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どんな辛い経験も、やがて人生・仕事の糧になる。

ずいぶんと間が空いてしまったが、また余力のある時にマイペースで書いていきたいと思い、PCに向かっている。

現在、私は某大手企業の社内常駐キャリアコンサルタントとして働いている。(前職は人材会社契約社員だったが、今回は派遣社員という雇用形態で勤務している。)転職理由は、直接的には健康問題がきっかけだったが、専門性を追求したいという希望、給与アップなど、総合的に考えた末のことだ。

しかし、その間、本当に色々とありすぎた。実際に足を踏み入れるまでは実感できなかったが、やっぱり50代はいばらの道。。。
次々と降ってくるライフイベント、健康問題を何とか振り払いつつ、前へ前へとかき分けて進むしかない。ここで立ちすくんだりしゃがみこんだままになるか、それとも。。。今後の人生後半戦の分かれ道を痛感し、なんとか立ち上がり、ここまで歩みを進めてきた。

最も大きな出来事は、やはり母の死だろう。
認知症を患っていた母が転倒をきっかけに入退院を繰り返し、コロナで面会もできないまま急に亡くなってから、ちょうど一年が過ぎた。某大手人材会社に再就職し、自社の派遣社員のフォロー業務やキャリア相談で忙しくも充実した日々を過ごしていた最中での出来事だった。

娘の成人の祝いを目前に、何とも無念で仕方がなかったが、それでも同僚の協力をもらいながら、3日で目を赤く腫らしたまま仕事に復帰した。1週間後には葬儀を終え、その後は通常どおりに、余計な事は考えないように一心不乱に働いた。忙しい日々に身を任せ、仕事と職場の仲間に救われた一面もある。気づけば、悲しみは時間の経過とともに薄らいでいった。

その後、人材会社のみならず現在の会社でも実母・実父を亡くした人のキャリア相談が続き、この悲しい経験も十分に役立ったと言える。
私はただ話を聴き、寄り添うことしかできないけれど、皆が泣きながらも『ありがとう』と言ってくれたこと、折れずに前を向いて働き続けている姿に、私自身が励まされたことは間違いない。この仕事をしていて、本当によかった。この人たちを応援し、伴走していきたい。私もがんばろうと強く思った。

キャリアコンサルタントの仕事では、喜びも悲しみも、人生のどんな経験も実務に活かすことができる。
母の写真に向かって手を合わせながら、『ありがとう』と唱えている。