会社には伝えられなかった退職のホンネ
退職の本音と建前
1年ほど前に初めて退職エントリーなるものを書きました。あれからもう1年か。
前職の退職からだいぶ過ぎてしまいましたが、今回は退職ネタでもう一つ。
「会社には伝えなかった退職のホンネ」について書きたいと思います。本当はもっと早く投稿すべきところ、ダラダラと寝かせ過ぎてこんなに経ってしまいました。
前職の親しい同僚にすら、このホンネを言ったことはありません。人前では、あくまでポジティブな転職だからと綺麗事ばっか言ってましたが、まあネガティブな部分も多かれ少なかれあるわけで・・・
おそらく今後も誰かに言う機会もないと思うので、この場を借りて吐き出してすっきりしたいと思います(笑)少々愚痴にお付き合いください。
会社に伝えてなかった4つの本音
①仕事に飽きた
情シスとして色んな仕事を経験させてもらえた一方で、ちょっと飽きがきてしまっていました。
情シスの仕事は幅広い業務をやる一方で、ひとつの分野を極めることが難しいです。特に会社規模の割に情シスの人員が少ない中小、中堅企業にはよくあることだと思います。
退職エントリーでも書きましたが、情シスにいる時間が長いほど、今後のキャリアが狭くなってしまうのではないか?と情シスを続けることに不安・違和感を感じていました。
たかだか3年弱情シスを経験しただけではありますが、今後のキャリアも情シスとして続けるか、別のキャリアも模索するか考えたときに、答えは後者でした。ただ、情シスの仕事自体は好きなので、いつか戻ってきたいと思ってます。
②ぬるま湯に使ってる感じがした
環境に慣れることはいいこともあるし、悪いことでもあります。私は自分の意思が弱い人間なので、環境に慣れることでどこか向上心が弱ってきている気がしていました。
嬉しいことに会社自体の業績は好調で毎年の給料ベースアップは行われていましたし、福利厚生も充実していました。
そんな恵まれた環境の中にあって、私個人としては、新しい技術のキャッチアップ・検証や資格の取得など、前職に転職するときには当たり前のようにやっていた自己研鑚の時間が当時と比べてぐっと少なくなっていることに気づきました。
前職の居心地がよかったのは間違いないですが、今のまま会社のおんぶりだっこで現状維持のままだと、自分のキャリアを長い目で見たときに将来厳しくなるのではないかと危機感を感じるようになりました。
③評価に対する不満
評価にも不満がありました。
自分としては、このくらい頑張っているんだからもう少し評価は高くても(結局はもっと給料上げてくれにはなりますがw)いいんじゃないかと感じていました。
例えば、私が担当していたプロジェクトはもともと上司が担当していたものを(上司が時間の関係上できなくて私に降りてきて)やったり、自分より先輩の業務を先輩の退職に伴い引き継いで対応することが多かったです。自分の本来の業務に加えて。
頼られることは非常にありがたいのですが、だんだん自分が良いように使われてる感じがしてきました。いわば私は“会社にとってコスパのいい人間“ではないのかと。
会社にとってコスパが良くても、自分の給料と業務のコスパで考えると、ちょっとコスパ悪いなと感じていました。
上司がやる予定だったプロジェクトを上司よりも職位の低い自分ができるのなら、極端な話上司と同じ評価を受けるべきなのではないかと思うようになりました。
私が退職する前にも、上司が時間がなくてできなかった新しいプロジェクトの立ち上げや、退職予定の先輩の業務引き継ぎを予定していました。それを今の職位で行ったところで、望んだ評価が得られるかわからないことも転職を考えるきっかけのひとつでした。
④上司が尊敬できなかった
付いていきたい、助けてあげたい。そんな上司ではありませんでした。その上司のもとで働き続けるべきではないと考えるようになりました。
といってもその上司の方とは当時別に悪い関係ではありませんでしてたし、むしろ良好でした。
ただ、私の尊敬する上司のイメージは、現場上がりの技術力に優れている人でどっしり構えていざというときに頼れる感じ。直属の上司は、マネジメントやプロジェクトの推進力の点では尊敬できましたが、技術力やシステム企画力においては微妙だと感じていました。
私のような若輩者が言うものなんですが、技術力がそこまであるわけないので(過去はあったかもしれませんが)、理解してもらうための説明が必要であったり、実質部下に技術的な最終判断を促されており、少し頼りなさを感じていました。
また最近では、自部署内のメンバーが増えたことで上司が組織作りに性を出すようになっていました。まあ下からすると、正直何やってんだろう状態。
今どきのビジネス書を使って読書会を上司が主催していたりしましたが、果たしてそれが実務にどう結びつけるのか。下からすると読書会の準備の時間があるなら、業務時間に当てたいと感じていました。むしろ、一緒に手を動かして手伝った欲しいほどでした。
組織作り以前に、現場の問題に力を入れて向き合ってほしいと感じていました。
不満はあれど前職には今も感謝
本音をぶちまけられて、とてもスッキリしました(笑)
まあネガティブな部分はあれど、前職は会社・人含めて決して嫌いというわけではなく、むしろ今の自分を育ててくれて感謝の気持ちが大半です。
生きていれば大なり小なり不満はあるように、働く中でもそれは同様です。特に会社に属する以上、会社のルールや文化に従うことが会社員の基本だと思いますし、本気で嫌ならやめればいいわけで。
今の会社だって多少は不満だってありますし、結局会社員として誰かの下で働く限りはその先行者や上に立つ者の従わざるを得ないということでしょう。
それが嫌なら自分で起業するなり、フリーランスになるなりすればいい。それができないなら、受けいけれるしかない。
自分には会社員は向いてないのかなと最近は思うになりました。数年ごとに会社に不満を溜めて会社を点々とするくらいなら、自分で事業を作ったりして会社に頼らずにお金を稼ぐ術を身につけるべきだと。
それを実現するために、今日もまた会社員として日々精進していこうと思います。