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【風呂酒日和76-2】 のぶ太郎

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


大星湯を出た私は新宿御苑の方に向かって歩いていく。
途中、住宅地を抜けたくらいでちょっと広めの道があったりしてなかなかいい散歩道。
今日は大星湯に行く前に目星を付けていた居酒屋さんの前を一度通って営業しているかチェックしてから来たのだ。
ちょっと入りづらそうな建て構えではあったが、私の野生の勘が働いた気がしたのでそこに向かうことに。

再びお店の前に訪れた私。
うーん、改めて見ても入口がめちゃ入りずらい。
裏口感のあるアルミの引き戸。上の方にすりガラスの部分があるが中は見えない。
なんか...私の昔の家みたいだな。


これに出てくるアルミサッシ扉の銀色バージョン。
でもきっとここなんだよなぁ。
この謎の感覚がある時は大体当たりなのよ。
というわけで、思い切ってカラカラと引き戸を開ける。
「のぶ太郎」という店の名前からてっきり結構照明が暗めで年季の入った感じ、大将と呼ばれるおじさんがやってる系のお店かと思ったが、扉を開けるとぱぁっと明るい光。壁一面にメニューの紙がびっしり。すごい。
ガヤガヤと賑わう店内の厨房から割烹着っぽいエプロンを着たお姉さんがいらっしゃいませーと明るく声をかけてくれた。
1人ですと告げるとカウンターへどうぞーとのこと。かなり盛況していてなかなかあわただしいようだ。

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