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【風呂酒日和7-2】 どうもどうも家(ハウス)

【風呂酒日和(フロサケびより)とは】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋を勝手にまとめたマガジン。


ラッパーの聖地、地蔵湯を後にして私はいつものようにGoogle Mapを開く。
(妄想で勝手なことを言い続け、地蔵湯の淑女の皆様申し訳ありません)
居酒屋と打つと駅前はもちろん、ちょっと離れた通りにもいくつか赤い点が乱立する。どうやら場所に困ることはなさそうだ。


昼食を軽めに済ませたため、なんだかパワフルなものが食べたい。
いつもは鮮魚の文字に惹かれる私だが、今日は肉もなかなか捨てがたい。
そんなことを考えながらマップを眺めていると、とっても気になる名前を見つけてしまった。
その名も「どうもどうも家」。家に(ハウス)とふりがなが書かれている。
なんとも怪しげだ。店名からはどんな食事を出しているのかまるで想像できないが、どうもどうも家(ハウス)の前に、「馬肉居酒屋」と書かれているではないか。
生モノが好きだけど、肉も捨てがたい今日の私にぴったりである。
当たりの気配を感じて私はハウスに向かった。


下町の居酒屋感漂う外観。
カラカラと音をたてて引き戸を開けると、カウンターに先客が1名。
5名ほど座れるカウンター席と、反対側に小上がりが1席、よく見えなかったが奥にも少しテーブル席も見えた。

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