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大江千里は天才なんだよ!

今でもハッキリとそのシーンを覚えている。

高校の体育の授業の後、着替えをする更衣室。

汗のすっぱい匂いと、西日に照らされたほこりの見える狭い空間。

友達のしーちゃんが言うんだ。

「佐野元春が大江千里は天才だって言ってた」

大江千里のアルバムを貸してくれたしーちゃんの言葉に私は大きく頷く。

だって、彼のアルバムはどの曲も素晴らしすぎた!

「未成年」が出たのが15歳のときだ。前のアルバムが80位だったものが、このアルバムで5位となる。収録されている「十人十色」がCMに使われてヒットしたからね。

彼の黄金期とともに、私は高校時代を歩んだ。

そして二十歳のときの「APOLLO」まではアルバムを買っていた。

それから30年のときが流れる――。

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毎週日曜の夜は「関ジャム」を見るのが楽しみになっております。

こういう蘊蓄を天才たちが披露して、解説してくれる番組大好き!

さて、前回は「プロが唸った名曲」特集だった。

そこで取り上げられたのが大江千里さんの「Rain」だ。

びっくりするくらい、この曲が大江千里さんの曲だってことを知らない人が多いのね。

「言の葉の庭」の影響が強いからか?

でもね。

「Rain」だけがいいわけじゃない。

この世界観が好きなら、聞くべきは、カバーした秦さんでもマッキーでもなく、やっぱり大江千里さんにあたるべきなんだよ。

「Rain」に出てくる「道路わきのビラと壊れた常夜灯」と「すいた駅を少し走った」が大江千里ワールドだと思う。

改札、路地裏、電車とかも大江千里の歌詞っぽい。

「Rain」っぽいのはコレ!

「ひたむきなその横顔と夜更けの路地、ずぶ濡れの髪」というところとか、「Rain」の十年後みたいな歌詞が続くよ。メロディーもいいよ。

これもっぽいかな?

リズムがいいのはコレ!

おすすめの曲は数あれど、これもイイよ!

東京に行くたびに頭の中にかかるのはこの曲だ!しばらく仕事先が皇居前だったせいもある。

調べてびっくり、大江千里さんのnoteがあるやーん!

一時、風貌がなぎら健一さんになっていると騒がれましたが、その後に出たニューヨークでの再出発の記事が、めちゃくちゃバズったんんですよ。その後、いっぱい記事が出たからどれかわからない。とりあえず、最近のだけど一個貼っときます。

上記の本刊行時の記事が、ホントにいいものぞろい。

ピークを迎えたと同時に陰りを感じていた話がすごーくいいんだよ。

そして、キャリアの転換点を迎えて、彼はブルックリンでジャズを弾き始める。

これは私たちの年代のキャリアチェンジの話だ。

あの世界が好きだった。交差点と駅と雨と路地裏の世界。

「君の名は」を制作した監督も同じく好きだったから、「言の葉の庭」ができたんだろう。

あの世界をお話に反映させるって素敵だ。あの手触りとか息遣いとか湿気とかさ。

大江千里さんの世界は、15から20歳までの私の世界と重なる。

そして、メロディは頭の中で今も繰り返している。

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