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【じーじは見た!】前編:東芝の新社長 島田太郎さんの記事を見てみた!

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉

ちょっと前になりましたが、フォローしている池辰彦さんの記事の中で東芝の社長に就任された島田太郎さんのインタビューが紹介されていました。

実は、じーじは島田太郎さんがシーメンス時代に名刺交換をしたことがあるのです。まさかその時には、島田さんが東芝の社長になられるとは思ってもいませんでした。

シーメンス時代からドイツの会社で鍛えられた島田さんの思考は日本の製造業の役員にはいないタイプだなと思っていました。

島田さんのようなDX(デジタルトランスフォーメーション)を理解されている上に標準化の重要性や心理的安全性を組織に担保するマネジメントの重要性をドイツの超優良企業であるシーメンスでのご自身の経験から身に付けられた方が、日本の老舗企業の社長に就任するというのは珍しいことです。

池さんは島田さんのビジョナリーな部分を『「コンセプト」が切り開く未来』のタイトルで紹介してくれていますので、じーじは少し別な面から島田さんが目指しているものを考えてみますね。

✅DXを理解した社長はまだまだ少ないですね⁉

いまやITやDXを知らない経営者はいないでしょう。
だけど単に本を読んだり、人から話を聞いたり、セミナーを受講したり、部下からの報告を受けただけの社長が多いのではないでしょうか?

流石にヒエラルキーのトップにある社長のところに入る豊富な情報量ですからDXが「分からない」と答える人はいないでしょう。

しかし、プログラムを1本も組んだ経験もなく、何となく重要だと分かっているレベルで頭でわかったつもりの口だけ「DXは重要」の「言うだけ番長」経営者では、これからの時代は「まずいな」とじーじは思うのです。

経営者が社員に向かって「リスキリング」と言われるならご自身が島田さんのような方からDXを学ぶ必要があると思いますよ。

試しにプログラムの一本でも作成してみましょうよ。

自らシリコンバレーを訪ねてGoogleの自動運転車が闊歩する現場を見てきましょうよ。

そんな社長さんなら、きっと日本に戻ってきてからの行動が変わると思いますよ。

東芝のデータ戦略を尋ねると、「僕がやろうとしているのは、『ウェブ3.0』を現実の世界に持ち込むこと。それが人類のためになると思うから」と真剣に語る。

東洋経済オンライン『~東芝の舵を取る新社長「島田太郎」とは何者なのか~経営を託された「外様社長」に問われる実行力』の記事より引用

上記の発言の意味するところを何となくではなく真から理解できる社長さんが東証プライム市場に何人おられますかね?

✅経営戦略のど真ん中にDXが入っていますか?

「経営戦略は経営戦略、DXはIT屋の仕事だろ?」と考えられていませんか?

東芝HPより島田社長の略歴を抜粋

重厚長大な日本の産業、東証プライム市場に上場しているような会社のサラリーマン社長の多くが、DXの重要性を口にはするでしょう。

しかし、島田さんのように実体験(職務経験)をベースに自分の言葉で語れるキャリアを持たれた社長さんはそうはいないと思います。

東芝のホームページにはToshiba Clipという社内報の社外公開版のようなコーナーがあって、いろいろな記事投稿があります。

「島田太郎」で検索するといくつかヒットするのですが、その中の記事で「世界有数のサイバー・フィジカル・システム(CPS)テクノロジー企業を目指す」と強調されている最高デジタル責任者であった時の記事もありました。

東芝HPより抜粋

「データには人のデータとモノのデータがあります。人のデータについては、GAFAのようなサイバー企業が既にビジネスモデルを確立していますが、モノ、つまりフィジカルのデータについてはこれからビジネスモデルが立ち上がっていきます。データの戦いはまだ始まったばかりです。そんな中にあって、東芝はお客様との接点のポイントは少なくとも持っています。これを何とか生かすことができないかを考えています」(島田氏)

Toshiba Clip「データの戦いは始まったばかり! 最高デジタル責任者が語る東芝の挑戦」より引用

✅社長には社長としての能力が必要⁉

「一体感を持ってやっていきましょう。」と従業員を集めて演説することはできても、社長が演説したくらいで社員の気持ちは変わりませんし、ましてや行動は変わりません。

島田社長は、社内SNSにもちょくちょく登場するようです。
こんな表現で会社の一体感の重要性を発信されています。

私からすると、東芝の改革は、遠雷のごときであります。遠くでゴロゴロと鳴っているが、自分には関係のないことだと、普段の仕事をしている。これでは、本当の改革は達成できないのであります」

東洋経済オンライン『東芝の舵を取る新社長「島田太郎」とは何者なのか 経営を託された「外様社長」に問われる実行力』より引用

そうなんです。
「一体感を持ってやっていきましょう。」といくらトップが言ったところで社員は動きません。

社員にとって遠雷のごとき改革がどうやったら自分事になるのか?
その「How(どうやって)」が演説以上に重要なことを島田さんはよく知っておられるのです。

経営者ならみんなそんなことは知っているつもりでしょうが、知っているんだったらどうするの?というマネジメント不在を何とかしなければなりません。

未だに指示や通達で人が動く時代と勘違いされているのではないでしょうか?

これまでの東芝で社員に求められた能力は、忖度・斟酌と空気を読む力でした。

遠くで雷がゴロゴロなっているが、そんなことは自分には関係ない、でも「はい、分かりました。」と答える面従腹背。通達すれば何となく社員が従っている風に、上から眺めていると見えてくる。

そんな会社の体質のままでは島田さんの目指すマネジメントはできないのです。

後編ではもう少しインタビューの中から社長としてのマネジメントの「どうやって?」の部分を掘り下げてみましょう。

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