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【風呂酒日和26-3】 大山裏路地 すずらん通り飲食街


ちょっとビールを引っ掛けた勢いで再び戻って来てみたあの横丁。
通りを歩きながらカラオケの響くお店を抜け、一度向こうの端まで通り過ぎる。
バー、立ち飲み屋、小料理屋。
いずれも間口の狭い小さなお店が軒を連ねる小さな小道。
うぅ、やっぱりだめかも。場違い感がすごい。
でも、気になる。

一度通り抜け終わった後、反対側からもう一回歩いてみる。
よし、これでどこも扉を開けられなかったら諦めて帰ろう。
そう思いながら反対側から歩きだすと、先程は影になって見えなかった看板が目に入った。
向かいの店からは「浅草キッド」が流れているがこちらは静かだ。
でも明かりはついている。
看板に書かれた名前が祖母の名前と一緒だった。
なんとなくおばあちゃんに背中を押されたような気持ちになり、ええいと扉に手をかける。

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