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弁護士インタビュー#03 宮本 萌


​​72期。東京事務所にて労働、交通事故を中心に一般民事の案件に従事する。​前職では、刑事事件を取り扱っていたことから、不規則な生活になっており、育児との両立に苦労。​民事事件の経験を積み弁護士としての取扱分野を広げつつ、プライベートの時間を大事にするため​​に​​平松剛法律事務所に入所を決意。​

弁護士も子育ても諦めない​​。
平松剛法律事務所を選んだ理由とは?​

​​ー どういった弁護士キャリアを歩まれてきたか教えてください。​

​​ファーストキャリアは刑事事件をメインとした事務所に入所しました。​
担当した業務は、ほとんどが刑事事件で、基本的に被疑者・被告人の弁護、時には外国人の弁護も行っていました。​​​​約​​3年​​間勤務しましたが、一般民事の経験は0に等しかったです。​
平松剛法律事務所に転職してきてから、労働と交通事故を中心に、離婚、過払い金等、幅広い事件を担当させていただいております。​

​​ー 転職に至った背景はなんだったのでしょうか?​

​​一番は「仕事と子育てとの両立」ですね。​

​​具体的には​

  • ​​業務委託契約のため、産休・育休・休暇制度の定めがなく、​​産休・育休中は​​無給状態であったこと​

  • 刑事事件は事件柄、夜遅い時間帯や土日祝の対応が求められることがあり、夫の負担が大きくなってしまったこと​

​​です。​

​​業務委託契約なので、自由と言えば自由なのですが、制度が整っているわけではないので、​産休・育休中は​​無収入でしたし、育児休業給付金の受給資格もなかったので、すぐに仕事に復帰せざるを得ませんでした。​
また復帰後は、前述の通り、土日祝、昼夜問わず接見に行かないといけない不規則な働き方から​​、子どもを保育園に預けられない日や時間帯は​​夫に子どものお世話​​を​​頼る機会も多く、当然ながら夫も仕事がある中での対応なので、お互いフラストレーションが溜まっていったのを覚えています…​

​​刑事弁護という仕事にはやりがいを感じていましたが、​​このような働き方を長くは続けることはできないと感じ、転職活動を始めました。​

​​平松剛法律事務所は、HPに「​​弁護士の週平均労働時間​​」を出されており、​​本当に​​ワークライフバランスを重視していそうな事務所だと思ったのを覚えています。​

​​求人票の勤務時間に10:00~19:00と書かれている法律事務所はありますけど、実態はわからないですからね…そういった意味で​​弁護士の週平均労働時間を算出して​​HPで明確に書かれてい​​た​​ことに、信憑性を感じましたね!

​​ー 平松剛法律事務所にご転職されて​​​​勤務スタイルは​​改善​​されましたか​​?​

​​はい、現在は雇用契約のもと、安心して勤務させていただいております。​
土日にたまに出張相談会等が入ることもありますが、前もって予定されるものですし、刑事事件と異なり緊急で出勤しなければならない事態が生じることはほとんどありません。​

​​平日は、18:00には事務所を出ることがほとんどで、前職では、子どもの夕飯もお風呂も夫任せでしたが、今は​​基本的に​​定時で帰ることができるので私が担当しています。​
以前は考えられませんでしたが、今では家族みんなで食事をとることができて、すごく幸せです(笑)​

​​本当に当事務所に入所してよかったと心から感じています。​

未経験分野でも早期に活躍できる環境。
その背景とは?​

​​ー 現在はどういった業務を担当されておりますか?​

​​現在は主に労働と交通事故を中心に担当しています。​
割合は時期によって多少変動しますが、直近は50:50程度です。​

​​加えて、離婚等のその他一般民事を担当することもあります。​
B型肝炎やアスベストに関しては、面談対応、契約説明をしたり、B型肝炎訴訟の証拠​​や各所への提出資料の​​チェック​​、期日対応​​をすることもありますが、割合としてはかなり少ないと思います。​

​​ー 入所前は一般民事の経験はほぼ0だったんですよね。​​どうやって知識を身につけられたんですか?​

​​そうですね、前職では本当に刑事事件ばっかりだったので、一般民事に関しては0からのスタートでした。​
中途での入所ということもあり、当然不安もありました。​

​​ただ平松剛法律事務所の研修は、​​非​​常に充実していたと思います。​

​​入所から1​​、2​​か月程度は、労働、交通事故、B型肝炎、アスベスト等、事務所で扱う一通りの一般民事事件の座学研修を行い​​つつ、新規のご相談の面談に先輩弁護士と一緒に入って、先輩弁護士の対応を見させていただき​​ました。​
平松剛法律事務所には、いろんな分野に精通した弁護士が所属しているので、それぞれの分野に強みを持った弁護士が研修してくれるイメージです。​

​​2, 3か月​​目くらいからは、​​OJTで、​​自分が主体的に面談対応をしつつ、対応に困った際には一緒に面談に入っていただいた先輩弁護士に助け舟を出したりしてもらう形で面談対応することを徐々に増やしていきながら鍛えていただきました。この時期には、​​先輩弁護士​​が扱っている​​事件​​の相手方に対する通知書や労働審判手続申立書、準備書面等を先輩弁護士の過去の起案等を参考に​​起案し​​、それ​​を先輩弁護士にチェックしてもらい、フィードバックを受けたり​​も​​していま​​した​​。​

