見出し画像

本当に話を聴けてますか?傾聴について―「傾聴の基本 古宮 昇」

最初に


 本記事では「傾聴の基本 古宮 昇」から傾聴についてのポイントなどを記載します。
 昨今は様々な書籍•動画•インターネットの記事で「傾聴」という言葉を耳にしますが、実際に「ただ人の話を聞く」だけでなく「傾聴」までできている人はどれだいるでしょうか?
 どうやら、ただ傾聴のテクニックを使うだけでは傾聴の本質をとらえてないようです。
 
本記事は、まず「傾聴」のテクニックについてざっくりまとめます。

傾聴のテクニック

 傾聴とは以下の要点をおさえてコミュニュケーションをとることである。

①話している人の身になって共感して理解を示すこと。
②話している人の話に対して評価を下さずに受け入れること。
③話を聞く側の人間の思い込みを解消すること。

一見それだけ?何もしてないんじゃない?と思うかもしれませんが、
ここで少し詳しく書いていきます。


①話している人の身になって共感して理解を示すこと。


 ⇒話している人に対して「それはわかるなぁ~」ということを、
言葉やボディランゲージを使用して相手に伝えること。
 さらに重要なことは、話し手の話と同等な経験がなかった場合についても、相手の気持ちを想像し人間の共通する「うれしい」「かなしい」「たのしい」「はらだたしい」といった感情表現を用いて共感を示すこと。
 「私にはそういった経験が乏しいのですが、もしよければ詳しくお話を聞かせていただけませんか?」などのフレーズを使用し相手の会話を共感しやすい粒度までかみ砕くのも有効です。

②話している人の話に対して評価を下さずに受け入れること。


 ⇒話している人の一般的に良しとされている発言もそうでない発言も、とにかく肯定していることを示すこと。
 ここで注意したいことは「あなたは頑張っている」「それは良いことです」なども聞き手側の視点で評価することにつながるため、これらの相槌には注意すること。
 また、相手の言動に対してのアドバイスや、説教のようなことも控えること。傾聴では兎に角相手のあるがままを受け入れて、相手の心を落ち着かせることが重要である。ここで、アドバイスや説教をしてしまうと話す人は「やっぱり私の目線で理解してくれようとしてくれない」と思われてしまいます。

③話を聞く側の人間の思い込みを解消すること。


 
⇒傾聴をしていると「私は相手を導かなければならない」「私は相手にとって価値のある人間になるべき」「ここで何もできなければ私はどうしようもない」といったマイナスな感情に追い込まれてしまう事があります。その際には、自らも誰かに自分の心の中の思い込みやモヤモヤを相談して透明な気持ちで傾聴に臨みましょう。
 また、傾聴は想像力を働かせたりするため頭に余裕がないとできないため、傾聴をする時間を決めたりリフレッシュするようにするといいでしょう。

最後に

 ここまでが簡単な「傾聴」のテクニックについてです。
ただし、ここまでのテクニックができたからと言って「傾聴」ができるわけではありません。
 むしろここは「傾聴」のより具体的な表層の部分で、本当に知らなきゃいけないのは「なぜ傾聴が必要なのか」「傾聴が人の心に与えること」です。
次回の記事ではそういった内容を書けたらいいなと思いまいます。
以上、お読みいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?