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【風呂酒日和60-1】 小島湯(こじまゆ)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


西葛西からてくてくと歩いていく。
駅前にもいくつかお店があったが、駅前から離れても個人店のような居酒屋さんやスナックっぽいお店がぽつぽつとある。
銭湯に行く途中にちょうど気になるお店があったので通りすがりにチラ見。
おぉ、思ったよりもしっかりとした店構え。
もしかしてちょっとお高い系かしら...
うーん。とりあえず、お風呂入ろう。話はそれからだ。


通りを曲がると「かさいストアー」と書かれたなかなか年季の入ったスーパーのようなものが見えた。
いい意味で古ぼけててよい。地域密着って感じ。

その並びに現れたのが小島湯。
こちらもなんだか懐かしい気配。
靴を脱いで入口へ。なんだか実家みたいな匂いがする。なんだろう。
匂いというか、空気感。
夜の匂いとお湯の匂いだろうか。どちらもその正体は曖昧だけど。


自動ドアを開けると縦長でコンパクトなロビーが現れた。
右手に受付、その対面にちょっと休憩できるような長椅子のベンチがある。
奥にはテレビ、手前にパックの飲料や瓶のコーラ、オレンジジュースとビールが入った冷蔵庫。最低限であり完璧なラインナップだ。よいよい。

入浴料を払おうとして財布を開けてやってしまった、と思う。
1万円札しか入っていない。
「すいません、1万円なんですが大丈夫ですか...?」と聞くと受付の奥さんが「ぜ〜んぜん、だいじょぶよ〜」と明るく歌うように答えてくれた。

「全部千円札だけど、ごめんね〜」と言われ、出された千円札をいーち、にーい、と数えるのをうんうんと聞く。
お釣りをもらって左手の女湯へ。

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