまああ!

って思うか


あれ、

俺の席、空いたんじゃね?


もしかして

私のポジション、空いてる…?

って思うか


次代のスターはどっちでしょうか。

芸能界は椅子取りゲーム。

これだけは何があっても変わりません。


私はもう、タレントになるっていう夢はありませんからね。
やめて正解でしたけど。

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ではまた次の記事で。

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