ひつぎひなた

Nolaノベル様にて長編小説「言霊の奏で人」を連載中の、アマチュア文章書きです。 Tw…

ひつぎひなた

Nolaノベル様にて長編小説「言霊の奏で人」を連載中の、アマチュア文章書きです。 Twitter(X)ではカープちゃんと自転車ロードレースとウマ娘、仕事の愚痴とか日々思うことなど書き殴っております。 みんな、自分の人生を大切に生きようぜ。

最近の記事

【短編小説】甘い香りにご用心

龍のイシュタル君がうっかりトラブルに見舞われるお話です。 天界の蒼き龍イシュタルは洒落たバーのカウンターで、若い女と二人、強めの酒を舐めるように楽しんでいた。 人の姿を取るときのイシュタルは青い髪と青い瞳なのだが、中道界では目立ってしまうため、龍の力を使って黒目黒髪の東洋風の顔立ちに変えている。傍らにいる女は茶髪のなかなかの美人で、傍目にはお似合いの恋人同士のようにも見えた。 実は、女とは先ほど知り合ったばかりで、お互いに名前も素性も知らない間柄だ。しかも、誘いをかけたのは

    • 「言霊の奏で人」の参考資料としてカタカムナの解説本らしきものを買ってきて読んでみたけど、直感的に掴めないというか。 以前読んだホツマノツタエはすんなり入ってきたんだけど、何が違うんだろう。 ま、もうちょっと読み込んでみます。

      • noteの呟きを初めて使ってみるの巻。 今日はマジ暑いわ。

        • 【短編小説】龍を滅した者の名は

          これはまだ天界が戦乱の世であった頃。 天界の龍が人間の手によって滅ぼされるという大事件があった直後の出来事である。 イシュタルは小さな肩掛け鞄と腰に護身用の剣を下げただけの身軽さで、天界の二大神殿・暁の宮近くの森を散策していた。彼はあの災厄からたったひとりだけ生き残った、少年の龍であった。 あの時、彼は酷い毒で侵された上に自分を庇った父親ごと剣で切り裂かれ、瀕死の状態だったところを薬師のジン達に助けられた。そして、ジンが自らの命を掛けてイシュタルの毒を引き受け、ジンの師であ

        【短編小説】甘い香りにご用心

        • 「言霊の奏で人」の参考資料としてカタカムナの解説本らしきものを買ってきて読んでみたけど、直感的に掴めないというか。 以前読んだホツマノツタエはすんなり入ってきたんだけど、何が違うんだろう。 ま、もうちょっと読み込んでみます。

        • noteの呟きを初めて使ってみるの巻。 今日はマジ暑いわ。

        • 【短編小説】龍を滅した者の名は

          note始めて2週間弱

          本日は朝から土砂降りの雨が降っておりましたが、ようやく小止みになってきました。と思ったらまた大粒の雨かよ・・・。 こんにちは。ひつぎひなたです。 さて、私がnoteを初めて2週間ほど経ちました。 その間、Nolaノベル様で連載中の長編小説「言霊の奏で人」の世界観や裏話的なこと、そしてそのスピンオフ短編小説を3本執筆させて頂きました。 読んで下さった方、本当にありがとうございます。 実際にnoteに記事を書き始めて、早くも当初から心境が変化してきまして・・・。 それは「もっ

          note始めて2週間弱

          【短編小説】ある日、屋台のおでん屋で #2

          ある寒い冬の夜、気まぐれな屋台のおでん屋は河川敷に出没していた。 SNSなどで全く告知などしていないにも関わらず、今日も天界人と魔界人が酒とおでんと公用語を求めてやってきた。 とはいえ、冬の河川敷の寒さはまたひとしおで、今日の客足は今一つだった。 (さて。少し休もうか) 最後の客が帰ったところで、店主のラディンはマグカップに蜂蜜入りのホットウィスキーを作り、近くのベンチに腰かけて一口啜った。 (やはり、これが一番温まるな) 思わず、口元がほころぶ。ホットウィスキーを飲み終わる

          【短編小説】ある日、屋台のおでん屋で #2

          【短編小説】この先は、キミと

          青空の下、庭園の薔薇が美しく咲き誇った日、ルシアは天界の二大神殿のひとつ・宵の宮の大司祭を辞任した。 ジンはこの日、ルシアに呼び出されて宵の宮の近くにある庭園を訪れた。 彼は大分前に神官の職を辞して暁の宮を去り、水の精霊・水蓮と二人、定まった住居を持たずあちこちを転々としながら薬師の仕事に専念していた。行った先で病気や怪我で苦しむ人々を診療する傍ら、弟子を取って自らの知見を後世に伝える活動にも着手していた。彼の師が彼に対してそうしてくれたように。 ルシアとは、彼が暁の宮を去る

          【短編小説】この先は、キミと

          【短編小説】ある日、屋台のおでん屋で

          東京のとある駅近郊に、気まぐれな屋台のおでん屋があった。 店を開ける日自体不定期な上に、出没場所も固定されていない。ある時はガード下、ある時は河川敷、そしてある時は空き地、はたまた公園脇の交通量の少ない道端、などなど。共通しているのは、いずれも駅から少し離れた場所ということだけである。 店主は人の好さそうな初老の男で、いつもデニム地のエプロンを身に着けてにこにこと屋台に立っている。 この屋台、実は天界と魔界からの来訪者の間ではちょっとした人気店である。 提供されるおでんの味も

          【短編小説】ある日、屋台のおでん屋で

          「言霊の奏で人」とは

          前回の3つの世界の話よりも、こちらを先に書くべきだったかと思いつつ。 こんにちは。ひつぎひなたです。 今日は「言霊の奏で人」というお話がどうやって生まれたのかについて。 当初、私は同じ世界観で天界が舞台の別の話を書いていました。 しかし、あんまりにも天界がメイン過ぎて折角の「3つの異世界が共存している」という世界観が全く生かせません。その話には中道界など噂程度しか出て来ませんし 笑 そこで、書きかけの話を一旦辞めて、3つの世界を股にかけるようなお話を先に作ろうと思いつきまし

          「言霊の奏で人」とは

          「言霊の奏で人」世界観ー3つの世界

          「言霊の奏で人」では現世は天界・魔界・中道界という3つの異なる世界が並行して存在しています。ちなみに「中道界」という名称はChatGPTさんにつけてもらいました。 (実はこの世界観のネタはいくつかあるので、それはおいおい形にしていくことになるかと) 天界 天界は魔法が飛躍的に発達した世界で、住んでいるのは魔法が使える普通の人間です。人間の他に、自然が具現化した存在である精霊と、龍などの特別な力を持った生き物が生息しています。残念ながら神や天使はここにはおりません。 イメー

          「言霊の奏で人」世界観ー3つの世界

          初めまして。

          はじめまして。 栄えあるnoteの初記事と致しまして、まずは自己紹介を。 私は、アマチュア文章書き(小説家というのは照れるので)の「ひつぎ ひなた」と申します。 現在、Nolaノベル様で長編小説「言霊の奏で人」を公開させて頂いております。 ご興味のある方は読んで頂けますと嬉しいです。 https://story.nola-novel.com/novel/N-e25077ee-d12e-4403-b2c3-8b6d3fcfe473 私の文書書き歴は長く、高校生の頃に初作品を

          初めまして。