私がセルソースに入社した理由
3月1日に住友商事を辞め、セルソースに入社してから2ヶ月強が経過しました。
辞めた理由については、こちらのnote(2022年2月28日、住友商事を辞めた)にて綴りましたが、今回は「なぜセルソースを選んだのか」、そして「実際に入ってみてどうか」という点について書いていきたいと思います。
転職先を選ぶ際に大事にしたこと
転職活動中、「Referralで行くこと」を前提としながら、以下3点を満たす会社を探していました。
少人数で、フラットであること≒スタートアップであること
ミッションに共感できること
行動規範を定めていること
1. 少人数で、フラット≒スタートアップ
住友商事を離れた理由の一つが、「そびえ立つヒエラルキー構造」でした。
私は自身の2度の駐在や座学、経営者の方々とのお話を通じ、「フラットであること」は極めて重要であり、それは会社の成長と従業員の幸せ、どちらにも叶うものであると確信しています。
もちろん、大人数でフラットを成し遂げている会社もあるかもしれません。しかし、それは非常に困難なことであり、且つ、会社側が「フラットです!」と言っていても真偽の程はわかりません。
人数が少ない方が確実にフラットである可能性が高く、またスタートアップであればフラット化させることへの意識が高いであろうと判断し、スタートアップを前提に転職しました。(他にも理由はありますが、主にこれ)
2.ミッションに共感できること
総合商社はその使命として「総花的」であり、会社としてのミッションは漠然とせざるを得ません。言い換えると、「これはやりません」と言えないから、ぼんやりしてしまいます。だから「目指せ、税後利益XX億円!」のような数字の話ばかりが飛び交ってしまう。
総合商社に働いている人で「自社のミッションに燃えて仕事をしています!」という人にはついぞ会ったことはなく、皆さん各自の理由でモチベーションを持たれています。
それの良し悪しを議論するつもりはありませんが、私は「このために会社が存在していて、これを成し遂げるために社員全員のエネルギーが結集している」と言える環境で仕事をしたい、ということにウクライナでの駐在で気付きました。
「農家のためにならないことはやらない」「社員の成長が会社の存在意義」という明確な指針があったその会社は、とにかくブレませんでした。
その時に「パーパス、ミッション、ビジョン」の重要性と魅力を認識し、それらを感じられる会社で働きたいと強く思いました。
3. 行動規範を設定していること
三番目に書きましたが、これが一番会社選定には貢献しました。というのも、「魅力的なミッションを掲げているスタートアップ」だけではN数が絞り切れてませんが、行動規範を設定している会社はそこまで多くなかったので。
私は住友商事在籍中に「企業文化」に対する問題提起と、その文化を変えるための施策を提案した70ページ超のレポート(論文?)を執筆しました。
そのレポートで強く主張した点の一つが「行動が文化を作る」でした。
エレベーターの降りる順番を気にする、テレビ会議で画面ONとOFFの人がいる、偉い人のスケジュールを直接押さえられない、、、そういった一つ一つの細かい「行動」が文化を作ります。そして、文化こそが最も重要な企業の競争力であると考えます。
つまり、この「行動」に兎に角意識を置くべきである、というのが私の考えであり、行動規範や思考規範を設定している会社こそ、健全に成長していく会社だと信じているので、そういう会社に行きたかったのです。
セルソースがどう、その3点を満たしたか
1.スタートアップであること
これは、ステータスから明らかでした。3年11ヶ月で東証グロースに上場し、売上も従業員数も加速度的に増加。私が面接していた頃は第6期でしたが、全くモメンタムは失っておらず、更なる成長が期待できるだけの情報を得るのは容易でした。
フラットさについては、当方をReferralで紹介してくれた後輩からの説明と、そして面接の過程で十分に感じることが出来ました。従業員数は面接時で100人程度と、数十人規模の期待よりは少し多かったですが、許容範囲内でした。
2.ミッションに共感できること
「すべての人生に、再生医療を」
これがセルソースの今のミッションです。ただ、これには正直あまりピンと来ませんでした。医療に関する知識が無さすぎて(今は違いますが)
ですが、それとは別に「解決すべき課題」として「少子化問題」「高齢化問題」、そして「財政赤字問題」が掲げられています。
この3点目の「財政赤字問題」に、私は強く共感しました。ファイナンス周りの仕事が多かった私として、慢性的な巨額の財政赤字がもたらす問題の深刻さには過去から強い懸念を抱いており、娘が生まれてからは、よりそこを起点とした将来への憂いを強くしています。
保険診療に捉われず、自由診療である再生医療が患者のQOLを上げ、それが一般化することで、財政赤字という問題にも取り組む。このストーリーに魅力を感じ、「セルソースいいじゃん」と思うようになりました。
3.行動規範を設定していること
まだコーポレートHPには掲載されていませんが、セルソースには「セルソース思考21」というものがあります。
これは、裙本社長の著書「ミレニアル・スタートアップ」では紹介されていて、別に門外不出ではないので一部紹介すると、こんな感じです。
このセルソース思考が優れていると思うのは、内容は元より、「そうでないというのはどういう状態か」を表現することだと思っています。
「こうなれ」というのは伝わり辛いのですが、「こうなるな」は伝わりやすい。
これを感覚的に分かっていたので、この構成そのものが魅力的且つ合理的だと思い、これを面接で見せてもらった時には、大分入社意向が固まりました。
さあ、入ってみてどうだったか
入ってみたら、「思っていた以上にスタートアップ」でした。
など、スピード感を中心に驚きの連続でした。
一方で大企業じゃあり得ないような珍事も起きますし、まだまだ未整備な部分も多く、そういった部分含めて「とてもスタートアップ」というのが私の印象です。
そんな中、今の良い所をより伸ばしつつ改善すべきところを爆速で直していく、それが新しく新設された、私のいる「経営企画部」の仕事です。
ちょうど100人を超えたセルソースが所謂「100人の壁」を乗り越え、飛躍的な成長を遂げられるかどうかの一翼を担っていることは間違いなく、使命感と責任感に塗れた毎日を送っています。
ミッションや行動規範についても思っていた通りですが、このアップデートも主導しており、それを理由に入社したもの自体の進化に関われるのも嬉しいです。
セルソースは現在、全力採用中です
セルソース、今とても人が足りません。人は増えているのですが、それ以上に事業が拡大しているためです。
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おわりに
実は私が内定を頂いたのは2021年夏のことでした、2022年3月入社なので9ヶ月ほど前に貰ったことになります。
私が当時海外赴任中でして、任期で帰るとはいえ、変な行き違いで出向先事業会社に迷惑を掛けないよう、早めに住友商事と出向先に伝えたかったためです。
ですが、スタートアップで「9ヶ月前に内定を出す」ということは中々難しい。今、人事にもガッツリ入っている身として、よりそう思います。
にも関わらず、当時裙本社長は一言、
と言ってくれました。こんなストレートな言葉を言って貰えることは幸せでしかありませんし、「あ、絶対に待ってくれるな」と確信も持てました。
この一言で、僕は気持ちよくセルソースに決めることが出来ました。こういう人の心に刺さる言葉を本音で言える経営者(経営層)になれるよう、精進します。
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