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日米の成長力格差⑤:未知への対応に前例踏襲は通用しない⁉

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前回は、「前例がなければ前例を作ればよい」と信じてソフトバンクを躍進させる孫さんの事例を紹介して、異質なものを攻撃することがイノベーションを阻害しているのではないかと考察しました。さて、今回は?


✅未知への対応には前例は通用しない⁉

じーじは、初回にこんな問題提起をしました。

【コロナ禍での、日本のPCR検査は、世界最低水準で、総理が指示すれど拡大しませんでした。10万円の一律給付、アベノマスク、「遅い、遅い」の大合唱に対して「職員の方が不真面目で怠慢だから遅いのではないのです。職員のかたは一生懸命やっているのです。」と国会答弁していた(安部元)総理に聞きたい、じゃあこんなに遅い本質って何ですか?】

コロナ禍のように未知への対応をする場合、想定外の連続になります。

この場合には「前例」が通用しません。日本の行政が得意とする前例踏襲では通用しないのです。

想定外のことに対して臨機応変な対応が求められます。

そして最後は、決断しなければなりません。

当時、吉村知事が称賛されたのは、未知への対応に対して想定外なことが起こるのは当たり前なのだから、大阪府民が臨機応変な対応が取れるように大阪モデルの公表を決断したからだったのではないでしょうか?

✅決断したら勝たなくてはいけない⁉

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決断と判断という言葉を皆さんは、どんな風に使い分けていますか?

じーじは、サッカーの西野朗さんの講演を聞いて、なるほど決断というのは、そういうことだなと思ったことがありました。

みなさんは、ワールドカップロシア大会を覚えていますか?
日本は、予選最終戦のポーランド戦で「0対1」で負けていました。

負けていたにもかかわらず、最後はパス回しで時間を稼ぎ、負けてベスト16進出を決めました。

この後、西野監督は批判にさらされ謝罪したのですが、覚えておられますか?記憶は遠くなりにけりですよね。

じーじは、後にこの時の決断について西野さんが、次のように語っていた講演を聞きました。

★☆★☆★☆★☆★
判断というのは、正解と不正解の二択だと思います。データが揃っていて前例があれば、右に行くのが正解だと分かるので間違えることがありません。それが判断です。

一方、決断というのは、正解が分からないことに対して、右に行くことを決めることだと思います。

これは、リーダーにしかできません。

一か八かの決断もあるでしょうが、リーダーとして決断したからには、絶対に勝たなくてはなりません。

だから、ポーランド戦では、中途半端に流れによっては攻めてよしなどという指示は出しませんでした。

そんな指示では、選手が迷ってしまいます。明確に、「攻めるな。後列でボール回しをしろ。」と指示しました。
★☆★☆★☆★☆

どうですか?

大阪の吉村知事にも共通する決断がありませんか?(一年たって大阪の感染拡大・医療逼迫で株を下げちゃっていますが。。。)

これからリーダーになっていく、若い人にも是非覚えておいてほしい西野さんの言葉です。

✅未知への対応力で遅れた国がバレちゃった⁉

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コロナ禍で日本の対応が後手後手になってしまった要因には、前例踏襲では正解が見つからない「未知への対応」を求められたからではないでしょうか?

未知への対応には、前例踏襲で正解を判断することができず、決断を求められました。

その状況が衆人環視の中で進捗していくと、国民が「あれ?日本って実は遅れた国なの?」という疑問を持ちました。

そして、意思決定の遅れだけでは、説明が付かない行政対応の遅れに「遅れた国」という事実に気が付いてきました。

次回は、その要因を80年代の日本の勝ちいくさを支えた「部分最適、属人化、長時間労働」の三種の神器の対局にある米国流の「全体最適、標準化、労働生産性重視」について一緒に考えてみましょう。


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