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「言霊の奏で人」とは

前回の3つの世界の話よりも、こちらを先に書くべきだったかと思いつつ。
こんにちは。ひつぎひなたです。
今日は「言霊の奏で人」というお話がどうやって生まれたのかについて。

当初、私は同じ世界観で天界が舞台の別の話を書いていました。
しかし、あんまりにも天界がメイン過ぎて折角の「3つの異世界が共存している」という世界観が全く生かせません。その話には中道界など噂程度しか出て来ませんし 笑
そこで、書きかけの話を一旦辞めて、3つの世界を股にかけるようなお話を先に作ろうと思いつきました。先に読者の皆さんにどんな世界観かをお伝えするのが大きな目的でした。
結果的に書きかけで中断したお話の方にもよい効果が生まれておりまして、この決断は正しかったのだなあと思っております。

「言霊の奏で人」のベースとなるネタは既に私の中にありました。ただ、具体的にモノにするための作業に至っていなかっただけで。
実は今も大雑把なあらすじをメモ書きにはしていますが、プロットなどは作らないまま話を書いています。単純にめんどくさいので。

私は言葉、言い換えれば「言霊」の力は本当にあると思っていて、現代人がそれを上手く使う術を失ったのではないかと考えています。昔々と今とでは同じ言葉でも発音が全然違うという話もありますし、発音の変化と同時に言葉の力が失われたのかも知れません。
また、偽書と結論付けられている興味深い書物もそこここにありますよね。それより古い時代の書物に同様の記述が見つからないからというのがその理由だと思うのですが、真実を知られたくない誰かが意図的に全部消し去って残らないようにしている、かも。
言葉の力を探すという課題に取り組む主人公が、そんなことに重きを置かないであろうメタルシティの魔界っ子だったら面白いかな、とか。
そんなことをつらつらと考えているうちに出来上がってきたのが「言霊の奏で人」のストーリーでした。

主人公のユージは真面目ないい子です。それゆえに時々視野が極狭になって悩んだり苦しんだり壁にぶち当たったりしちゃうのですが、周囲の助けを借りながら師匠から言い渡された課題の答えに近づいていきます。
辿り着いた先に彼が何を得て、何を失うのか。
そして、昔々存在していたと言われる「言霊の奏で人」ー言葉の力で世界を動かしていた者とユージとの関係は如何に。
この先の彼の人生の旅を作者と共にお見守り頂けましたら幸いです。

「言霊の奏で人」はNolaノベル様で連載中です。
https://story.nola-novel.com/novel/N-e25077ee-d12e-4403-b2c3-8b6d3fcfe473


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