短い詩、いろいろ「芝生」他
世界中のすべての芝生が青く見える夜
部屋の片隅にひとりうずくまる
嫌われるのが怖くて、手を振り返せないでいる
自尊心とやらの育て方を教えて欲しい
かわいそうと思う自分の傲慢さ
重い灰色の雲が来て 雨の季節が来た
突然の豪雨で湿度の水槽に閉じ込められる
古い写真で見たような真っ赤な傘を差して
真夜中の時計の針は、なぜあんなに大きな音を出して進むのだろう
寝る子と自分の呼吸がひとつになって夢の中
今も部屋に鎮座している 布製のくまのかたちの守り神
希望にはかたちがあり 不安にはかたちがない
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