フィクション
ノンフィクションを基にした
フィクションを書いたりする
起きた事実をただ事実として
見つめるために言葉にしたり
内外の衝撃で心揺らいだとき
落ち着くために言葉にしたり
経験してきたさまざまのこと
振り返るために言葉にしたり
愛しく思い出すこともある
苦さを更新することもある
笑顔がこぼれることもある
涙を流しつつのこともある
言葉にできないこともある
以前から長い物語を書いていて
それはわたしの経験にも基づく
わたしがわたしを振り返るため
書くことで心を整理するための
ひとつのツールのようなもので
だからいつ書き終えるかは謎だ
エンディングだけはほぼ書いた
つまり現実ではない願望強めの
仮想着地点がそこにあるのだが
ストーリーのあちこちに現れる
有り得なさそうなやりとりには
実際あったことも含まれている
エンディング中の会話の一部も
完全にフィクションではなくて
わたしに言葉を言ってくれたひとがいて
言葉に救われたわたしがいたという事実
しんどいときは書くのをお休みする
思い出し向き合い物語にぼかす作業
決して楽にできるとは言えないから
わたしが書いている物語は
ノンフィクションを基とし
フィクションになるように
ぼかしたりつないだりした
わたしのための物語だけど
昇華させるかどうかは未定
書き終えるのはいつなのか
未だ分からぬフィクション