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本当に今は「誰もが表現者になれる時代」なのか

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひなひよ子です。

最初にご報告&お礼です。
おととい書いた記事が『今日の注目記事』に選ばれました!
ありがとうございます!

紙吹雪とともに報告が来ました!

「クリエイターを目指すこと」は誰にもできる


絵や文章を仕事にしたい、と憧れる人は昔から多いです。でも、たとえば15年前と比較して「自分でも仕事にできるかも」と一歩を踏み出す人は、格段に増えていると感じます。

確かに新規参入のハードルは低くなりました。

昔はクリエイティブな活動をしようと思ったら、電話でアポ取りしてファイル持参で出版社やデザイン事務所などを一件一件まわるのが当たり前でした。

1990年代までは、個人でパソコンやプリンタを所有している人は少数派。ファイルとか、どうやって作っていたんでしょう?とにかく、「営業すること」自体ものすごくエネルギーが必要な時代だったことは確か。

わたしが駆け出しだった2006年頃でも、訪問営業は有効でしたが、10年くらい前から、訪問しても仕事に結びつかなくなりました。今は足でまわるより、ネットでバズったりWeb上で作品を充実させる方が営業として有効なのです。


でも、「入るハードル」が低くなったといっても「売れるハードル」は決して低くなってはいないと感じます。

日本語は誰でも書けるし、シャッターも誰にでも押せる、絵だって誰でも描けると思います。でもだからといって、簡単に「売れる作品」を生み出せるわけではないのです。その点を肝に銘じてはじめるべき、なんですよね。


「これさえやれば誰でも売れる」方法は存在するのか?


好きなことを仕事にすれば、楽しくて何の苦労もないと考えている人は多そうですが、当然、そんなことはありません。どんな仕事にも何かしら大変なことはあります。ラクな仕事なんてないのだと思います。

やりたい人が多い仕事ほど、厳しい競争になります。常に人と比較して、自分を磨いていかねば、すぐに干されます。

基本的に、モノをつくるってしんどいことなんですよね。周りを見回して、自分の下手さに打ちひしがれたりすることなんてしょっちゅうです。

もうそこは、愚直に努力するしかない。ある作業に対して「効率を上げる」ことはできても、成功のための「効率化」などないんだと思います。


「これさえやれば、誰でも売れる」なんてことはありません。

絵も文章も写真も、上達する方法はあります。絵ならデッサンを繰り返せば、やらないよりは絶対に絵はうまくなります。でも、それと「売れること」は全く別物。

活躍している人の話を聞き、そのやり方を真似るのは悪いことではありませんが、人が売れる道筋は人それぞれ。その人とまったく同じやり方をしても売れるとは限りません。

売れるのは、その人の「力量(作風)」そして「露出(拡散・営業)」、さらに時代性やタイミングなど、複雑な要素が絡まった結果なんだと思います。


まず一歩を踏み出すことは大事


それでも、一歩を踏み出すことは、いいことです。先ずは一歩を踏み出した自分をほめましょう。

「時間がないから」「家族が反対するから」言い訳をして何もしない人よりは、まずやってみようと、行動に移しただけでスゴイこと。その一歩は、何もしない人と比べて、1年後には100歩200歩進んでることになるのだと思います。

だって「目指す」のは「誰にでもできる」んだから、目指さなければモッタイナイ!



9/11(月)追記:先週特に「スキ」を集めた記事だそうです!ありがとうございます☆













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