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自分の行き先を決めるのは自分であれ

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひなひよ子です。

誰もが「自分で自分の行き先」を決められるわけではないかもしれません。でも、決められる環境にあるにもかかわらず、決めようとしない人がいます。

そしてかなりの確率で「本当はやりたい」けど「なにか」のせいで「できない」というんですね。

それは親のせいだったり、仕事のせいだったり、年齢のせいだったり・・・いろいろです。


「才能がない」なんで言い訳ですらない


創作活動をしていると、本当にいろいろなことをいわれます。

「才能があるからいいよね」「バイタリティがあっていいよね」はよく耳にする言葉。

才能って何?バイタリティって何?そんな目に見えない形のないものだけで、本当に続けられると思っている?本当にそれは、わたしにあって、その人にはないものなのだろうか。

才能があるなんて、自分で信じている人などほとんどいないし、才能があっても成功するとは限りません。皆、孤独と葛藤を抱えながら、創作しているのです。

バイタリティがあるように見えるのだとしたら、それは、落ち込んだり悩んだりしてる姿がその人には見えていないというだけのこと。同じように、誰もが悩んでいるのです。


自分が恵まれていることにすら気づけない人


「わたしは美大までは行かせてもらえたけれど、親の反対で就職してしまいました。だから、ひよこさんのように好きなことができるのがうらやましい」といわれたことがあります。

東京住まいで美大まで出ている人にうらやましがられるわたしはといえば、地方(名古屋)生まれで、美大に行くことを親に反対されて就職し、20代で結婚。

30代半ばでようやく都内のイラストスクールに通えたのは、結婚相手の転勤で地元を離れ、さらに離婚したあとでした。

スクール通いには、親の意見は聞いていません。親が反対しようが、もうその年になれば自己責任で決めていいと思うんです。

わたしをうらやましがったその人は、おそらく40代。もう親に縛られず、自分で決めてもよいですよね。

その後少しずつ絵を描いているそうです。親の呪縛から、少しずつでも逃れられるといいな、と思います。


理由を付けてやらない理由


ほかにも、さまざまな言い訳があります。「時間がなくて」「家族がいるから思い切ったことはできなくて」「もう年だから、今からなんて無理」

確かに、人には事情があります。でも、それでは創作している人が、何の制約もなく活動できているかといえば、そんなことはありません。

みんな、個々の事情や制約がある中で創作を続けています。なかなか芽が出なくてもへこたれずに。

「時間がないから無理」

仲間のほとんどは仕事を持ち、多忙な中で時間を捻出して、創作しています。なぜできるかといえば「好きだから」。「時間がない」からやれない人は、さほど熱意がない、のかもしれません。

「家族がいるから無理」

絵本仲間のT氏は、大手企業の敏腕営業マンの傍ら、イラストの仕事をしていました。プライベートでも2人目の子どもが生まれたばかり。営業の付き合いで毎日のように飲み歩いても、彼は仲間うちの誰よりもたくさん絵を描き、たくさんの絵本を読んで学んでいました。

彼が40過ぎてから会社を辞めてフリーのイラストレーター・絵本作家になったとき、周りは驚きました。家族がいれば逆に、もう後には引けません。稼がねばという想いが彼を突き動かし、今では売れっ子の作家になっています。

彼のように「まずは副業でやってみる」ことは十分できると思います。

「年齢的に無理」

仲間の中には、子育てを終えたり定年を迎えた後の50代60代で創作をはじめた人もいます。そうした方と話すと、「長年やりたかったことが思いっきりできる」から「楽しくてたまらない」とおっしゃるのです。もちろん、60代で絵本を初出版した人もいます。


自分を縛るモノから解き放たれてみよう


「できない理由」の中で一番驚いたのは「元夫はわたしがバリバリ働くのを好まないんです」という言葉。

え?元夫なんて、他人じゃありませんか。その人に何か言われる筋合いはありませんよね。子どものお母さんとして注文を付けられる?でも育てているのは彼女なわけで、道理にかなったことをしていれば問題ないはず。

おそらく彼女は、元夫のモラハラ的な呪縛から逃れられていないのでしょう。

彼女のように呪縛から逃れられない人を除けば、多くの人は「できない理由」を探して自分を縛ることで「安心」しているんだと思うんです。

でもね、縛るモノから自分を解き放つことで、新しい世界が開けます。今すぐにすべてを変えることは無理かもしれませんが、一歩ずつでも「やってみたいこと」に挑戦したほうが、きっと後悔は少ないでしょう。

「やる」「やらない」は自分が決めること。自分の行き先は「自分で決める」。どんな道を行くにせよ、「何か」や「誰か」のせいにはしたくないな、と思うのです。



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