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【退職エントリ】私が情シスを辞める理由

情シスから一旦?離れてみることにした

ご無沙汰です。

実は2022年5月を持って、今の会社を退職する運びとなりました。
それと同時に、情シスも一旦おやすみ?することにします。

今の会社では情シスとして、3年ちょっと働かせていただきました。

20代半ば〜20代後半といったまさに社会人としてのひとつの重要な時期のキャリアを情シスとして過ごしました。

会社自体非常に優良(プライム上場、給料も良き、福利厚生も充実)でした。情シスという職種も決して嫌になったわけではなく、むしろ名残惜しさを感じるほど好きで楽しい仕事でした。

じゃあなぜ、慣れ親しんでいる会社そして情シスをやめるのか?
ちょっと整理してみたいと思います。

情シスを辞める理由

前提として、情シスの仕事自体は好きです。

幅広くいろんなことができるし、やりがいもあります。

でも、その一方で、3年ほど情シスとして働いた中で大きく3つの違和感を感じ始め、結果的に転職をしました。

そのきっかけといえる3つ違和感についてそれぞれちょっと深掘っていきます。

1. 今後情シスを続けることへの疑問

現在(記事執筆時点)の年齢は20代後半。

30代も間近に迫る中で、今後のキャリアについて考えたとき、このまま今後のキャリアを「情シス」のまま働き続けることに疑問、そして不安を感じました。

その契機として感じていることは、「情シス」を選ぶとこの後のキャリアの選択肢が狭くなってしまうのではないかということ。

つまり、「情シス」でしか働く選択肢がなくなるのではないか?と感じたからです。

部内の他の情シスメンバー、そして他社の情シスの方をみても、情シスとして何年、何十年というキャリアを積まれている方が大勢いました。

その方々を見るにつけ、情シスを続けてしまうと今後他の技術系の職種へのキャリアチェンジが難しくなるのかなと考えるようになりました。

情シスを続けて極めることになんの異論もないですし、会社員である以上ひとつの職種を極める・追求して自分の価値を高めることは当たり前のことです。

ただ、私がこれからも情シスとして働き、極めたいかと言われるとちょっと違うなと感じました。

その選択をするのにはまだ早いのかなと、生意気ですが。

若手ではないですが20代後半という年齢を考えたときに、情シス以外の職種でも別の世界もみてみたいと考えるようになりました。

2.年収への不満

正直な話、年収には少し不満がありました。

年収を増やすために今の会社で頑張る選択肢もありましたが昇給幅が狭く、それなら転職した方が大幅に年収Upが見込めるなと感じました。

まあこればっかりは会社の給与テーブルの問題なので仕方ないです。

ただ、情シスの社会的な評価を考えたとき、転職市場を見るとそもそも情シスの年収はそこまで高くないのが現状です。

正直私が情シスから一旦離れる一因ではあります。

昨今の企業のDX推進も相まって、情シスの需要は確実に増えています。
求人数も多く、情シスにとっては売り手市場と言えるでしょう。

しかし、企業からの情シスの評価、つまるところ年収で見ると正直安すぎです。マネージャー(管理職)になれば別ですが、メンバーレベルの募集を見ると、300〜500万がざらにあります。未経験ならわかりますが、情シス経験者でこれはないですね。最低500万は欲しいところです。

情シスとして高年収を目指すには、マネージャーになるか、大手企業に行くくらいでしか選択肢はないです。

情シスの給料は基本的に会社規模に比例します。大きい会社に行ければ行くほど給料ベースが上がります。

もしくは、企業が情シスを高く評価している(IT投資が盛ん)ところに行くか。例えば、IT系の事業会社やベンチャー企業とかはIT投資も多くて、求られスキルも高いです。その分メンバーレベルでもそこそこの給料はもらえます。

3.特定分野を極めたくなった

最初の方でも書きましたが、情シスの仕事は幅広いです。私自身、PCのキッティングから日常のヘルプデスクはもちろん、社内システムのサーバやネットワーク、グループウェアの管理など幅広く行ってきました。

いろいろできることは知的好奇心を満たすもので、楽しいですし飽きないです。でも、その一方で情シスを続けると一つの分野を極みきれないことの葛藤がありました。

(あくまで主観ですが)情シスは言ってしまえば「器用貧乏」といったところで、いろんなことを知ってはいるけど、めちゃめちゃ詳しいわけではなかったりします。

決して若くはないが、20代後半の社会人6年目という立場を考えると、情シスとして広く浅くスキルの裾野を広げていくよりかは、もっと絞って、とんがってもよいのではないか、つまり専門的な分野で自分のキャリアを築くこともアリなのかなと思いました。

少し話がそれますが、そもそも情シスに転職した理由は、インフラエンジニアとしてのスキルアップを目的とするもの。具体的には、サーバとネットワークの構築設計等。

インフラ分野を中心として、上流工程でのインフラ設計構築ができる環境で働きたかったから今の会社に転職しました。

そして、その目標はこの3年弱である程度実現できました。

もちろんまだまだ学ぶべきことは多くやりがいもあったのですが、自身の成長を高めるという意味ではだんだん物足りなく感じてきました。

情シスとしてのなんでも屋より、何か特定分野の専門家のキャリアに憧れを描くようになりました。

今の会社には感謝しかない

初めて"退職エントリー"というものを書いてみました(そもそもこれが退職エントリと言える内容かはわかりませんが)。

そして、どうでもいいことですが、ほぼ1年ぶりくらいのnote投稿でしたw

やはり、いろんな人に読んでもらう前提で自分の考えを整理して投稿できるnoteはアウトプットに最適ですね!



退職してしまうとはいえ、今の会社には感謝しかないです。会社業績は非常に好調ですし、これからさらに拡大していくフェーズで辞めることは非常に残念です。

年収面では多少不満があると言っても、最終的には前職と比べると2倍近く年収Upすることが出来ました。年収が上がらない一番の責任はあくまで自分の業務パフォーマンスですし(できるやつは年齢関係なく上がる)。

今回の退職、そして転職は決してネガティブなものではありません。

私自身のひとつのキャリアの転換、新たな挑戦という位置付けです。

次の会社では、事業会社のセキュリティエンジニアとして、社内システムそしてサービス環境の情報セキュリティ・サイバーセキュリティ対策を行っていく予定です。

決して今の会社、そして情シスが嫌になったわけではありません。機会があればまた情シスをやってみたい気持ちはありますし、歳を経ることで情シスに対する考え方も変わるかもしれません。

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有給消化で少しの間暇があるので、ちょっと早い夏休みを過ごそうと思います。

潤沢の時間を使ってこういうときにしか出来ない何かをやり、有意義に過ごしながら次の会社への英気を養います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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