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クロストーク#01 弁護士 都築 直哉 × 事務員


都築 直哉
仙台事務所 社員弁護士
ファーストキャリアで平松剛法律事務所に入所。仙台事務所の立ち上げから現在に至るまで仙台事務所の社員弁護士(拠点長)を務める。
労働事件を中心とした幅広い事件を扱うとともに、中小企業法務分野拡大に向けた独自の取り組みも推進している。

那須
仙台事務所 チーフ事務員 
新卒で平松剛法律事務所に入所。全国でもB型肝炎訴訟の解決事例がまだ少なかった時期に当事務所で1件目の和解を事務として経験。それ以来、当事務所におけるB型肝炎訴訟の先駆者としてノウハウの蓄積と展開に努めてきた。
現在ではマネジメントにも挑戦し、全国の事務員の教育や育成にも従事している。

平松剛法律事務所へ入所を決意した経緯

ー都築さん・那須さん、本日はよろしくお願いいたします!まず簡単に自己紹介をお願いします。

都築:平松剛法律事務所 仙台事務所の社員弁護士を務めています都築です。修習期は新65期で、ファーストキャリアで弊所に入所しました。
本日はよろしくお願いいたします!

那須:仙台事務所事務員の那須と申します。私も新卒で平松剛法律事務所に入所しました。
現在は事務員として事件処理のサポートのみならず、全国の事務員の教育や育成にも携わっています。

ーではお二人の入所の経緯や理由をお伺いできますでしょうか?

都築:正直なことを言うと、ロースクールは仙台で、修習地も仙台だったものの、修習が終わったら東京で働くつもりでした。実際、東京の中規模事務所からも内定をいただいており、あとは修習を終えて入所を待つだけという状況でした。
ただ、修習終了直前に当時交際中の妻から、「東京には行きたくない」と言われてしまい…当時、弊所が仙台に拠点を出すことを検討していたタイミングで、当事務所に特段関心があったわけではありませんでしたが、これも縁だと思い、入所させていただきました。

ー那須さんはいかがでしょうか?

那須:教育大学を卒業して、もともとは教員を目指していました。ただ、そこから紆余曲折があり、就職活動をしている中で平松剛法律事務所の求人を偶然見つけました。
法律事務というと、高い専門性を求められるイメージがあり、大学時代に一般教養程度しか法律を学んだことのない私にとっては不安もあったのですが、さまざまな相談を弁護士とともに解決に導くこの仕事に意義深さを感じ、思い切って応募をしてみたことが始まりです。
当時、私の採用面接をしてくださったのが都築さんでしたね。

弁護士×事務員のチームワークの良さで「人に勧めたくなる法律事務所No.1」を目指す

ー業務中の関係性について教えてください。弁護士と事務員で担当する業務のすみ分けはどうなっているのでしょうか?

都築:事件によって多少変わってきますが、B型肝炎の例でご説明します。
B型肝炎は那須さんに入所の初期からメインで担当してもらっている分野です。
 
主には
・電話対応 (事務員)
・相談 (弁護士)
・受任可否判断 (弁護士)
・証拠収集 (弁護士・事務員)
・裁判対応 (弁護士)
 
の流れが解決までのフローです。

弊所では、電話対応についてはマニュアルがありますので、それに沿って事務員さんにはご対応いただきます。
その後、ご来所いただき、お力になれるか(受任できるか)は弁護士が判断しますが、その前段階で、事務員さんが形式的なご説明や事実関係の聴取などをやっていただくこともあります。
 
受任後の証拠収集は、事務員さんがメインで活躍する場面です。戸籍の取得や医療記録の収集等の事務作業を広く担っていただいています。弁護士は、判断権者の立場で関与していくことになり、労力で考えると、体感的には90%程度を事務員さんに担っていただいているイメージで、とても助かっています。

ー都築さん、弁護士からみて事務員の存在は業務にどう活きているでしょうか?

都築:事務員さんたちには本当に感謝しかありません。
当然ながら弁護士一人で担当できる事件数には限りがあります。
例えば、事務員さんがいなければ、電話に出るところからすべて自分でやらなければなりません。
 
事務員さんたちの頑張りのおかげで多数の事件を受任し、多くのお客様の権利を実現するとともに、当事務所の収益を成り立たせることができていると思いますので、感謝しかありません。

また、最近では、広告で新規のお客様を得るだけではなく、「“人に勧めたくなる”法律事務所No.1」を目指して、リピート・紹介を増加させるための活動をしていますが、事務員の皆様のアイデアに基づく施策も多く、その甲斐もあり、リピート・紹介も増加しています。
このような活動も弁護士のみではなし得ないので、事務員の皆さんの存在があるからこそであり、本当に感謝しています。

那須:そのような言葉を頂けて事務員一同嬉しいです。私たちにとって都築さんは何でもできる「オールラウンドプレーヤー」です。豊かな発想力や視野の広さ、処理能力の高さにはいつも圧倒されますし、弁護士として新しい知識やスキルを貪欲に学び、常に向上心を持って自分自身を磨き上げる姿を尊敬しています。
また、仙台の社員弁護士としても、マネジメント面において日頃から事務員の些細な努力や気配りを見逃さず、あらゆる場面において前向きな言葉で積極的に褒めて伸ばしてくださいます。

ー弁護士と事務員、非常に素敵な関係性ですね!チームワークの良さを感じますが、仙台事務所で行っている取り組みをさらに具体的にお伺いできますか?

