百物語9話目「喫茶あんでるせん」(実話怪談)
長崎の川棚駅の近くにその喫茶店はある。
その昔、
ΩΩΩ<「な、なんだってー」
で有名なMMRにも登場した超能力を持つ(と言われる)マスターが運営している喫茶店だ。
その名も「あんでるせん」!
私の入った会社はちょっと変わっていて、業務中に急遽この「あんでるせん」にみんなで行くことになった。
早めに並んだおかげで、最前列に座ることができる。ちなみに人気なので、入れ替え制です。
九州の人だと行ったことのある人は多いと思う。
マスターも寡黙なら、奥さんも寡黙。そして並べられる折り紙の数々。折り紙の方で「笑っていいとも!」に出たことがあったはず。
マスターは超能力売りしているというよりは、折り紙推しの感じです。
そして、ちょっと前にMMRで取り上げられたことを指して、
「わたし、あんなこと言ってません」
と述べてた。確か戦争のビジョンが見えたとかじゃなかったっけ?
私たちは真ん前を陣取ってたので、心霊写真を撮ってもらえることになった。
二度目の人は前に撮ってもらったら、死んだばかりのペットの猫が写ったらしい。
そして、私たちの写真には、唯一来なかった社員の男性が、私たちの後ろに白く浮き上がった。
「来たかったんだ――」
お土産にぐにょぐにょに曲げられたスプーンもらいました。
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