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最底辺人間の自伝

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70年代生まれ。生活保護を受給している最底辺の人間です。現在父子家庭で中学生の息子を育てるうつ病患者の、今までの半生を記した自伝的小説、自伝的エッセイになります。
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2021年4月の記事一覧

第四十六話 大乱闘

何だかんだで5人で近場のナンパスポットのカラオケボックスに行くことになった。私とやまちゃ…

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第四十五話 ナンパに喧嘩

『喧嘩』は誰でも経験したことはあるのではないだろうか。夫婦喧嘩、兄弟喧嘩、親子喧嘩、友達…

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第四十四話 金と薬とそれに群がる人

なんだかんだと姉の家に1週間ほどいた私は薬もだいぶ抜けていて、ちょっとした禁断症状に陥っ…

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第四十三話 初めての子守

姉の家にいた男は、やはり子供の父親で43歳だという。私の母親よりも年上だった。いままで姉が…

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第四十二話 姉の出産

学校を辞めてから半年ほどが経ち、暦は暑い7月になっていた。 数年ぶりに姉からの電話。私が…

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第四十一話 売人の日常

16歳の頃の私、自分自身が若かったので、販売する相手も自然と若くなっていた。世代が近いと都…

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第四十話 売れる売人

自分が蒔いた種なのだが、短期間でいろいろなことが急激に変わった。本来組に所属すると事務所当番や雑用等をするのが普通なのだが、私は一応堅気の人間であり、そういったことはしなくてもいいと言われていた。ただひたすら薬を捌いて上の人に金を上納しなければならなかった。薬の売人を管理していたのは、私に助け船を出してくれたイグチさんではなく、その兄貴分になるⅠさんであった。『この人物はこの時から十数年後、全国ネットのニュース全てが報じた大事件を起こした犯人である。この事件はとてもセンシティ

第三十九話 売人になるまで

シンナーをやっている知り合いはいくらでもいた。だがその入手ルートは、ほとんどがヤクザがら…

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第三十八話 退学から引っ越し

私は高校一年生の冬に学校を辞めた。自分の意志ではなかったが後悔はなかった。学校を辞めたの…

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第三十七話 父の話

私の父はもう他界している。自宅のトイレの中で死んでいたのだ。水頭症という病気にかかり通院…

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第三十六話 短かった高校生活

冬休みに入って早々の事、学校から大きな封筒で書類が届いた。開けてみると一枚の紙が入ってい…

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第三十五話 高校生活

学校へは朝、まず駅まで向かい電車に乗って30分程度かけて、駅を降りてから自転車で20分程度か…

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第三十四話 停学中

停学という処分をされると基本的に自宅にいなければならない。一日に2回程度、担任教官からの…

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第三十三話 日常生活には薬物

高校に入り停学になったことで、より遊びに比重を置くようになっていった。そうなったのは、お互い様だと思うが友達のやまちゃんの存在が大きかった。私が停学で昼間が暇だというと学校を休んで私に家に遊びに来たり、学校が終わったケンジが迎えに来ると一緒に街に遊びに出かけほとんど毎日を一緒に過ごしているという感じになっていた。薬物はケンジの兄貴やその先輩を通じて買ったり、中学時代に知り合ったソッチ方面の人から買う事もあった。とにかく薬物が生活に一部になっていたのである。 薬物と一口に言っ