那須:いろいろあるのですが、代表的なものを3つ紹介させてください。

①月1回のMTGの実施、「業務引取・業務依頼」チャネルの活用による業務最適化
仙台事務所のメンバー全員が一堂に会する形で月1回MTGを実施しています。
職種や年次関係なく発言する機会が与えられているので、全員で顔を合わせてさまざまな議論をしています。
「業務引取・業務依頼」チャネルは、仙台事務所内で使用している共有プラットフォームで、業務負担が偏らないように業務の依頼や引き受けのやり取りをしています。
業務効率化をそれぞれが意識しているため、仙台事務所全体として「残業の少なさ」にも繋がっていると感じています。

②いいことノート
こちらも、仙台事務所内で共有されている共有プラットフォームで、日々の学び、有益な情報、嬉しかったことやメンバーへの感謝などの「いいこと」を投稿することを目的としています。
いい仕事や取り組みをしてくれたときに個別でお礼を言うだけではなくて、全体の前でも褒めることで、他のメンバーも業務の参考になりますし、褒められたメンバーもモチベーションが上がる仙台事務所独自の取り組みです。

③新たな取り組みを積極的に採用する風土
面談室の壁に掲示しているポスターの作成(B型肝炎、債務)は他拠点にはない仙台事務所独自の取り組みです。
また、「キッズスペースありますよ」といったポスターや、解決顧客の方に対してちょっとしたお品を資料返却時にお渡しする試みも事務員発案のものです。

都築:総じてですが、「数字に表れない仕事」にも目を向け、日頃の些細な努力や心配りを見逃さずに前向きな言葉で積極的に褒めて伸ばすことを意識しています。
また弁護士、事務員関係なく、事務所をよくするための素敵な取り組みは積極的に採用するようにしています。
 
真に評価されるべきものはしっかりと「認める」。
認められること・信頼されることに対してインセンティブが働き、メンバーそれぞれが自主的によりよいパフォーマンスを発揮する。
仙台事務所では、そんな環境を目指しています。

「従業員満足度」の向上が「顧客満足度」の向上に繋がる。仙台事務所の目指す姿とは?

ー都築さん、社員弁護士として目指す仙台事務所の姿はありますでしょうか?

都築:「働きやすい環境を整えて、成果を出せる組織」を目指しています。

ー都築さんのおっしゃる「働きやすい環境」というのは具体的にどういった環境でしょうか?

都築:労働関係法律を守るということは当然ながら、メンバー間で適切な連携が取れて、同じ目標を目指せる、いわば「心理的安全性」が保たれた環境です。その上で、しっかりと組織として成果を出し、その成果が報酬としてメンバーに還元されるような環境が「働きやすい環境」であると考えています。

こういった組織作りの考え方の基礎となっているものが、中小企業診断士の学習をしていた際に出会った「サービス・プロフィット・チェーン」という考え方です。
簡単に説明すると、従業員満足度を高めることで外部へのサービスが向上し、それによって利益が得られて従業員に還元されてまた従業員満足度が向上する、というものです。 
私を含め多くの人は「楽しく仕事」をしたいと考えていると思いますが、「楽しい」と感じるためには、組織としてきっちり成果を出せていなければなりません。
例えるなら、「スポーツが好きでも、全戦全敗ではつまらない!」ということと同じです!
 
従業員の方々が少しでも「楽しい」と思ってくれて、仕事に満足してくれれば、「楽しく仕事をする」ことと、「成果を出す」ことは両立できるはずだと考えています。
ということで、従業員の方々に満足して働いてもらうためにはどうすれば良いか、ということを考えるようになりました。この思想をもとに組織運営や弁護士業務に取り組んでいます。

お二人が考える平松剛法律事務所で働く魅力とは?

ー最後に、ずばり平松剛法律事務所で働く魅力はなんでしょうか?
 では、まず那須さんはいかがでしょうか?

那須:魅力のひとつとしては、フレックスタイム制を導入しているため、柔軟な働き方が可能なところですね。一人ひとりプライベートや趣味を大切にすることができるので、ワークライフバランスの向上を実現できていると思います。
他の法律事務所ではあまり導入されていないので、こういった話を事務所以外の場所で話すととても羨ましがられますし、今後も継続していただきたい魅力的な制度だと感じています。

また、都築さんのような心から信頼できる上司をはじめ、ともに働く仲間は皆さん仕事に対して実直で、優秀な方々ばかりです。そういった仲間と楽しく和気あいあいと働くことのできる安心感は何物にも代えがたいと思っています。

ーありがとうございます!では都築さんはいかがでしょうか?

都築: 弁護士としては裁量をもって比較的自由に業務に取り組むことが可能なところですね。
 
例えば、時間の面でいえば、私の場合は、取引先との会食や、自分で登録している他資格の交流会等に参加することが多いのですが、17時に事務所を出なくてはならないような場合でも、自分の裁量で予定を決めることができます。
この自由度は弁護士として魅力の一つなのかなと思います。
 
あとは那須さんも言ってくれましたが、那須さんを初めとした仙台事務所の素晴らしいスタッフとともに仕事ができること…それに尽きます!

ーインタビューを通じて仙台事務所のチームワークの良さ、前向きな取組みを知ることができました!
本日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!


This interview was in cooperation with LEGAL JOB BOARD