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【note川柳】#54:お題は「未来への種まき」(266~270)

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

世界一の自動車メーカーであるトヨタが、テスラ(米国)やBYD(中国)に追い込まれています。

じーじが好きな「米百俵の精神」、第1次小泉政権の施政方針演説の中で小泉さんが紹介した長岡藩の学校建設は「未来への種まき」投資と言えるのでしょうが、今の日本は官民ともに未来への種まきが足りません。

明治初期、厳しい窮乏の中にあった長岡藩に、救援のための米百俵が届けられました。米百俵は、当座をしのぐために使ったのでは数日でなくなってしまいます。しかし、当時の指導者は、百俵を将来の千俵、万俵として活かすため、明日の人づくりのための学校設立資金に使いました。その結果、設立された国漢学校は、後に多くの人材を育て上げることとなったのです。

小泉演説より引用

今の日本に足りないのは需要創造です。

新たなチャレンジなくして、新たな需要は生まれません。ところが、設備投資やIT投資、最近よく言われる人材投資を躊躇して目先収益(決算)にばかり目がいく経営者、過去の経営者の種まきで咲いた花を自分たちが謳歌しているということを自覚せずに自分たちの手柄だと勘違いしている経営者の何と多いことか。。。

未来への種まき投資ができない経営者ばかりでは日本に成長軌道は戻ってきません。

未来への種まき投資ができると新たな需要が新たな成長産業分野を育て、賃金を上げながら労働シフトも起こる好循環が始まります。

しかし、そんな未来への種まきは、目先の収益改善にはつながりませんから近視眼的な経営者は投資を躊躇するのです。

人手不足は、絶好の生産性向上機会なのに、動きの鈍い日本企業。情けないです。

テスラに出来てトヨタが躊躇してきたBEV投資を念頭に「未来への種まき」をお題に川柳5句にチャレンジです。


今黒字過去の種まき花開き

トヨタの今の決算は絶好調です。2022年度は、連結営業収益37兆円、税引き前利益3兆7千億円という素晴らしい経営成績でした。

1997年にハイブリッド車を量産して市場を作ってきたトヨタ。四半世紀前の思い切った研究開発投資、人材配置、その時の種まきが花開いた好決算とも言える訳で、過去の財産を食いつぶしての好決算と言ってもよいかもしれません。

これからも日本でのHEV(ハイブリッド車)の販売は好調をキープしていくでしょうから、しばらくは好決算が続くことでしょう。

好調な車を切り捨てるがごとくBEVに思い切った投資シフトができるのか?トヨタの未来への種まきの本気度を見守っていきましょう。

トヨタの有価証券報告書より抜粋
トヨタの有価証券報告書より抜粋

備えあれイノベーションは待たず来る

富士フィルムの中興の祖と言えば小森重隆さんです。まだまだ写ルンですを始めとする主力製品の売上が堅調な中でも、思い切った未来への種まき(新規事業へシフト)を行ってきました。

上記の動画5分間に富士フィルムが何をやってきたのかがまとまっています。

イノベーションは、自らが意図して作りだしていけることを示してくれている動画です。

経営者の見識が未来志向でバックキャスティング思考だったからできた変身だったと思います。

今の業績は過去の経営者が種を撒いてくれた結果であって、好業績なら過去の種が花を咲かせた結果であり、業績悪化なら種まきを怠り目先収益改善の近視眼的な取り組みに終始してきた結果だということです。

小森さんのように未来への種まきをしないといけないと考えるか、目先収益の改善という近視眼的思考だけに陥るかによって企業の近未来が変わってしまうと思います。

小森さんのような名経営者は、短期収益にはひょっとするとマイナスになるかもしれないことにチャレンジして、新規事業の開発という供給側の技術革新はもちろんのこと需要創造(営業やマーケティング力強化)に打ち込んでこられたのだと思います。

イノベーションが外部からやってきてしまうと、ある日突然、自社の強みを破壊されてしまいます。それを予見して、内部からイノベーションを仕掛ける企業こそが環境変化に強いレジリエントな企業だと思います。

トヨタには、是非、富士フィルムの道を歩んでもらいたいと思っています。


法人は人への投資未来決め

日本企業はこの30年間、人の育成のための費用をコストと考えて、毎年、対前年比で「減らすこと」を考えてきてしまいました。

もちろん日本の総合商社やキーエンス、リクルートといった例外企業はありますよ。でも多くの企業が人材育成の投資を怠ってきたのです。

この30年間、社員を安くこき使うことを経営だと勘違いして、人件費を下げることを目的化したようなアホな施策を繰り返してきた結果が今の世界との成長力の差になってしまったのだと思いますよ。


経営者高いところが平気なり

東芝の島田社長が「何故日本の経営者が決断できないのか?」に関して「高いところを歩く訓練をされていないから」と答えています。

未来への種まきとは、人・物・金の経営資源を新規事業にシフトするといった100人いたら90人は反対するようなことをトップが決断することに他なりません。

研究開発投資にしても、場合によっては今の花形事業分野の投資を減らしてでも新規事業分野に投資をしなくてはなりません。

100mの屋上の足場で一歩を踏み出す勇気と決断力がトップには必要です。でも普通は恐くて足が出ないものです。

だからこそ大企業はイノベーションによる破壊を外から受けやすいのです。
それをイノベーションのジレンマと言います。


未来への種まきそれは決断や

「決断」と言えばロシアワールドカップでベスト16進出を果たした西野朗監督がいいことを言っています。

判断というのは、正解と不正解の二択だと思います。データが揃っていて前例があれば、右に行くのが正解だと分かるので間違えることがありません。それが判断です。
一方、決断というのは、正解が分からないことに対して、右に行くことを決めることだと思います。
これは、リーダーにしかできません。
一か八かの決断もあるでしょうが、リーダーとして決断したからには、絶対に勝たなくてはなりません。
だから、ポーランド戦では、中途半端に流れによっては攻めてよしなどという指示は出しませんでした。
そんな指示では、選手が迷ってしまいます。明確に、「攻めるな。後列でボール回しをしろ。」と指示しました。

西野さんの講演から引用

西野語録の「選手」を「社員」に置き換えて読めば企業トップの「決断」の重要性を説いていると思いますよ。

100人がいたら99人が正解という判断だけをしていたら企業は衰退していくに違いありません。

じーじはこれを「多数決のジレンマ」と呼んでいます。マイノリティな意見の中にこそイノベーションや需要創造の種が潜んでいるのだと思います。

☆☆☆
(感謝)

▼飲食という難しい業界で多くの成功方程式を導いてこられたご経験と知識をnoteを通じて惜しげ無く伝授されているオードリー7の「一読百得note記事集」にじーじの自己紹介記事をご紹介いただきました。オードリー7さん、どうもありがとうございます。とても光栄で嬉しいです。

Z世代応援団のじーじの自己紹介⁉

▼きしゃこく先生のしゃかせん「Real World Teacher」と「您是老師」でじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生、ありがとうございます。
紹介いただいたのは、待機児童数に関する記事でした。異次元の少子化対策で3.5兆円予算の増額もいいのですが、未来を予見して全体最適を考えておかないと、カネまけど子供生まれず待機児童増えるでは洒落になりません。

前編:待機児童数調査結果を見てみた⁉️

▼月曜日にトロフィーを2ついただきました。でも一つスクショに失敗しちゃいました。みなさんのスキ応援のお陰です。ありがとうございます。

前編:待機児童数調査結果を見てみた⁉️

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