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【風呂酒日和34-1】 記念湯(きねんゆ)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


痛い。とても肩が痛い。
万年肩こりなのではあるが、今日はいつものだる重な肩に輪をかけて右の肩甲骨あたりがなんだかピリっと痛い。
やはりこんな日は温かいお湯に浸からねばなるまい。

大塚駅を出て賑やかな駅前通りを抜けていく。
サウナの大きな看板。ここが大塚記念湯だ。

玄関に並ぶ年季の入った靴箱。ちょっと小さめなのでロングブーツを履いてきたら大変かも。
扉を開けると目の前に細長いロビーが広がる。
左手にすぐ受付。

なんだかちょっと昔の小さなホテルのような雰囲気だ。
タオルを借りて入浴料を払う。
むむ、10円ないかも...。
お風呂上がりのドライヤーを見越して銭湯に行くときはかならず20〜30円は持っていなければいけない。

「すいません、10円に両替ってできますか?」と聞くと「ドライヤーは無料ですよ」とのこと。
やった。


受付の反対面、右手には階段がある。
どうやらここから上がるとサウナのようだ。
浴室とは併設になっていないあたり、なんだか本格的なサウナっぽい。
そんなことを思いながらタオルとロッカーの鍵を受け取り、長椅子が置かれた休憩スペースの奥、右手の女湯ののれんをくぐる。


え、すごい。
宇宙だ。

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