​​また、先輩弁護士が扱っている事件の期日等に沢山同席させていただき、先輩弁護士の対応を間近で見させていただきました。​

​​その後、交通事故案件については入所から半年程度、労働案件については​1​年弱くらいで、最初の面談対応から事件終結まで基本的に一人で対応できるようになったと思います。​

​​ー 1年で一人立ちできるのは、比較的早いと思いますが、それを実現できた要因って何だと思いますか?​

​​先輩弁護士の面談に同席させてもらったり、反対に自分が主体で面談を行う際も、同席してサポートしてくれたりと常に安心できる環境で教育していただいたことが大きいと思います。​

​​また事務所全体でもサポート体制が整っていたと感じています。​
具体的には下記の取り組みが経験が浅かった私にとって魅力的でした!​

  • ​​案件管理システム​

  過去の膨大な案件の情報が一元管理されており、
  解決方法や対応方法、過去の書面などが格納されている​​​

  • チャットツール(Teams)​

​​  所員がTeamsで繋がっており、困った際は拠点に関係なく
  タイムリーに相談できる。
  月1回は弁護士全体のミーティングがあり、距離感が近い
  ことで、抵抗なく連絡をすることができる​。

​​自分自身の強みを活かして事務所に貢献していく​

​​ー 宮本さんは英語が堪能だと伺いましたが、英語を使う案件はありますか?​

​​私の入所をきっかけに、当事務所で英語での労働案件の相談も受け付けるようになり、少しずつ英語相談が増えてきています。​
傾向として、退職勧奨を受けた外国人労働者の方からの問い合わせが多くなっています。​

​​クライアントとは英語でコミュニケーションを取る必要がありますが、相手方との交渉も裁判所等に提出する書面も基本的に日本語なので、メインの業務は他の日本語での案件とほとんど変わりません。​

​​ー 英語の案件が増えたのは、宮本先生のご希望だったんでしょうか?​

​​はい、​​前職では英語で外国人の相談対応や弁護もしていたので、​​転職活動の時から「英語を使った事件対応の経験を活かせたらいいな」と考えていました。​

​​当事務所では、元々英語を使うような案件はほとんどなかったのですが、私の強みを活かせる環境を作ってくれたんです。​
案件がないから強みを活かせる場面がない、ではなく個々人が持っている強みを活かして事務所を成長させるために、​​取扱分野​​を増やしたり環境を整えてく​​れたりす​​るのが当事務所の魅力だと思います。​

​​これは私だけではなくて、例えば離婚に強みを持っている弁護士が入所した​​のをきっかけに​​離婚案件を​​取り扱うようになったということもありました​​。​個々の強みと事務所の強みをかけ合わせて、それぞれの成長に繋げていこうとしてく​​れ​​る姿勢があり、働くモチベーションにも繋がっています。​

​​ー 宮本さん自身は、今後のどういった弁護士キャリアを歩みたいと考えていますか?​

​​現在は労働と交通事故が中心ですが、もっと自分自身で事件処理できる分野を増やしていきたいなと思っています。​

​​英語案件については少しずつ増えてきている状況ですが、将来的には、労働事件だけではなく、交通事故等の他の案件も相談を受けられる体制を整えて、「外国人の法律相談」「外国人の一般民事」と言えば平松剛法律事務所と思ってもらえるようにしたいですね。​

​​そのために受任案件を増やし、成功事例をつくっていきたいです。​

転職で実現できた「​​自分に合った働き方​​」

​​ー それでは最後に、ずばり平松剛法律事務所で働く魅力を教えてください!​

​​​まずは、やはり前述した通り自分の強みを活かせる環境があることですね。​私のようにライフステージの変化や、その他様々な理由で全く違う分野の事務所に転職する弁護士も多いと思いますが、前職での経験を少しでも活かせるのは弁護士キャリアとして見ても非常にありがたい環境です。​
しかもそれが事務所の成長に繋がっているのが目に見えて分かるのも大きなやりがいです。​

​​あとは、ライフステージに合わせて柔軟な働き方ができることですね。​
事務所全体として、育児に対して非常に理解を示してく​​れて​​いるので、仕事と育児の両立が実現できていて、本当に感謝しています。

​​先輩の永澤さん(東京事務所)が、より働きやすくなるよう事務所に掛け合ってくれたこともありました。​

​​そのおかげで、子どもが熱を出してしまったときなどは、テレワークを含めた柔軟な働き方が可能になって、大変助かってます。​

​​ーこの記事を読んでくださっている皆さんに伝えたいことはありますか?​

​​そうですね、弁護士としてのキャリアも大切にし​​つつ​​、プライベートも充実させていきたいという方には非常にマッチした事務所だと思います。

多くの方はそう思っていらっしゃるかと思いますが、出産などのライフステージの変化によっては両立が難しいことを私自身が肌で感じました。​

​​転職前は弁護士で両方を実現したいというのは、私のわがままなのかなと思うこともあり、諦めかけていましたが、平松剛法律事務所では、それが実現できます!​同じ思いをしている方、将来に不安を感じていらっしゃる方はぜひ入所を検討してみてください!​

ー 宮本さん、ありがとうございました!


This interview was in cooperation with LEGAL JOB BOARD