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毎日コレをする夫を持つ妻は、絶対離婚を考えない

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13年前に別れた元夫は、私の作った料理を前に「まずい時はマズイって言うから、何も言わない時はおいしいってことだよ」とのたまった。離婚した理由の何十分の一かはこれだと思う。

それくらいで?と思われるかもしれない。でも離婚というのは、決定的な理由があって至るとは限らないというのはすでに定説だ。

多くの人が離婚に至る経緯

よく言われることだが、離婚へ至る道は、たとえて言うなら、蛇口から漏れた水が一滴ずつ時間をかけてコップを満たすように、長い時間をかけて、「もう駄目」となるのだ。その時にはもう遅い。

元夫は毎日毎日、私の作る料理を無言で食べていた。結婚していた11年間でマズイと言われたことは一度もないので、毎日おいしいと思っていたはずなのだが、ついに一度も「おいしい」と口にすることはなかった。

毎日「おいしい」と言うオット

時は流れ、再婚した今のオットは、結婚して11年たった今も、私の作った食事に毎回毎回「おいしい」と言ってくれる。

そんなとき、この人は神なのかとすら思う。

今のオットに元夫が「おいしい」と言わなかったということを話したわけではなかったのに、初婚の彼はいったいどこでそれを学んだのか。

コミュニケーションを「面倒」だという人は、一人で生きればいい

元夫と今のオットの違いって、実はそんなにないのかもしれない。ある側面を切り取ったら、彼らはとてもよく似ている。

けれど彼らの大きな違いは、コミュニケーションを「面倒」だと思うか、そうでないか、なのだ。元夫は、とにかくコミュニケーションをめんどくさがる人で、挨拶すらまともにできなかった。

「挨拶」はコミュニケーションの基本だと言われるし、マナーの一つだ。人とコミュニケーションを取ろうしたり、マナーに配慮しようとしたりするのは、相手を気にかけ、尊重する気もちがあるからだ。逆に言えば、それを面倒と思うのは、相手を尊重し、大切に思う気持ちが失われているから、なのではないか。

家族を大切に思えないなら、一人で生きればいい。他のもっといろんなことが積み重なった結果、私はそう結論付けた。その答えが離婚なのである。

立ち場が逆転して気が付いたこと

話はそれるが、今のオットは数年前に学校に行き直し、サラリーマン(SE)からフリーのカメラマンに転身した。転身した最初の数年は、収入も少なく、私のイラストの収入も安定しなかったので、私はしばらく会社員として働くことになった。

帰宅すると、毎日オットがご飯の支度をして待っていて、とてもありがたく、幸せだった。けれど、立場が逆転して気が付いた。どんなにおいしくても、毎日「おいしい」と言うのって、結構めんどくさいものなのだ。

正直、自分が試されているとも思った。そこで「ま、いっか。それくらい言わなくてもわかるだろう」と思ってしまったら、負け。

そう、結婚生活とは、自分との戦いでもあるのだ。そのことに気づけたので、立ち場が逆転してよかったと思う。

今日帰ったら試してみてほしいこと

極論ではあるが、毎日の食事を「おいしい」と喜んでくれる夫を嫌いになる妻はいない、と思う。最近は夫が料理を作るカップルも増えているので、夫と妻を入れ替えても同じだ。

今日パートナーが食事の支度をしてくれたら、満面の笑みで「おいしい」と伝えてみよう。今日パートナーがあなたの料理に「おいしい」と言ってくれたら「今日も一日ありがとう」と言ってみよう。

毎日言い続けることができたら、きっと離婚なんてありえない夫婦になれるに違いない。

え?どうしてもまずかったらどうすればいいかって?その場合は、黙って食べればいいのだよ。


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