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社会人3年目の転職という選択は間違ってなかった

"就活失敗"を乗り越えて

新卒はIT業界でインフラエンジニアとしてキャリアをスタートしました。

ただ、大学時代は学部が文系だったこともあり、そもそもIT業界でエンジニアをやるなんて大学4回生の冬まで考えて見なかったわけで(内定もらったのが大学4回生のクリスマス笑)。

それまでは銀行とかメーカーとかのバリバリ営業するもんだと思っていたんですが、大手の会社はことごとく失敗。消去法でたどり着いたのがこのIT業界のエンジニアという職種でした。


客先常駐の闇

一般に、エンジニアの働き口には何種類かあります。自社開発・SIer・コンサル・受託・派遣。私は派遣を選びました。

ここで言う派遣とは、単なる派遣社員というわけではなく、正社員として雇用されながら派遣先に常駐して働く業態を意味しています。よく客先常駐といったりします。

こうした、いわゆる客先常駐として働くエンジニアは、建築業界でよく出てくる多層請負構造の末端もしくは下の方で働くことを意味します。

ピラミッドの一番トップにSIerがいて、その下にSIerの子会社がいて、その下にその協力会社がいて、というように。

当時は内定欲しさに目がくらみこういう構造というか形態的なことは全く無知のまま入ってしまいました。

まあ今となってはこうしてネタとして書けるので経験としては良かったですが、当時新卒1年目の4月にこの構造を入社してやっと気づいたときには時すでに遅しというか、すごい絶望していた記憶があります(笑)


転職を決意した日

絶望といいつつも、常駐先では案外楽しくやっていました。

でも、新卒3年目になって当時付き合っていた彼女と結婚するタイミングで、自分の今やっている仕事について考えるようになりました。

果たして今の仕事が周囲に誇れる仕事なのか、将来家族を養って行くことができる仕事なのか。

答えはノーでした。転職して、自分の責任としてちゃんと誇れて、そして、ちゃんと養えるようなお金がもらえる会社に転職したいと考えるようになりました。


思い通りに行かない転職活動

人生始めての転職活動はなかなかうまくいきませんでした。まあ就活もうまく行かなかった人間なので想定はしていましたが(笑)
面接までは行くのですが、最終面接や一次面接で落ちることがしばしば。

転職活動が常駐先にバレるアクシデントもあり、ただそれが逆に転職活動のモチベーションを爆上げして(正直恥ずかしくて一刻も早く今の会社を抜け出したかった)、アクセル全開で転職活動をしていました笑。


タイミングと運で巡り合った会社へ

転職活動当時は、浅はかながらネームバリューばかりを重視して転職活動をしていました。

まあそれでことごとく落ちまくったわけで、はてどうしようかと悩んでいるときに、求人サイトを通じて連絡いただいた会社が1社ありました。

そこは今でいうSaaS系のIT企業で、当時はまだ世の中の認知度としては全く高くないものでした。私はたまたま前職でそのサービスを利用していたこともあり、その会社のことは知ってました。

正直面談を受ける時点で、失礼ながら志望度が高いわけではありませんでした。なので、いきなり面接ではなく、カジュアル面談という形でいまの転職活動のことをフランクに会話していた記憶があります。面談自体はとても楽しい時間を過ごすことができました。

ただ、驚いたことに後日その会社から、「次は最終面接だよ」みたいな連絡が来ました。実は一次面接も兼ねていたようです笑。いや私が勘違いしていただけなのかも。トントン拍子で内定までいただくことができました。


20代後半をその会社で過ごす

結局そのSaaS企業に転職しました。当時25歳。
今はまた別の会社に転職しましたが、約4年ほどその会社で過ごしました。

20代後半をその会社で過ごせてよかったと思ってます。別の会社に転職してキャリアアップできたのも、その1回目の転職活動で出会えたこの会社(2社目)のおかげです。

上場を経験したり、コロナ禍の会社を情シスとして支えたり、日本各地に拠点が増えてオフィス移転や増床で各地に出張できたり、大変なこともありましたが、どれもなんやかんや楽しかったです。 


転職の一歩目を強く踏み込む

社会人3年目の春、初めて転職活動の一歩目を踏み出しました。見様見真似で職務経歴書を作成して挑みました。最初は書類選考すらあまり通らず、面接もボロボロで、転職活動は全然うまく行きませんでした。そこから試行錯誤を経てなんとか当時のご縁のあった会社へ転職しました。

転職ってとてもパワーと時間が必要になりますよね。働きながらだと結構大変です。

でも、その転職準備や面接等を含めて転職活動は、自身のキャリアを振り返る上で必要な時間だと思います。

あのまま転職を考えず働いていたらきっとなかった経験ででしょう。その経験を25歳でできたことはとてもよかったです。

何事もそうですが、転職活動も「慣れ」みたいなのが重要で、慣れれば楽なのですが、逆に転職活動の一歩目が一番しんどいです。何すればよいかわからないし、面接も上手くいかないし。

でも、転職活動って、極論転職しないにしても、自分のキャリアを整理する・見つめ直す意味で定期的に必要な時間だと思います。

私はなんやかんや既に2回やってる(結局2回転職している)わけですが、転職活動中そのもがき苦しい時間を超えた先に見えてくるものにいつもワクワクしています。それはときに自分でも想像していなかったような未来になることも。

きっとこれからも私は定期的に転職していくんだろうな。もがき苦しい時間が恋しくなる時が定期的にやってくるんだろうな。必ずしも自分の想定通りにいくとは限らないけど、それも含めて自分の未来のキャリアを自分が一番期待しているから。

そんな一歩踏み出す勇気と自信、そのきっかけをくれた25歳の社会人3年目の転職の選択は間違ってなかったと自信を持って言えます。自分のキャリアに幸あれ!(恥ずかしい)

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