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スイカフィッ・日記

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#読書感想文

2/1  佐々木チワワ『「ぴえん」という病』

2/1 佐々木チワワ『「ぴえん」という病』

1月最後に読んだ本になった。その1冊が自分と同い年(21歳)の書き手によるものだというのは、なんとなく感慨深い。宇佐美りんですら一つ上だったのに……。

まぁ、それはともかく。

ともかくと言ったのに書き手の話を続けると、佐々木チワワは15歳の頃から歌舞伎町に通い続ける現役慶應SFC生で、専攻は社会学らしい。確かに見田宗介や宮台真司から中村香住、田中東子らの名前が引かれていて、それを見るたびに「お

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11/29 生活圏の知人と観光地の現地人

オードリー若林の書いた『表参道のセレブ犬とカヴァーニャ要塞の野良犬』という本を読んだ。若林によるキューバ、モンゴル、アイスランドへの観光記で、どれもそこにいた人達の話が書いてあったから、この人、本当は人が好きなんだな、と思った。

そう書くと、僕が「人見知りで世間の人間関係に鬱々としているイメージの若林さえなんだかんだ人との交流や温かみを求めているんだな」と、人間関係を肯定的に書いているように思う

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8/10 東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』(本の感想)

8/10 東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』(本の感想)

ぼくは20歳になったころから、自分自身に取り返しのつかなさを感じていた。それは子供扱いされなくなったことへの不安や、中高生のような気分でいられないことへの名残惜しさではなく、親に対してぼくが取返しのつかない存在になってしまったという緊張感だった。親はもうぼくを育て直すことが出来ない。10歳だろうと20歳だろうとそうだろうと言われたらそりゃそうだが、それでも20歳はやはり違う。子はある時期から親にと

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